Difference between revisions of "Procyon Studio Question and Answer Forms"

From Chrono Compendium
Jump to: navigation, search
Line 2: Line 2:
  
 
===2002===
 
===2002===
 +
 +
https://web.archive.org/web/20090208171039/http://procyon-studio.com/special/qa_2002.html
  
 
6月の質問
 
6月の質問
Line 668: Line 670:
  
 
===2002b===
 
===2002b===
 +
 +
https://web.archive.org/web/20090930190521/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2002b.html
  
 
8月 & 9月の質問
 
8月 & 9月の質問
Line 1,062: Line 1,066:
 
  (光田より)
 
  (光田より)
 
ゼノサーガのサントラは既に発売されていますので、「Our Millennial Fair」からも「Sleigh Bells」からも発売することは無いと思います。
 
ゼノサーガのサントラは既に発売されていますので、「Our Millennial Fair」からも「Sleigh Bells」からも発売することは無いと思います。
 +
 +
===2003===
 +
 +
https://web.archive.org/web/20090930203327/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2003.html
 +
 +
4月の質問
 +
 +
山崎さんより
 +
僕は作曲家を目指して日々頑張っているのですが、デモテープなどを光田さんに送ってもよろしいのでしょうか?
 +
takさんより
 +
光田さんに質問です。私は小学校の半ば頃光田さんの曲を聴き、その影響から音楽というモノにハマってしまいました。その後すぐ作曲まで始めました。それはもう見よう見まねで。今も趣向や形態は変われど曲を書いていて、その根底には光田さんの音楽が私の中にあり、おかげで今はしつこく音楽の道に進んできてしまっています。イヤ、それはもちろん自分がやりたい事だからなのですが、でも原因はやはり光田さんです。そこで、大変ご多忙かと存じますが自分の曲を光田さんに聴いて頂く事は可能なのですか? いつか暇を見ながらでもいいので聴いて貰いたいです。どうなのでしょう。
 +
(光田本人より)
 +
聴くことは可能ですよ。みなさんの力作を送ってみてください。メディアはCDだろうとMP3だろうとMDであろうと何でもOKです。ただ、僕も学生時代そうだったのですが、曲を作って先生に聴いてもらっても、特にこうしたらいいとか、ああしたらいいとかという意見はもらえませんでした。ず~っと「なんで色々と言ってくれないんだろう?」と思っていたんだけど、今考えてみると、誰かが一生懸命作った音楽に対して“第三者”があ~だこ~だ言えないし、言う権利もないんですよね。(自分の弟子ならまだしも・・・)同じ曲でも聴く人によって感じ方が違うのと同じことだと思います。なので、僕からはこうした方が良いとか、ああした方が良いと言うことは出来ませんが、それでもよければ送って下さいね。
 +
 +
 +
はるなさんより
 +
初めまして、こんにちわです。僕は小学校の時に「クロノ・トリガー」をプレイして以来、密かに光田さんのファンをやっております。今回、気になる事がありましてお聞き致します。「クロノ・トリガー」内の楽曲、「風の憧憬」なのですが、ヴァイオリン(若しくはオーケストラ)のセッションのヴァージョンが存在すると聞きました。何のアルバムに収録されているのでしょうか?もしかして未収録なのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
密かにではなく、おおっぴらにファンをやってください(笑)。さてさて、「風の憧憬」のヴァイオリン(若しくはオーケストラ)のバージョンがあるかどうか? という質問ですが、無いと思います。少なくとも僕は作った覚えがありません。もしかしたらPS版のクロノ・トリガーに入っているのかもしれませんが、そうだとしてもCDとかには収録されていません。残念ですが・・・。
 +
 +
 +
花図馬さんより
 +
こんにちは、花図馬と申します^^ 早速質問ですが、光田さんの音楽も含めて好きな映画を教えてほしいです。別にドラマでもアニメでもいいんですが...それでは失礼いたします。
 +
(光田本人より)
 +
映画ですが・・・う~んありすぎて書き切れません。基本的にアメリカの映画は好きではありません。(いわゆるハリウッド系)どちらかというと、ヨーロッパ系の映画が好きですね。
 +
 +
 +
朱鷺也さんより
 +
どうも、こんにちわ。光田さんの音楽を聴いて、衝撃を受け、今MIDIを作っているのですが、「CHRONO CROSS」の曲はホームページに掲載してもいいのでしょうか?とりあえず、今は載せさせて頂いてますが、もし不都合がありましたら掲載をやめますのでよろしくお願いします。
 +
(管理人マットより)
 +
申し訳ございませんが「クロノ・クロス」のMIDIをホームページ上にアップする場合はセプティマ・レイという光田の曲を管理している出版社に一度お問い合せ下さい。そのままネット上にアップされるのは違法となりますので、くれぐれもお気をつけ下さい。なお、著作権に関する質問は1ページにまとめてありますので上のプルダウン・メニューから「著作権に関する質問」をお選び下さい。
 +
 +
 +
伊藤静香さんより
 +
はじめまして。私が光田さんの曲の中で、というか生きてきた中で一番好きな曲が『最先と最後』です。光田さんはレコーディングで現地に行かれたと思いますが、生のブルガリアンヴォイスはどうでしたか?やっぱり鳥肌が立っちゃったりしましたか? 生で聴いてみたいです・・・。あと、あれは何語なんですか?
 +
(光田本人より)
 +
当時(今でもそうみたいですが)ブルガリアは不景気のどん底で、街には活気がなく、首都のソフィアすら廃墟のように静まりかえったひどい状態でした。正直こんなところで、ブルガリアンヴォイスがレコーディング出来るのか不安でしょうがなかったです。
 +
そうした状態なのにもかかわらず、コーラス隊の人々は心優しく、本当に音楽を愛し、歌うことが好きでたまらない、そんな人たちばかりで、自分の曲以外でもブルガリアのトラッド曲を目の前で何曲も歌ってくれました。鳥肌がたつという次元を超えた感動を味わいましたね。今でも忘れられないのが、指揮者のおやじさん(60歳ぐらい)がレコーディング終了後の打ち上げで、食事が出来ないくらい疲れ果てていて(自分の口に食べ物を持っていけずぽろぽろこぼしたりワイングラスも持てない状態)、自分の曲にこれほどまで全力投球してくれたその姿に、思わず涙しました。ゼノギアスではCDという媒体でしか皆さんに聴いてもらえなかったのが非常に残念ですが、その中でも「一番魂の入った」テイクを選んだつもりです。それから、歌っている言語は「キリル語」というブルガリアの言葉です。
 +
 +
 +
サトシさんより
 +
いつも楽しく拝見させて頂いております。お聞きしたいのですが、光田さんは、個人でライブをされないのですか?もしなさっているとして、それが収録されたCDは発売されないのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
演奏が下手なので人前で演奏するのは苦手なのですが、なんとか実現したいと考えてはいます。でも、ライブCDとなると正直ね~~・・・(笑)。
 +
 +
 +
中村冷美さんより
 +
こんにちは、あまり音楽に詳しくないのですが、光田さんのお気に入りのパーカッションは何ですか?
 +
(光田本人より)
 +
色々ありますよ。ダラブッカ、ハンドシンバル、タンバリン、ジャンベ、フレクサトーン、ベルツリー、カシシ、カスタネット、ナッカリ、と・・・ま~正直書き切れません(笑)。
 +
 +
 +
Keijiさんより
 +
こんにちは。Sailing to the Worldの楽曲達を聞けば聞く程好きになっていく今日この頃ですが、一つ質問があります。トラック8番の『Point of No Return』のバックで流れているフィルターを通したようなリズムはどうやって出しているのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
これはミックスする時に、色々エフェクトをかけています。(モジュレーション、フェイザー、ステレオイメージャーなど)それと、ステレオのリズムパートの片方チャンネルだけ逆位相にして、目の前(耳の中と言った方がいいかな?)で鳴っているような感じにしています。ただ逆位相にする場合、聴く位置によっては消えて無くなってしまうのでミックスする時に気をつけなければいけません。こうした楽器数が多い曲の場合は、どうしても一つ一つの楽器が埋もれがちになるので、そうした技を使うときもあります。
 +
 +
 +
azeさんより
 +
BRINK OF TIMEに関して。特に好きなCDですが、光田節というか、いつもの光田さん的な曲作りとは方向性が異なったものだとも感じています。これは、KALTAさん他、周囲の人の御尽力もあった為だと思いますが、実際光田さんの携わった部分は仕事としてはどのくらいの量なんでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
僕はCDのコンセプトを考えたり、アレンジに関して構成をこうして欲しいと要望を出したり、ソロパートのOK出しとか、ジャケットなどのデザインに口を出したり(笑)とかです。トータルな意味でのプロデュースですね。「こんなイメージのアレンジバージョンにしたい」という意図は僕によるものですが、それを元にした具体的な音作りに関しては、KALTAさんのアレンジのセンスが光るアルバムになっていると思います。
 +
 +
 +
 +
あのう、一応、無いとは思って聞きますが・・・Q&Aのコーナーが更新されて嬉しいのですが、2002の10月から12月の間までに受け付けられた質問は、ひょっとして全て没ですか?!
 +
(管理人マットより)
 +
申し訳ございません。質問はいつも大量に届くため、全ての人々に答えることが出来ない可能性があります。また、その時期はサーバーの移行のためにQ&Aの cgi 自体止まっていた可能性もあります。
 +
 +
 +
晶子さんより
 +
私は今年になってからクロスを買って即オープニングの「CHRONO CROSS~時の傷痕~」に惚れました。吹奏楽でパーカッションやってるせいか、どうしてもパーカッションのリズムだけが頭に残ったりしてます。そこで質問です。私はゲームの曲を吹奏楽でやりたいと思っていたんですけど、どうせならクロノ・クロスのメドレーをと思っています。吹奏楽の譜面を作る予定などはないのですか? もしメドレーが無理なら「CHRONO CROSS~時の傷痕~」だけでもいいので作ってほしいと思います。
 +
(管理人マットより)
 +
以前も「CHRONO CROSS~時の傷痕~」の楽譜化に関する質問を受けましたが、要望が多ければどの楽曲も楽譜化は可能です。今までの楽譜に関する質問は全て1ページにまとめてありますので、上のプルダウン・メニューの中の「楽譜に関する質問」をご覧ください。
 +
 +
 +
りんさんより
 +
私は、クロノ・クロス、ゼノギアスのサントラを持っています。その中で、結構短調の曲って多いですよね。それを聞いて、私も短調の曲作りに挑戦! と思ったのですが、短調というのは音階を上がるのと下がるのの音が違うとか、何種類もあるとか(よく分かりませんが・・・)たくさん人から聞いているうちに、曲作りはどこかへ行ってしまって、短調が一体どんな風な仕組み(?)になっているのかを追求する方に行ってしまいました。光田さんならご存じかなと思ってここに書きました。もしご存じでしたら教えて下さい!
 +
(光田本人より)
 +
理論の観点から言えば、短調は3種類のスケール、つまり「ナチュラル・マイナー」、「メロディック・マイナー」、「ハーモニック・マイナー」があるわけですが、各スケールは長所と短所を持っています。曲によって使い分けるわけですが、正直曲を書いている時はほとんど意識しません。僕がよくやる手として、曲が暗くなりすぎるのを極力さけるために「メロディック・マイナー」(メジャーに一番近いスケール)を使うことが多いみたいです。またこのスケールで作ると、歌う人にとっては(歌モノの場合ね)音程が取りやすいメロディーを作ることが可能です。ま~頭で考えるより、メロディー主体で曲を書いていけば自然と体(っていうか、心かな?)が行きたいスケールが導き出されるはずです。マイナーは奥が深いのでいろいろ曲を書いてみて下さい。
 +
 +
 +
1月~3月の質問
 +
 +
kyoさんより
 +
こんにちは。突然ですが、光田さんは多くの楽曲を今までに作ってきたと思いますが、現在までにどれくらいの数の曲を作ってきたんですか? 未発表曲も含め、だいたいでいいので教えてください。
 +
(光田本人より)
 +
どうなんでしょうか!? 実際数えたことないのですが、たぶん没曲を含めると1000曲は超えていると思います。世の中に出てる曲はその半分くらい??(笑)
 +
 +
 +
小泉んさんより
 +
貴殿の曲を聞いていると当たり前の如く作曲の自信を失うような気がする今日このごろでございますが、ごくまれに突然、曲が降りてくるのですが、どうも頭が良くないらしく、すぐに忘れてしまいます。そういう時、光田さんはどうされますか?
 +
(光田本人より)
 +
曲が降りてくるという感覚は僕にはめったにありませんね(苦笑)。ま~そういった状況になるのは経験上、あまりにも忙しく寝る時間も無い時に起こることが多いです。(っていうか半分寝ているのかも)そういえば昔は寝ている時によく曲を口ずさんでいたらしいです。なので、枕元に五線紙を置いて寝ていた時期もありました。
 +
 +
 +
 +
クロスでバイオリンが使われている曲のバイオリンの譜面というのは入手可能でしょうか? 可能でしたらどのようにすれば良いかも教えて欲しいのですが・・・
 +
(光田本人より)
 +
現在のところフルスコアは売られていませんので、入手するのは不可能だと思います。ただ、要望が多ければ作ってもいいですけどね。
 +
 +
 +
ワールド・オブ・カオスさんより
 +
お聞きします。今オーデイオテクニックスのステレオで音楽わ聞いているですがスピーカーわ約一本10万以上なんですけど光田さんのオススメのスピーカーとアンプってありますかね。あったら教えて下さい。テクニックスわ最高ですね。音が原音に近いですね~(笑)
 +
(光田本人より)
 +
最近スタジオを自分たちで作ったせいか、実はスピーカーよりも部屋の形や、電源周り、ケーブル、アンプといった、スピーカーそのものよりもスピーカー周辺のものの方が影響があると感じています。たぶんオーディオテクニックスのステレオもそのままでかなりいい音がすると思いますが、更に部屋の大きさに対してのスピーカーのセッティングや電源などに力を入れるともっともっといい音がするんでしょうね。それから、通常のリスニング用とスタジオ用のスピーカーとではかなり考え方が違うので、一概にどのスピーカーが良いとは言い難いのですが、スタジオ用のスピーカーでは周波数特性がとにかくフラットであることが大切ですし、リスニング用ではとにかく疲れないということが大切であると思います。ということで色々なスピーカーを聴いた中でスタジオ用ではメイヤーサウンドのスピーカーを選びました。リスニング用ではアンプBurmester(ブルメスター)808 Mk5とWilson benesch(ウイルソン・ベネッシュ)ACT-1 Evolutionの組み合わせがかなりいい音がしていました。購入はしてませんが。っていうかこれだけで400~500万ぐらいすると思います。安くて良い音、というところではデノンが好きです。
 +
 +
 +
 +
クロノクロスのギター譜を購入させていただきとても気に入っております。ご質問したいのはゼノサーガのギター譜についてですが、これは著作権等で無理なのでしょうか? もし可能であればご検討頂きたいです、よろしくお願いします。
 +
(光田本人より)
 +
ゼノサーガの著作権は僕が持っているので、譜面を出すことは可能ですよ。ということで実は今、フルオーケストラの譜面を作ろうと、企画を練っています。値段的にはかなり高くなってしまうかもしれませんが・・・
 +
 +
 +
田口和行さんより
 +
いつも楽しく見させてもらっています。
 +
早速ですが質問です。合唱が入る曲を作る際、合唱パートのシミュレーションには何を用いるんですか? この場合もサンプリングCD等の声ネタなんでしょうか?宜しければ、お答えをお願いします。
 +
(光田本人より)
 +
とっても良い質問ですね(笑)。
 +
そうなんです。合唱っていうのはとても特殊で、シンセの声ネタだけではとてもシミュレーションは不可能なんです。声ほど複雑に音符の中で音色を変えられる楽器はないですからね。で、レコーディングされることが前提の楽曲の場合は、ロンドンコーラスという音ネタ(AKAI S3200用音ネタ)を使ってとりあえずシミュレーションしてみます。ただ、やはり実際の生録音になると雰囲気が全然変わるので、その場で譜面を直したりする場合がほとんどですね。その他の対処方法としては、レコーディングする前に仮歌を入れてチェックする場合もあります。(歌手である友人に実際に歌ってもらいます)シンセの打ち込みで完パケる場合は、とにかくダイナミックスレンジと音色に細心の注意をはらって打ち込みをします。かなり時間がかかるので、声モノの打ち込みは正直あまりしたくないですね(笑)。
 +
 +
 +
yskさんより
 +
クロノ・トリガーの曲はもうアレンジされることはないのでしょうか? トリガーの曲は光田さんの作曲家としての原点でありながら、今の曲とはかなり異質なものに思えます。「風の憧憬」や「サラのテーマ」、「クロノとマール」などに光田さんが今どんなイメージを持っていて、そのイメージは曲にどう現れるのか、考えていると夜も眠れません。「THE BRINK OF TIME」は素晴らしい。でも「CREID」に及びません。5年後でも、10年後でも、いつか実現されることを願っております。
 +
(光田本人より)
 +
僕の気持ちと、権利関係の問題で、たぶんトリガーの曲はもう新しい形にアレンジされることはないと思います。どこかで言ったかもしれませんが、色々な意味であの時代の音楽を再現することは難しいのです。正直、未熟な点が多々あったクロノ・トリガーの楽曲たち(言い方を変えれば若々しい音楽とでもいうのでしょうか)を今の僕がそれなりに上手にアレンジしたところで、あの頃書いた音楽(気持ち)をより良く表現することは無理ですし、あの当時の音質のチープさがクロノ・トリガーの良さでもあります。未熟だったけれども今とは違う輝きを持っていたあの頃の曲たちを、今の僕があえて新しい形で提示し直すようなことをするつもりは毛頭ないんです。あれらの曲はあれでひとつの完成形だから。そういった意味で、クロノ・トリガーのアレンジはもう出すつもりはないのです。ごめんなさい。ただ、クロノの続編が出るとなれば昔の音楽を再構築してゲームに入れる可能性はあると思いますが・・・(クロスのようにね。言うなればあれが、クロノ・トリガーから4年後の時点での、僕なりのアレンジなのです)
 +
 +
 +
takkeさんより
 +
先日買ったクロスのギター譜を見て、友達と練習し始めました。RADICAL DREAMERSをやってるんですが、あらためてギターの難しさを実感。吉良さんすごい。光田さん本人はギターそれ程上手くないといいますが、ラジカルはどの位弾けるんですか? また、コツとかあったら、教えてください。
 +
(光田本人より)
 +
半分ぐらいなら弾けます(笑)。
 +
曲の構成としてはそんなに複雑ではないですし、コードもそんなに多くないので曲としてはそんなに難しくないのでしょうが、リズムが取りにくいですし、ず~っとアルペジオなので、綺麗に音を出さないと間違えたと思われるのが難点ですね(笑)。なので、とにかく握力をつけることから始めるのがこの曲を上手く弾くコツだと思います。あの吉良さんでもかなり手が痛いって言ってましたから(笑)。
 +
 +
 +
 +
光田さんは「スレイベルズ」のレーベルで、自分の担当したゲームのサントラではなく、自分のオリジナルアルバムを作ろうとは思ってないのでしょうか? すばらしい楽曲なので、ぜひ期待しているのですが、そのような予定はないのでしょうか。
 +
(光田本人より)
 +
考えてますよぉ~。そのためにレーベルを作ったわけですからね~。がんばりますよ~~~!! だいぶ進行遅れてますけど・・・(苦笑)。(編注:この辺りのことはファンクラブにご入会いただけますと状況がわかります。笑)
 +
 +
 +
沙菜さんより
 +
いつも光田さんの曲を聞かせてもらっています。
 +
どの曲も大好きなのですが、この先、光田さん作曲の曲の中から、クリイドのように、アレンジアルバムを作る予定はないのでしょうか?
 +
それから、私は歌手を目指してまして、光田さんの曲に勝手ながら歌詞をつけて(個人的にですが)歌っているのですが、光田さんは、自分の作った曲に歌詞をつけたりとか、しないのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
上記の質問でも書きましたが、今後スレイベルズ・レーベルから色々な形で出していくつもりです。また、歌詞をつけるかどうかっていう質問ですが、僕はあまり言葉で表現するのは得意ではなので歌詞はつくりません。昔はよく手帳に詩を書いてましたけどね(笑)。
 +
 +
 +
小助川博之さんより
 +
ゼノサーガを応援する某サイトで仕入れた情報なのですが、光田さんはゼノサーガEpisode2の作曲を担当しないということは本当のことなんですか。
 +
ゼノファンの一人としては、ゼノサーガという作品は前世であるゼノギアスも含め、音楽は光田、歌手はJoanne Hoggでこれからも進んでいくのだろうと期待していたのですが。
 +
 +
リンさんより
 +
私は光田サンの作る音楽が大好きです!!
 +
ですから、「ゼノサーガEP2」はもちろん光田サンが作曲すると信じて楽しみにしていたんですが.....
 +
他BBSでEP2は光田サンが作曲じゃないということを訊きました......
 +
これは本当なんでしょうか?
 +
私の場合、ゼノサーガを購入した一番の理由は光田サンが作曲していると知ったからです。ですから本当ならかなりショックです......
 +
(光田本人より)
 +
う~んごめんなさい、ここではちょっと言えません。まだ商品の発売について何も発表されてませんし、やはりちゃんとした情報は制作元・発売元からの発表を待ったほうがよいかと思います(笑)。しかしインターネットとは恐ろしいですなぁ~~~。
 +
 +
 +
まきしゅうさんより
 +
光田さんの音はいつも楽しみにさせて頂いています。
 +
ゲーム音楽って、そのゲームをプレイしていないでCDだけ聴いてもピンとこないものが多いと思うのですが 光田さんの音はお世辞なく単体でも聴きたくなります。
 +
ここで質問なのですが、クロノクロスのオープニングテーマ曲に胡弓だと思われる音を聴くことができるのですが、あの音源はシンセサイザーですか? それとも生演奏ですか? それともサンプリングCDですか? もし生演奏以外なら使用している胡弓の音を教えてください。
 +
(光田本人より)
 +
胡弓?? ヴァイオリンではなくて?クロノ・クロスのオープニングはほとんど生録音なので、たぶんヴァイオリンのことを言っているのだと思いますが、ヴァイオリンと尺八の音でユニゾンさせています。そういえば以前も「胡弓を使っているんですか?」という質問をされたことがあったな~~。かなり面白い音で録れているので、ヴァイオリンだとは思わないのかもね。
 +
 +
 +
Kirさんより
 +
光田さんの音楽をクロノ・クロスから聞いていますが、フリーになってから曲が変わったと言うかゲーム会社によってそれぞれ音楽の感じが変わると感じました。原因は他にあるかもしれませんが、ゲーム会社によって作曲するときに要求されるものは、ある程度決まってるのでしょうか? それともスタッフによるのでしょうか? 話は変わりますが、ズバリ、光田さんのオリジナル着メロが欲しいです!! 光田オリジナルの着メロがあったら、ファンとしてはたまりませーん!! と、いうことで忙しいとは思いますが、そういうのは無いのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
フリーになってから曲調変わりました?? そうなのか~~~(自分ではあんまり実感がないんだよね)。で、曲についてのゲーム会社からの要求はもちろんありますよ。ディレクターによってまちまちですが、すっごく細かく指示してくる人もいれば、完全に僕にお任せという人もいます。それから着メロの件ですが、着メロの作り方がわかればやってもいいですね。
 +
(実は未だに着メロってのを打ち込んだことがないのです。笑)
 +
 +
 +
笠原 孝文さんより
 +
初めまして。一つご質問なんですが、自分は今、音楽の専門学校に通っていて、この4月から2年に進級します。
 +
しかし、専門はたったの2年なので(光田さんの学校も2年でしたよね)もうこの3月から『就職活動』がスタートしています。なので、本来ならばもう大急ぎでやらなければならないのですが、自分の行きたいような(ゲームの作曲系)の会社がなかなかなくて、逆を言えば、自分に会わない(やりたくないような)会社に無理矢理就職するのはどうかと思えてしょうがないのです。
 +
このQ&Aのコーナーを見ても、やはり自分のやりたいことをやった方が良いのかもしれませんし、かといってやはりプレッシャーや焦り、不安は隠しきれません。作曲家としても、相当な努力と、知識、スキルの習得が必要でしょうし、僕には音楽しか出来ないので、例え就職したりプロになったりしなくても音楽はずっと続けていきたいのです。光田さんはこういったプレッシャーを(在学2年間で)どのように乗り切られたのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
当時は、2年間しかないし、就職できなかったら実家に帰るしかないな~って思っていたのは確かですが、それ以上に音楽が面白くて“就職”という概念では考えていませんでした。今思えば、在学中の2年間はプレッシャーを感じる暇もないくらい音楽そのものに没頭していたんだな~って思います。ま~でもやっぱり2年間だけではとても音楽のことなんて理解できないし、ましてや作曲という職業を選ぶなら、“就職”することが目的にはなり得ません。一生かけて勉強しても足りないと思うからです。で、“就職”という行為自体についてですが、とりあえずどこかに入ってみるというのも一つの手だと思います。自分に合わないかもしれませんが、何か学び取るモノは必ずあると思うのです。お金もらいながら人付き合いや会社のシステムを知り、また音楽に専念出来る“環境”を手に入れられるのなら願ったり叶ったりではないでしょうか?? それで、もう自分に吸収出来るモノが何もないと感じた場合はその会社を辞めたっていいわけですしね。考え方は色々あると思うんです。
 +
 +
 +
時の子さんより
 +
個人的に今年1年は深夜作業、徹夜作業などで忙しく、かなりの体力勝負になりそうです。ですが、自分は体力にそう自信があるほうではありません(泣)。光田さん流の、体力づくりなどいい方法がございましたら、教えて下さい!
 +
(光田本人より)
 +
僕も若いうちは体力があったので2~3日は徹夜が出来たんだけど、最近は体力の衰えからか、8時間くらい寝ないとちゃんと体が動きません。(実際仕事しているとそうもいきませんけど)そこで、体力には限界があるので、それよりも仕事を能率良くこなす方法を考えることにしています。で、結論ですが、やっぱりしっかり寝ることだと思います。これが実感。(ぜんぜん回答になっていない。ごめんなさい。笑)
 +
 +
 +
takahisaさんより
 +
クロノ・トリガーのサントラ(スーファミ版)の購入方法を教えてください。もうCDショップでは販売されてないのでしょうか?
 +
(スタッフより)
 +
おそらくまだCDショップにて購入できるのではないかと思うのですが・・・。もし店頭にない場合は、その場でご注文していただければと思います。(商品名、品番、販売元を店員さんにお伝え下さい。商品の詳細は当HPのディスコグラフィーをご参照願います)あるいはネット通販などをご利用いただくという手もあるかと思いますし、直接発売元・販売元へ在庫の問い合わせをしてみるという方法もあるかと思います。どちらにしましても商品在庫の有無につきましては、申し訳ございませんがこちらでは判りかねますので、何卒ご了承下さい。
 +
 +
===2003b===
 +
 +
https://web.archive.org/web/20090930200306/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2003b.html
 +
 +
10月の質問
 +
 +
私は先日2週間ほど取材で、標高2600m以上のところに2週間滞在しました。こういう場所って、本当、自分以外の人がいません。こういう静かで、良い意味での寂しさって、自分としてはアイデアや、ビジョンが頭の中で描かれます。光田さんはそういったことで作曲の構想が浮かんだり、良い流れを掴んだりする事ってありませんか?それとも、山そのものはお好きではありませんか? 自分って、たまにこうやって一人になって未踏の場所に来て、知らない人とすれ違ったりして、少し会話したりすると、結構、いろんな意味で思想が磨かれたりすることがあるのですが・・・狭い山道の道中で、逆方向からやってくる人たちっとすれ違いって偶然と偶然では無く、運命と運命が交じり合う様で、不思議なんです。
 +
(光田本人より)
 +
もちろんあります。自然のパワーは強力だから、自然と触れていると色々とインスピレーションをもらうことが出来ます。なのでずーっと東京のように都会に住んでいると精神的に辛いです。
 +
 +
 +
光田さんは今でも徹夜しでての作曲とか、少なからずあると思われます。私もそうなのですが、バイトで夜勤をやっていると、まだ相方がいるので大丈夫なのですが、例えば自室で徹夜して作品の制作の作業をしてたりすると、情けないことに結構不安になってしまったりするんです。ささいなことで不安がったり、妙に嫌な寂しさが自然と自分の中で沸いて漂ってるんですよね。一人での徹夜は辛いと言うより、私は寂しいのでチョット嫌なんですが、こういうの私だけでしょうか?光田さんは平気ですか?(お一人の場合)
 +
(光田本人より)
 +
寂しいとかはあまり感じませんね。どちらかというと一人でいる方が好きなので(笑)。何かを考えたり、作ったりするときは、人の気配がするよりも一人の方が良い場合が多いです。
 +
 +
 +
首都圏の中を運行する鉄道は、今はどこも殆ど、到着メロディ・発車メロディが導入されてますよね(当たり前の様に)私の住むところの鉄道局社は、どこも遅れているので未だメロディがありません。 心理的に癒す、とかそんな効果あるみたいなんで、ああいうメロディが使われているらしいと聞きましたが、発着メロディの多様化を光田さんはどう思われます?
 +
(光田本人より)
 +
う~ん。どうなんでしょう。もし焦って電車に飛び込もうとしたときに、発着メロディを聞いて「あ~次の電車にしよう」と、一つ余裕をもって行動出来るのなら思効果はありますよね。でもかえって発着メロディを聴くことによって、焦ってしまうなら止めた方が良いと思いますが・・・微妙(笑)
 +
 +
 +
そう言えばクロノ・トリガーの楽曲の中で何曲かは植松伸夫さんが書いてありますが、あれはやはり光田さんがどうしても煮詰まって煮詰まって書けなくて、植松さんが手助けをしたと考えていいのでしょうか?それとも最初っから植松さんも参加していた事になるのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
この時はプレッシャーで胃潰瘍になり、助っ人として植松さんに手伝ってもらうことになりました。
 +
 +
 +
はじめまして。とても疑問に思っていることなのですが、ポップスなどの世界では作曲家さんからもらう譜面の大半がコード譜で頂くのですが、光田さんは、ゲーム音楽などのよく練られた楽曲を演奏家さんに演奏してもらう場合、玉譜とコード譜ではどちらを渡す事が多いのでしょうか?また、各楽器の譜面は手書きで書かれるのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
まちまちですね。オーケストラの場合はきっちりと譜面を書いてますし、バンドタイプのレコーディングではコード譜を渡すだけの時もあります。またバンドタイプでもこのフレーズは絶対譜面通りに演奏してもらいたいっていう場合は玉譜を渡します。曲によって臨機応変にやってますね。でも、どちらかというと僕はスタジオでころころと変更するタイプですので譜面をきっちり書いてもその通りにする場合が少ないです(笑)。
 +
 +
 +
少々場違いな質問かもしれませんが、あえて聞かせていただきます。社団法人日本音楽著作権協会 JASRACの事なんですが、近年のJASRACのやり方は目に余るものがあると思います。本来の権利の管理会社という役割は確かに必要だと思います。作曲家、その他アーティストの方々が直に権利を守るために動くというのは不可能ですから。しかし、オリジナルとは違う印象を与えるものでも耳コピMIDIを公開するのは料金を徴収する。作曲家自身であってもホームページで公開、コンサートを行うためには料金を徴収する。法人として利潤を追求するのは当然の行為かもしれませんが、それにも最低限の「ルール」が存在すると思うのです。
 +
Sailing to the WorldにはJASRACのマークがありました、光田さんはこの会社のやり方について納得されているのでしょうか? ご意見伺いたく思います。長々と失礼しました。
 +
(光田本人より)
 +
まず僕はJASRAC会員ではありません。「Sailing to the World」にJASRACマークが付いているのは、歌詞を書いて下さった小峰公子さんがJASRAC会員のため貼ってあります。しかし権利関係というのは何処までを許して、何処まで規制するか、本当に難しいですよね。確かに最近やりすぎなぐらいJASRACも厳しくなってきましたが、これも法律の隙間を狙って悪徳商売をする人がいるから、ということも否定出来ないですよね。日本ではまだ少ないですが、海外では曲をmp3にしてフルコーラスアップしている人もいました。僕的には営利に利用しなければ、自由に楽しんでもらえればと思っています。
 +
 +
 +
光田さんに質問です。僕は趣味で作曲をして、ホームページに載せて楽しんでいます。ところが、最近うちのページの掲示板に僕の曲について中傷する文が書かれます。光田さんのこのホームページにもメールや掲示板などありますが、中傷文を書かれたり、送られたりしたことありますか?また、そういう文を読んでも気になさらないほうですか?教えてください。
 +
(光田本人より)
 +
もちろんあります。中傷文とかはなんとも思わないですが、曲についてこっちが気にしているころをズバっと言われると、「あ~やっぱね」って思うことはあります。どちらかというとそっちの方がショックでかいですね(笑)。っていうかそれは中傷文ではなく意見だね(笑)。
 +
 +
 +
光田さん、こんにちわ!最近ヘッドフォンに興味がありまして、色々視聴しているのですが、なかなか好みの音がありません・・・この前も言ったとおり私は、テクニックスの音が大好きで、ヘッドフォンもテクニックスのような、はぎれの良い低音とクリアな高音・中音が再生される品を求めて探してます。最近目星を付けているヘッドフォンは、オーディオテクニカのATH-W1000と言う品です。エイジングを進めれば低音・高音にもっと癖が無くなるはづです。で今回は、光田さんのオススメのヘッドフォンってありますか?個人的には、ゼンハイザーHD600も良いと思うのですが・・・
 +
(光田本人より)
 +
昔はゼンハイザーを使っていました。かなり良かった印象はあります。それが壊れてからは、AKGのヘッドフォンを使っています。(プロキ内でも使っている人がいます。)これは好みなので、なんとも言えませんがヘッドフォンの中ではかなりバランスのとれた商品だと思います。是非一度聞いてみて下さいね。
 +
 +
 +
はじめまして! 僕はWriterを目指している者です。将来的な野望(!?)としましてはゲームをはじめ映画のシナリオも書きたいと思っています。そこでお聞きしたいのですが、作曲家の視点から見るとシナリオはどの様に書いてあるのが望ましいのでしょうか? 心情の移り変わりははっきりと文字で書かれているべきか、それともあえてそれを書かず、読んだときに「きっとこうなんだろうな」と想像できるように書かれるべきか…。どうなのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
想像させたりするのは、その作品を観てくれる人にそう思ってもらえればいいことで、制作者側から言わせてもらえれば、脚本家のやりたいことが全てわかる方が嬉しいですね。
 +
 +
 +
初めまして。クロノ・トリガーをやってから約十年、未だにあれほど感動したゲームはありません。なんといっても、幼心にあの曲はしっかりと刻み込まれていて…。ふとしたキッカケから友人の持っていたサントラを聞かせてもらい今更になって、もう一回クリア、更にはクロスにも手を出すなどしてしまいました。(受験生なのに…)前振りが長くなりましたが、トリガー・クロス共に曲が好きで好きでたまらなく、サントラを聞いてるだけでは物足りなくなっている現状です。とか何とか言ってもギターでしか弾けないのですが。そこで質問です。現在扱っておられるクロスのギターアレンジメントってのは、いわゆる「タブ譜」なのでしょうか?(恥ずかしながら、タブ譜じゃないと弾けない…)また、トリガーのギターソロアレンジの楽譜も欲しいと思っていますが発売予定はないのですか?(本当に今更ですね、でもこれだけは譲れません(笑))何はともあれ、「遥かなる時の彼方へ」なんか聴いてると、ずーっと満天の星空を眺めていたくなるほど、光田さんの作る曲には感動させられております。なんとか、この「自分でもこれらの曲を弾きたい!」というささやかな願いを実現してくだされば光栄です。これからも光田さんの作る曲に多く出会えることを期待して、失礼させていただきます。応援してます。頑張ってください。
 +
(ウェブマスター・まっとより)
 +
クロノ・クロス ギターアレンジメントはギター・タブ譜です(もちろん普通の5線の楽譜も一緒に入ってますが)。クロノ・トリガーの楽曲に関しましては、著作権が光田のものではないので現時点、プロキオン・スタジオから出版することはちょっと難しいと思われます。申し訳ございません。
 +
 +
 +
いつも光田様の音楽に励まされたり癒されたりしてお世話になっています♪最近ヴォーカルもの聴いてて思ったのですが、光田様は男性ヴォーカルをゲームとかの主題歌(かな?)に使おうと思ったことはありますか?もしくは本人が歌おうと思われたことはありますか?
 +
(光田本人より)
 +
あります、あります。ただ、今まで手がけてきた作品は全て「女性の視点」からの曲ばかりでしたので、どうしてもヴォーカリストは女性を選ばなければいけない状況でしたが、もしチャンスがあるなら男性ヴォーカルで作ってみたいです。自分が歌うのは無いでしょうね(笑)。
 +
 +
 +
こんにちは!私はゼノギアスとゼノサーガのCDを持っています。光田さんの曲大好きです(*^-^*)クロノ.トリガーやクロノ.クロスも買いたいのですが高校という身分でなかなかお金がたまらず…(汗)今回の質問なのですが、ゼノギアスのアレンジヴァージョンを聞いてこういう風なアレンジ好きだなぁと感じ、その後にクロノ.クロスをプレイしてこの曲もアレンジしてもらえたら!と思って質問しに来た次第です(^^;)
 +
 +
クロノ.クロスのアレンジヴァージョンを出す予定はないんでしょうか?ちなみに私は時の傷痕、死海.滅びの塔、龍神などがクロノ.クロスの中では好きです。あげたらきりないですけど
 +
(光田本人より)
 +
今のところ何も考えていません。ごめんなさい。でも、何かしらの企画でやる可能性が今後出てくるかもしれません。その時はお知らせしますね。
 +
 +
 +
いつも光田さんの曲を聴いて感動しています。ところで、光田さんの好きなマンガは何ですか?私はドラゴンボールが好きです。
 +
(光田本人より)
 +
ドラゴンボールですかぁ~~!僕も中学一年生の時に良く読んでました(笑)。単行本も持ってましたよ。好きな漫画はやっぱり手塚治虫ですかね。彼の作品はどれも好きです。あとはミーハーなところで高橋留美子さんは好きです。
 +
 +
 +
はじめまして。私は少しだけ著作権法の勉強をしたことがあるのですが、このホームページを見てゲーム会社の社員の作ったゲーム音楽の権利は本人にはないということを知り、少し驚きました(会社側からすれば、暗黙の了解のうちに権利譲渡が行われていたということなのでしょうか……?)。それに関してどうしても気になることがあるので質問させて頂きます。クロノトリガーやラジカルドリーマーズの曲の著作権は旧スクウェアさんにあるそうですが、クロノクロスにはそれらの曲を原曲としたものも使われていますよね。それらの権利関係はどうなっているのでしょうか。クロスの曲の権利は光田さん自身が所持しておられるのでアレンジアルバム等の発売も可能とのことでしたが、それはトリガーやラジカルで使われていたメロディを除いての製作、ということになるのでしょうか? 
 +
(光田本人より)
 +
するどい。
 +
実は正直僕にもわかりません(笑)。
 +
ちょっと調べておきます。
 +
 +
 +
物事は、始めと終わりの部分が特に難しいって聞きますけど、オープニングテーマとエンディングテーマ、どちらが難しいですか?光田さんは(今は)。
 +
(光田本人より)
 +
オープニングの方が絶対難しいですね。というのが、どの作品も世界観を決めるのが一番難しいわけで、その世界観を決めるのはオープニング曲なんですね。その点、エンディングは全ての状況が把握出来てますから曲もとっても書きやすいんです。
 +
 +
 +
光田さんのようなフリーの作曲家さんでも、御自分が手懸けたゲームのサントラを出すためには、そのゲーム会社さんの許可が絶対必要なんですか?いや、ゲーム内で使用された曲なら、外部の作曲家の曲でも、サントラ等を出す際に許可が必要という話を小耳にはさんだものですから。ゲームの内蔵音源から生演奏に録音しなおした物なら許可不要とか?
 +
(光田本人より)
 +
契約が著作権を返してもらう内容になっていれば特に許可はいりませんが、一応礼儀として「こういう作品を出させてもらいます」、と連絡はしますね。また、ゲームのロゴなどをCDに使う場合は別で、必ず連絡し、ロゴ使用料を払います。
 +
 +
 +
CDや雑誌・ゲーム攻略本の写真をいて気づいたのですが、光田先生はよく体格が変わって(見え)ます。友達の方々も、不健康な生活習慣を指摘していたりしてちょっと心配です。そこで、お仕事柄運動不足になりやすいと思うのですが、どうやって解消したりしてますか?
 +
(光田本人より)
 +
今まではどうすることも出来なかったのですが、最近はなんとか時間をつくって「ティップネス」(スポーツジム)に行くようにしています。あと、タバコをやめて一年が経ちますが、かなり体の調子はいいです。
 +
 +
 +
こんにちわ光田さん。『声』というものにとても魅力を感じるのですが、(チベット仏教や読経、ブルガリアンヴォイス、ヨイク、グレゴリオ聖歌、声明等)曲に入れるとなると音源のChoir系かサンプリングCDで入れる事になるんです。しかし、ブルガリアンヴォイスやチベットの歌声のように独特の民族歌唱となるとサンプリングCDでさえ(安価なCDでは)入手するのは難しい、もしくは無いように感じます。実際は私が調べ不足なのかもしれませんが…。そこでなのですが、光田さんは曲に入っている民族風の声はどうやって入れているのでしょうか。やはりレコーディングかサンプリングCDなのでしょうか。たとえばクロノクロスの「星の塔」や「死線」のゾン!等はどうやって入れたのでしょうか?もしよろしければサンプリングCDや音源の場合は何というものなのか、またはレコーディングならどのような方々に依頼して、どういう楽譜を書くのか(うねりやピッチの変え方等)教えていただきたいのです。長くなってしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。
 +
(光田本人より)
 +
僕はいつもここで音ネタを買っています。
 +
http://www.crypton.co.jp/
 +
あとは、ネットで色々と調べて海外から取り寄せています。レコーディングの時はもう口答でこういう感じって自分で歌って歌い手さんに教えるしかないですね。譜面で書けないことって沢山あるんです。
 +
 +
 +
光田さん&スタッフさんこんにちわ。私、最近友達とオリジナルゲームを作っていて、そこで作曲をさせてもらうことになってすごく嬉しかったんですが、なんだかその人とぶつかってしまって・・「こんな感じの曲」って言って既成の曲を聞かせてくれるんですが、どうやら私の「オリジナル」じゃなくて、その曲にそっくりのものを作ってほしいらしいんです。私はまだ、自分らしさとか曲で表現できるほど力はないけど、でも曲を造るときにはやっぱり「自分らしさ」を大切にしたいなって・・思ってるから、だからそういうの、すごく悲しくて悔しくて。今回のことで、ちょっとへこんでしまいました。光田さんは、依頼者さんと意見が違ったりぶつかったこととかってありますか?そんな時どうしますか・・?お仕事だと自分を曲げなきゃいけないこととかってあるんでしょうか・・・。
 +
(光田本人より)
 +
あ~わかるわかる。昔自分もそうでした、「だったらその人に仕事を頼めば?」って思ったことは何度もあります。ただ、どんなに参考CDを渡されても“それ”を作ることは不可能なわけです。もうどんなに頑張っても自分らしさは抜けないのです。なので一番最初にこういうニュアンスは面白いので参考にさせてもらうけど、この通りにはなりませんよ、ってはっきり言います(笑)。ある作品の話ですが、参考にもらったCDがあまりにも当たり前すぎて面白くなく、全く違った物を書いた時がありました。でもフタを空けてみればそっちの方が評判が良く、監督も納得してくれたはずだと勝手に思っていますが・・・ま~でも作品を作る上での意見のぶつかり合いは必ずありますし、逆にないとつまんないです。しっかりと喧嘩して良い物を作って下さい。
 +
 +
 +
光田さんは学生のころはどのくらいのペースで曲を作っていたんですか?(例・一週間に一曲とか)だいたいでいいので教えて下さい。それとプロになった今、一週間に何曲完成できれば「今週は仕事はかどったな」って思えますか?僕は今高校生で作曲家を目指してるんですけど一週間に一曲程度しか作れないんで将来やっていけるか不安です。
 +
(光田本人より)
 +
音楽学校に通っていた頃は8小節書くのに1週間はかかってました。今は3日で1曲できれば、調子いいな~~はかどったな~って思います。といっても満足する曲ができた場合ですけどね。どんな曲でもいいから書いてって言われれば一時間に一曲は書けますが、さすがにね・・・(笑)。
 +
 +
 +
あの、オーケストレーションはいつもどのようにしてお考えですか?いつも楽曲はある程度できるんですが、オーケストレーションを加えると耳が痛くなります。どうすれば光田さんのようなハーモニーが生まれるんでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
耳が痛くなるということは倍音成分を理解せずアレンジしているってことになります。いきなりフルオーケストラをアレンジするのではなく、段階を踏んで勉強していくのが一番良い方法だと思います。例えば、弦楽四重奏でアレンジしてみて、その次に木管四重奏、そしてそれぞれに金管楽器を混ぜてアレンジしてみる。その他に、クラリネットとトランペットをどの割合の音量でユニゾンさせるとどういう音色になるとか、フルートとヴァイオリンをユニゾンで演奏するとどんな音になるとか、各楽器ごとの混ざり具合を勉強すると良いと思います。音楽の基本は和音があってメロディがある、使う音は決まっているわけですからその決まっている音をどのように分配するかがオーケストレーションの基本だと思います。
 +
 +
 +
前々から疑問に思っていたのですが、マニピュレーションというのは、もともとの作曲した曲に対して、どれほど手を加えるものなのでしょうか?マニピュレーションをする方というのは、要するに、打ち込みもやり直す、ということになるのではないんでしょうか?そうなるとやはり、編曲的な要素も、かなり含んでいるような気がするのですが、どうなのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
ある作曲家さんではベタに打ち込んだデーターをマニピュレータに渡して全て打ち込み直して(人間身を出したり、音色をもっといいものに変更したり)もらっている人もいれば、僕みたいに音色選びから打ち込みまで完全に自分でやって、プレイステーションの内蔵音源に落とし込みをするときのみマニピュレーターにお願いするって場合もあります。プロキオン社員の方に聞いた話で一番ひどかったのは、曲になってなくて打ち込みから、音色選び、アレンジまでしちゃいました、っていうのことがありました。そうなると、曲作った人はいったい誰?ってことになってしまいますが・・・(笑)。
 +
 +
 +
9月の質問
 +
 +
ゲームのサントラではどうやって他のサントラとは違う全体的な「feel(印象?)」を作りますか? 最初に楽器編成を考えたりセットを組んでから作曲に入るのが普通だと思われますが、ゲームのサウンドトラックは曲数も半端じゃないですし、どうやってそこから一つの「ゲームの独特なサウンド」を作っていくのですか?(例えば自分がクロノクロスのサントラを聞いた時、すぐに光田さんの曲だということが解りますし、更に「あっ、これはクロノクロスの曲だな」と解るのがすごいと思います)
 +
(光田本人より)
 +
何をやっても根底には「自分らしさ」を決して無くしてはいけないと思っていますが、でもその中で常に新しいことに挑戦していくという姿勢が、聴いている方を飽きさせず、また、作品ごとに違う印象を持ってもらえる秘訣なのではないかと思っています。また、おっしゃるとおり音色というのは全体的な印象を決定づけるためには重要な要素ですので、楽器構成や音色選びには時間をかけます。その他、作品のテーマを必ずじっくり考えて作るように心がけています。
 +
 +
 +
実は私も作曲家を目指している者でして、いつか光田さんのような素晴らしいコンポーザーになりたいと思っています。そこで間違った道を歩まないように光田さんにお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか? 自分は心から音楽が好きで昔からバンドなどで楽器を演奏していましたが、その後プログラミングを勉強して、現在はプログラマーの道を歩んでいます。時間がある時には独学で音楽を勉強したり作曲したりしていますが、やはり音楽の学校に通って理論から学んだ方がいいと思いますか? それともこのまま独学で続けて経験を積むほうがいいのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
人にはそれぞれ違った学び方があると思いますので一概に独学がいいとか、学校に行った方が良いとかは言えないのですが、プログラマーになりたいのなら、ひたすらプログラムを組むこと。作曲家になりたいのなら、ひたすら曲を書くこと。重要なのはひたすらやり続けること。冷たい言い方かもしれないけど両方は無理です。なぜかというとそれ一本で頑張ってきた人には到底かなわないからです。
 +
 +
 +
はじめまして。最近めっきりSailing to the Worldにハマっています。トラックNo2『Sailing to the World』とNo10『Reincarnation』の歌詞は造語との事ですが、どういった内容の歌詞なのでしょうか? 大まかで良いので教えて下さい
 +
(光田本人より)
 +
う~ん、正直言っちゃうと造語だけに歌詞自体に意味はありません。ただ、曲の雰囲気から『Sailing to the World』ではタイトル通り、これから大海原へと向かってゆく船をイメージした旅立ちの歌、そして『Reincarnation』ではこれまたタイトル通り「輪廻転生」といった不思議な空気感のある歌ってとこですかね?(でもこれらの曲タイトルは、歌入れも終わって完パケした後、CDを発売する際になって初めて、曲&造語歌詞を聴いたイメージからつけたんです。要は通常と逆なんですね。歌詞は、歌唱を担当して下さった小峰公子さんが、僕が渡したカラオケ状態の曲を聴いてそれに合わせて作ってくれたわけでして、つまり歌詞自体のイメージは、小峰さんが僕の曲を聴いてのイメージであり、更にその歌詞をはめた完パケ曲を聴いてのイメージから、あれらのタイトルが浮かび上がっていったわけで・・・う~ん、複雑でございます!)
 +
 +
 +
初めまして。早速質問なのですが、光田さんは学生時代、よく講師の方々について行き勉強をなさったそうですが、年にどれくらいの割合で行かれたのですか? また、その時どのような事をなされたのですか? 差し支えなければ、教えて下さい。
 +
(光田本人より)
 +
年に20回ぐらいは現場に連れて行ってもらってましたね。スタジオに連れて行ってもらった時は、ローディー(機材&荷物運び)をやったり、パシリ(師匠のお茶買いに行ったり、たばこ買いに行ったり)をやったり、帰りの車の運転をしたり、ま~要するに“付き人”ですね。師匠があれこれ教えてくれる、なんてことはまずないです(そんなに甘いわけない)。自分で手伝いながら、やり方や技を盗んだり、経験値を増やしていくわけです。
 +
ただ、そこで大事なのは、仕事の手伝いはしても仕事のじゃまは絶対にしてはいけないということ。要するにスタジオの中では自分の存在を消すことなんです(オーラを発してはいけない)。次に師匠が何を求めてくるか、一歩先にそれを読み取ってささっと動く。でもその動きを周囲に意識させてはいけない。そんな空気の中で、じ~っと作業を盗み見るわけです。忍者みたい(笑)。
 +
 +
 +
光田さんはSFCの時に正式に作曲家デビューを果たしSFCは最高で8和音(?) PSでは16和音(?) で音楽制作をしている事になりますよね。ゲーム批評の中ではSFCは制限があったから作曲しやすかったと申しておりましたが…こんな事を言っちゃあ失礼ですがSFCよりもかなり制限のあるFC音源3和音(?)で音楽を作る自信ははありますか? と言うよりそんな曲作り今更やってみたいでしょうか? 私的には是非聴いてみたいです…
 +
(光田本人より)
 +
今ではどんな状況でも作れと言われれば作る自信はあります。ただ3音でやりたいか? と言われれば「う~ん」って感じですね(笑)。SFCはかなりバランスのとれたハードだと思いますし、またその当時の自分の実力に合ったハードでもありました。そういった意味で、今FC音源の3音で曲を書くということは、かなり欲求不満は出てくるのではないかと思います。
 +
 +
 +
光田さんのサウンドトラックは、他のゲームのモノと違い、音だけでなくジャケットも凝っていると思います。あれは光田さんが指示したりしているのでしょうか? 自分はアン・キニュントのジャケットが好きです。
 +
(光田本人より)
 +
そうですね、自分が指示します。勿論作業するのはデザイナーさんですけど。
 +
何処かでも書きましたが、僕はジャケット込みで一つの作品だと思っています。ですので、当然ジャケットにも懲りたいし、ブックレットの内容にも懲りたいと常に思っています(予算に制約されることは当然ありますが)。それをやらずして、プロデューサーの肩書は付けないで欲しいと思っています。
 +
 +
 +
はじめまして! 僕は作曲を主に勉強しに音大にかよってる者です。光田さんの曲も大ファンで結構影響受けたりしてます! 打楽器の使い方とかほんといつもうまいな~と感激してます。僕もいつか光田さんのように音楽で人の気持ちを動かせたらと日々頑張ってます。
 +
そこで質問です。時々完全にメロから作ってしまったときルート音とメロが重なることがあって、教授はだめだっていいます。理由は理解できるんですが、ベースとメロが同時にでたらつまらないと。でもそこで代理コードとかテンションつかうと曲の雰囲気が崩れたりメロ変えるとなんかしっくりこなくて・・・。メロとベースが同時にでる部分がある曲でも名曲はたくさんあるし。そんな時光田さんはどうされてますか? 是非教えてくださいっ!
 +
(光田本人より)
 +
僕は理論より感情の方を優先します。自分がどうしてもこう行きたい、こういうメロディーにしたい、と思うのならそこには意味があるわけだから、それを貫き通すことが大事だと思います。ただ「そこはどうしてそうしたの?」って聞かれたときにちゃんとその意図を答えられなければ意味がありませんよね。「なんとなく」っていう答えなら教授の言われる方法を選択した方が無難だし間違いないでしょうね。(僕は嫌ですけど、笑)
 +
そう言えば昔、ガンハザードという作品を植松伸夫さんと作った時、植松さんが作った曲で、僕が「これはスゴイ曲だ!」と思わず絶賛した曲があったんですけど、植松さんに言わせるとそれは「音大では絶対に良い点とれない曲」なんです(笑)。確かに音楽理論としてはダメダメなんですけど、心に響く曲ってのは、もうそんな理屈をとっくに超えちゃったところにあるもんだと思います。
 +
 +
 +
いつもいい音楽を聴かせてもらっています。ありがとうございます。さて、民族音楽についてですが、日本の伝統音楽や、アンデスの音楽、メキシカンなどについてはどう思われますか?(私が結構好きなので)また、今まで作ったことのないタイプの民族音楽で、興味はある、といったらどのあたり(地方?)なんでしょう?
 +
(光田本人より)
 +
日本の伝統音楽やアンデスの音楽、メキシカンも好きです。ただ、自分の中でちゃんと消化していないので、うまく自分らしく表現するのは現時点では難しいですね(もっと勉強しないと)。でもいつかはやってみたいと思います。あと、今気になっている民族音楽はハンガリーの音楽です。(2003年現在)
 +
 +
 +
バトル曲のポイントを教えてください。
 +
(光田本人より)
 +
一言で言えば「意外性と人間心理」でしょうか・・・でもそれをやるとたいがい「没」食らうんですよね(笑)。
 +
 +
 +
光田さんこんにちは。私は高校受験を控えた受験生です。私は将来、光田さんのような素晴らしい音楽を作りたいと思っているのですが、光田さんは高校とか大学とか、やはり音楽関係の学校に進まれたのですか? また、音楽の勉強はどこでなさったのですか?(前に同じ質問があったらごめんなさい)今進路について悩んでいるんです・・・。教えて下さい!
 +
あ、あともう一つ質問なんですが、(多くてごめんなさい)クロノクロスやゼノギアスの曲のスコアって出ないんでしょうか? ピアノのミキサー機能を無駄にしてしまっているので、練習も兼ねていろいろやってみたいんです。もしそういう機会があったらお願いします!!
 +
(スタッフより)
 +
光田の過去についてはこちらのページをご参考ください。
 +
 +
 +
光田さんが作曲を始めたころ、影響された作曲家は誰ですか? 光田さんの好きなアルバムに『Hergest Ridge』(マイク・オールドフィールド)というのがありますが、やはりマイク・オールドフィールドにも少なからず影響されたのでしょうか? 私もマイク・オールドフィールドの曲が大好きなのですが(特にOmmadawn)、光田さんの得意なジャンルがアイリッシュ/ケルト音楽ということは…(笑)光田さんの感想としまして、マイク・オールドフィールドの曲はどう思います?(私はTubular Bellsを初めて聴いた時はシビレました(笑))日本ではあまりメジャーではない?ため、まわりにマイクの話しが通じる人がいなくて…すみません。
 +
(光田本人より)
 +
いや~マイク・オールドフィールドは「Hergest Ridge」と「Moon light shadow(曲タイトル)」が最高に好きです。もちろん、エクソシストのテーマ曲「Tubular Bells」も大好きです。ちゅうか怖い~(笑)
 +
で、影響された作曲はとにかく数が多すぎて書き切れません。この質問は結構多いので今度じっくりと挙げていってみようかな!
 +
 +
 +
最近、ある邦楽グループがお気に入りで(COVERという三人組なんですが・・・ご存知ないですよね。。)、様々なフレーズを繰り返し使っていてかつ広がりのあるサウンドが非常にカッコイイんです。で、「あるフレーズを繰り返す」音楽ということでミニマル・ミュージックに関心が湧いてきまして。ですがいざCDを購入しようとしても結構マイナーなジャンルだろうし、どんな人がこのジャンルで活躍されているのかなどの知識が全然ないのです。光田さんが薦めるミニマル・ミュージックの「これは!」というCD、そしてそれが購入可能なお店(都内で構いません)をお教えいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
 +
(光田本人より)
 +
ミニマル・ミュージックならスティーブ・ライヒを聴くことをお奨めします。ちなみにジャンルは現代音楽になります。かなり完成された音楽で、ミニマルの中でも面白い手法を取り入れている方なので、聴いてみてはいかがでしょうか。僕も「COVER」という人たちのCDを今度聴いてみますね。
 +
 +
 +
もしかして、クロノ・クロスの「土龍の島」の曲は、クロノ・トリガーの「ラストバトル」のアレンジですか?
 +
(光田本人より)
 +
むむむ・・・(笑)なんと言いましょうか、とにかく色々なテーマが入っています。これはシナリオと密接な関係がありますのでその辺りも考えながら音楽&ゲームを楽しんでもらえればと思います。あえてここでは公表しません。(ちゅうか内緒です、笑)
 +
 +
 +
光田さんが今まで作曲した曲で泣く泣く(?)ボツにしてしまった曲や意図的にボツにした曲は[抹消]ですか? それとも暖めておいていつかなんらかの機会に復活させるつもりですか? 気になります…。
 +
(光田本人より)
 +
没曲は数え切れないほどあります。しかしながらその曲が復活することは一生無いと思います。何故なら、自分で見切りをつけてボツにしたのだから。(結局は使われなかったけれども自分的には完成されたOK曲というのは、サントラにゲーム未収録曲として入れたりすることもあります)というわけで、自分が納得のいく曲に成り得ずにボツになったら・・・即ゴミ箱へ。さ・よ・な・ら!!(泣)
 +
 +
 +
僕は民族音楽が好きなのですが、光田さんのお勧めの民族音楽のCDを教えてください。また、民族音楽が買えるサイトなども教えていただけると光栄です。
 +
(光田本人より)
 +
僕はいつも東京の新宿にあるガーデンシェッドというお店で買っています。プログレ専門店なのですが、民族色が濃くて気に入っています。ここのリンクページからいけますよ。ネット販売もしているので東京以外の人も買えると思います。輸入CDなので、ちょっと高いですが・・・(苦笑)
 +
 +
 +
光田さんの曲って3/4拍子や6/8拍子が多いですよね。4拍子がルーツの日本人が苦手とする拍子だそうですが、どんな曲の影響で3/4拍子や6/8拍子を身に付けましたか? それともそれこそが自分らしさなのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
なんでしょうね。自分でも不思議です。ただ小さい頃によくワルツを聴いていたので(弾いてもいました)、その影響かもしれません。
 +
でも実は曲を書いている時はあまり拍子は考えていないのが実状です。自然に出てきたメロデーやリズムが変拍子だったりすることは多々あります。というかほとんど変拍子かな(笑)
 +
 +
 +
某社のサウンド学生なのですが、課題が多くて大変です! 特に楽器の特性を考え、「らしい」アレンジ作りをしなければならない。また、幅広いジャンルの書き分けが必要…と、いろんな事を考えないといけない仕事ですね。
 +
そこで質問なんですけど…。
 +
民族曲やその他楽曲を作る時、参考にしているライブやCDをどうやって聴いてらっしゃいますか? 聴音をして、研究をされてらっしゃいますか? Jazzとクラシックの課題が出たのですが、あまり聴いた事がないので、参考CDを買ってみたものの、どうしても、雰囲気が出る曲が書けないんです。9th積むとか、編成はどの楽器とか、そういうのは分かるのですが…。こういう雰囲気を出す、というのは、どのように行ってらっしゃいますか?
 +
最終的にはSDディレクターを目指そうと思うのですが、まずはコンポーザーからっ! ご指導お願いします。
 +
(光田本人より)
 +
聴音して分析することが「らしさ」を出すには一番良い方法ではないでしょうか。ただ、「らしさ」が他人の「らしさ」では意味がないわけで、それをいかに「自分らしさ」に変えていくかが難しいところだと思います。このあたりは数多く経験していくしかないでしょうね。(沢山曲を書く以外近道はないかな)
 +
 +
 +
ゼノサーガではオケを独学した勉強家の光田さん…とても尊敬しています。そこで思った何気ない疑問なのですが、光田さんは学生の頃、特に5教科などの勉強はお好きでしたか? 何が得意で何が苦手だったのかを教えてください。あと苦手科目の勉強方法なんかを教えてくださると励みになります(笑)
 +
(光田本人より)
 +
学生の頃はどれも嫌いでした。特に嫌いだったのが「英語」です。赤点ばっかりでした。ま~5教科でどれが好きかって言われれば「理科」かな~~(特に天体)。ほんと中学校の時とかは勉強が嫌いで、成績も後ろから数えた方が早かったぐらい勉強はできませんでした。だから苦手な教科を克服しようなんてこれっぽっちも思いませんでした(笑)。でも今は英語とか、社会(政治、歴史、地理)は大好きです。これらは今思えばもっと勉強しておけばよかったな~って思います。っていうか、もっと興味が沸くように教えてよって先生に言いたい・・・。実際、海外にも行ったことのない英語の教師にあ~だこ~だ言われても説得力ないっちゅうの!(あ~なんだか段々腹立ってきた、笑)
 +
ま~そういった意味で、興味が沸いた時に勉強すればいいじゃん! って感じですが、逆に言えば嫌いな勉強を何か好きなものと関連づけて勉強するように心がければ能率は上がるのではないでしょうか! 例えば、英語が嫌いなら何とかして一度海外旅行に行ってみるとか。(海外旅行は英語も社会も好きになるかもね)
 +
また国語が嫌い(特に漢字)な人はマンガを読みまくるとか・・・。実際漢字がすごく苦手な友達がいてマンガばっかり(当時は「北斗の拳」とか、笑)読んで、郵便局に就職できた人もいました(笑)。
 +
 +
 +
はじめまして、光田さんは4度ヴォイシングを多用しているように思いますが、
 +
やっぱりその辺はプログレとか、もしかしてChick CoreaやHerbie Hancockの影響なのでしょうか?(音楽性の根っこはジャズにあると書かれていたので…w)僕も理論で勉強した時は「なんじゃコリャ! 適当にやってもカッコいいじゃん!」みたいになりましたが、光田さんも最初はそんな感じだったのでしょうか?(そんなミーハーじゃないですかね?笑)初心者でもとりあえず使えばカッコよくなっちゃうんだから、キース・ジャレットが否定するわけですよね~。来年から専門学校に行くので更に詳しく追求して、光田さんのように4度を使いこなしたいっす! ゼノギアスの「死の舞踏」のイントロは上手い使い方されてましたね~。やってそうで誰もやってないって感じでしたね。うろ覚えですが、クロノシリーズにもバトルのイントロで4度系で行ってるのありましたよね(サントラ持ってないんで確認できないんですが…ゴメンナサイ~~(--;)。ゼノギアスなんかはゲームの雰囲気が4度を呼ぶって感じがしますね。…これからもステキ4度系な曲をお聴かせ願います♪
 +
(光田本人より)
 +
4度ヴォイシングが好きなのはそこにはっきりとした調性感を持たせたくないからなんです。上物を4度でやっているところでベースの動きによって(ルート、もしくは倍音構成)でなんとなく調性感が見え隠れするのがたまらなく面白いのです。ま~おっしゃるとおり4度ならどんなことをしてもカッコいいという理由もなきにしもあらずって感じなんですが、ただそれだけだと面白くないので自分なりに色々と捻るようにはしています(笑)
 +
 +
 +
はじめまして。とてもおききしたいことがあるので、お答え下さったら幸せです。
 +
勉強する時などはボーカルの入っていない音楽の方が集中できると話にきいて、あまりインストルメンタルのCDは持っていないのですが、そういえばゼノギアスやクロノトリガー、聖剣伝説2.3などのCDボーカル入ってるのあまりないからいいかも? とか思い、最近になって聞いてみたのですが、どうやら、勉強や読書中にも集中できていいみたいなんですよ!? すらすら~(最近はゲームからちょっと遠ざかってしまったのですが、色あせずやっぱり素敵☆)それでライナーノートに光田さんがケルティック音楽が好きとおっしゃっていたのを見たのですが、ケルティック音楽で特に好きなものや、初心者にオススメのアルバムなどあったらぜひぜひ教えてほしいのですが…。光田さんが聴いている音楽に私も触れたいなぁ! とか思ってしまいました。(*'∀'*)それにケルティックってなんか落ちつくし和むカンジがしてもっと知りたいのデス! IONAさんのおすすめアルバムなどももしありましたら教えて下さい☆ どうぞよろしくお願いします。
 +
(光田本人より)
 +
そうですね、そういった意味では「IONA」がお奨めかもしれません。特に2ndアルバムの「ブック・オヴ・ケルズ」は全曲いい曲ですし、落ち着いて勉強出来るかもしれません。(聞き込んで集中出来ない場合もあるかもしれませんが・・・笑)とにかく聴いてみて下さい。
 +
 +
 +
初めまして。大学のサークルで合唱をやっているものです。クロノトリガー以来光田さんの音楽にハマっております。そしてゼノサーガのThe Resurrectionなどの合唱曲を聞いて感動してしまいました。自分たちでも歌ってみたいと思うのですが、楽譜を出版するご予定はないでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
うんうん! これに関しては要望が多かったので、皆さんのご期待に応えるべく今年中にフルオケの楽譜をプロキオン・ストアから発売します(もちろんその中にコーラス曲も入っています)。楽しみに待っていて下さいね。
 +
 +
 +
XENOGEARSで、劇中で使われなかったSTARS OF TEARSは、本来はどのような場面で使われる予定だったんですか? また、それは何故使われなくなったんですか?
 +
(光田本人より)
 +
く~~! よくぞ訊いて下さった!(涙)
 +
実は、ゲームを始めてスタートボタンを押すと宇宙から始まるオープニングがあり、その後「STARS OF TEARS」が流れながら主要なスタッフロール&簡単な前説が入りつつ最後のアイリッシュトラッドになるところで上から見下ろした「ラハン村」にカメラが寄っていき、そしてラハン村の曲「おらが村は世界一」に切り替わるという完璧な流れだったのです。それが、オープニングからラハン村まで10分近くただ見てるだけというのはまずいだろうってことで、その設定自体が没になりました・・・(泣)
 +
 +
 +
8月の質問
 +
 +
作曲する人とサウンドプログラマーと別々にいると聞いたことがあります。光田さんは作曲のみなんですか? やっぱり、それぞれ目指すには勉強する事も違ってくるんでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
(ゲーム業界における)サウンド・プログラマーと作曲家は全く違う働きをします。サウンド・プログラマーはそのゲーム機専用のプログラムを組むわけで、(C言語であったりアセンブラであったり)これは一つの専門職になります。また同じプログラマーという名前でもシンセサイザー・プログラマー(別名マニピュレーター)の仕事は、作曲家がやる場合もありますが、最近では分担作業が基本となってますので、こだわりのある僕なんかでも(笑)信頼できるシンセサイザー・プログラマーにそのゲーム機に対応したプログラミングを任せて、作曲自体に専念することが多いです。
 +
でもとにかく「ゲームのサウンド・プログラマー」という職種に関しては、作曲家とは全く違った種の仕事なので、それぞれの勉強方法は全く違いますよ。
 +
 +
 +
クロノ・クロスの続編みたいなやつは出ないのでしょうか? 又、ラジカル・ドリーマーズのプレステ版みたいなのも出ないのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
どうでしょう?
 +
このあたりは僕にもわかりませんが、出るのであれば是非参加したいですね。
 +
 +
 +
あの…光田さんにもやっぱりスランプとかって有るんですか?あの…もしその様な状態に陥ったら光田さんならどうしますか?僕も作曲やってるんですが…最近全然書けないんです…。
 +
(光田本人より)
 +
しょっちゅうです(笑。って笑い事ではないのですが・・・)。自分の作る音楽に納得いかず、ず~っと悩み続ける時もあります。時には鍵盤を叩き壊したくなる時もあります。たぶん作曲をやめない限りこの現象は一生なくならないでしょうね。打開策としては、とにかく自分にとっての刺激物を見つけることだと思います。
 +
 +
 +
光田さんの曲の着メロを携帯でいくつか作ったのですが聴いてもらうことってできるんでしょうか? もちろん携帯作成なので原曲の素晴らしさにははるかにおよびませんけど。ちなみにJ-PHONEの16和音です。
 +
(光田本人より)
 +
もちろんOKですよ。J-PHONEは社員が持っていたはずなので、聞けると思います(笑)。
 +
 +
 +
はじめまして。私は高2で今進路のことで悩んでます。小さい時からゲームでながれている曲が大好きでピアノなどで弾いたりしているうちに私も曲を作ってみたいと思いました。でもなんの知識も自信も全くありません。あるのはやる気だけ・・・。こんな私でも音楽の学校へ行っても平気でしょうか・・・?
 +
(光田本人より)
 +
何でもそうですが、ある程度知識を持っているとかえって勉強しない場合があります。なので無知で“やる気”がある人の方が勉強しても純粋に吸収できるのではないでしょうか。僕も音楽の学校にいくまでコードという存在も知らなかったし、音楽理論の一つも知りませんでした。だから、何もかも新鮮で楽しく勉強できました。
 +
 +
 +
15GBのiPodを買いまして、朝ラッシュの地下鉄や犬の散歩中には必ず持ち歩いて音楽を聴いています。CDになっている光田さんの楽曲はぜんぶiPodひとつに入れられるので、助かります。iPodを持ったことで身近になった問題がCCCDなんです。たぶんiPodにはコピーできなくなっていると思うから。光田さんはCCCDについてどうお思いですか? 好きなアーティストさんがコピーコントロールについてどう思うのかとても気になります。初めてCCCDが出てから一年以上経ちましたね(早いなぁ)。CCCDはMacintoshムシって感じだし、普通のプレーヤーをも読み取り時に負荷を与え、壊してしまう程だとききました。音の質も下げるらしく、音楽家としての見解を聞かせてください。将来CCでだすレーベルがどんどん増えていって、光田さんの音楽もCCCDになっちゃったらすごい嫌だなと思っています。乱文で失礼しました。
 +
(光田本人より)
 +
コピー問題はいつの時代にもありますよね。結局この先もイタチごっこが続くのでしょうね。著作者がこういうことを言うのは間違っているのかもしれませんが、僕はCCCDについては反対です。そんな、コピーされることを防ぐというやり方よりも、パッケージ全体で一つの作品として成り立っていて、パッケージ自体を持っていたいと思わせるような作品を作っていくべきだと思っています。昔のLPレコードなんか、ジャケットも本当に素敵で、ジャケットと中身(音楽)で一つの作品が成り立っていたでしょう?要するにジャケットを見ないで音楽を聴くことって、正直あんまり考えられなかったわけです。CCCDに限らず、端末機販売みたいなのものは制作者の拘りを削ぐ販売メディアなのでやめて欲しいと思っています。
 +
 +
 +
光田さんの楽曲には色々な曲調やジャンルが沢山ありますよね。沢山のハイクオリティーな楽曲を作曲/編曲なさっていることに驚きます。そこで質問があるのですが、楽曲を製作するにあたって、最初から曲調などを狙って制作なさっているのでしょうか?またケースbyケースな時ってどのくらいあるのですか?
 +
(光田本人より)
 +
曲調はほとんど最初の段階で出来上がっています。たまに作っている間に方向転換するときもありますが・・・(笑)。ま~しかし、だいたいが最初にイメージしていた曲調になりますね。
 +
 +
 +
初めまして。[CHRONO CROSS]をPLAYしてから、光田さんの描く音楽にすごく好感を持っています。これからも頑張ってください! ところで、その「CHRONO CROSS」の音源のレベルの高さにとても驚きました。私も作曲をパソコンでやりたいな~と考えているのですが……。できれば光田さんが使用している音楽ソフトを教えてもらえないでしょうか。特に「CHRONO CROSS」の時のを教えてください。お願いします!
 +
(光田本人より)
 +
クロノ・クロスの時の音楽ソフト&音源は次の通りです。
 +
【シーケンサー】
 +
デジタル・パフォーマー
 +
 +
【音源】
 +
AKAI S3200XL
 +
AKAI S6000
 +
E-mu E4XT
 +
Roland JV-2080
 +
KORG TR-RACK
 +
ENSONIQ MR-RACK
 +
デジデザイン SAMPLE CELL2
 +
・・・を使いました。ほとんどAKAIとE-muの2台です。
 +
 +
 +
光田さんの日記やコラム(?)などを読んでいると、考え方など色々勉強になります。そこで突然ですが質問させていただきます。光田さんは、プロとアマチュアの違いは何だと考えますか?(もし過去に同じ質問がありましたら申し訳ありません)よろしくお願いします。
 +
それと、光田さんは人とのつながり…つきあい?と言うのでしょうか、それがとても上手だと思います。そのコツなどはあるのでしょうか?(うう…なんだか人生相談のようです)
 +
(光田本人より)
 +
この前も友達とその話になりました(笑)。数時間話し合いましたが、ちゃんとした結論が出ませんでした。ただ、あるとすればその仕事で生計を立てているのがプロで趣味で音楽をしているのがアマチュアなんですかね。(一般的に)う~んいまだに自分でもよくわかりません。。
 +
あと人付き合いについてですが、僕はあまり上手な方ではないんです(笑)。ただ、初対面の人でもかなりオープンに接していると思います。(というか器用じゃないので、気をつかったりができません、笑)なので、いきなり危ない発言もしてしまうことも多々あります。
 +
 +
 +
現在リクルーターです。光田さんも企業訪問する時は、ポートフォリオ(要は、自己紹介の為の資料集)とかは、持ってらしたのですか? ポートフォリオとか作る上でのアドバイス、また企業へ訪問した時での、アドバイスが御座いましたら、是非お教えください。ちなみに、芸術系の学生です。(音楽業界ではありませんが・・・)
 +
(光田本人より)
 +
就職活動の時はともかく(苦笑)。今はもちろん、初めて接触する会社用などに、作ってあります。こうした資料を作る時は相手が読みやすい、分かりやすいように作るように心がけています。僕の場合は実際相手の人と話しながら自分の資料を見てもらう場合が多いので、話している間にでもチラッと資料を見てすぐに理解してもらえるような配置、フォントの大きさ、改行の幅などにも気をつけています。また、企業を訪問した時に一番重要なのが、会話の間を空けすぎないことでしょうか。みょ~に“シーン”とした雰囲気は絶対禁物です(笑)。
 +
 +
 +
こんにちは! 光田さんの曲って本当にすっばらしぃですよね! かなり好きです。私は将来作曲家をめざしたいなぁとか思ってるんですけど、私絶対音感とか持ってないし、楽器もピアノを少しやってたぐらいなんです。親は大学にいけというし。。。光田さんはやっぱり小さいときからピアノとかならっていましたか? また、絶対音感とかもってるのでしょうか、よかったら教えてください。これからも応援してますっ☆
 +
(光田本人より)
 +
ピアノは小学校の6年間ぐらいしかやっていません。それも全然上達せず・・・(泣)絶対音感は“ビミョウ”な感じです。白鍵だけなら言い当てられますが、なぜか黒鍵の絶対音感はありません。絶対音感は一度身に付くと無くならないとよく言いますが、あれは絶対ウソです(笑)。僕は小さい頃はすらすらと言い当てられたのに、今は無理です。どちらかというと、相対音感の方があるみたいです。
 +
 +
 +
光田さんこんにちわ! 歌の作曲のことでいつも気になっていることをお聞きします!ゼノギアスやサーガの歌モノは詞が先ですか? それとも曲が先ですか? あと歌の曲を作る時の最初の作業は何から入るんですか? 例えばサビからとか、まずはメロディーからとか・・・。あと光田さんも理論的なことを勉強していた時期もあったそうですが、和声学とか対位法?っていうものを学んでいたんですか? なんかつまらないとか難しいって楽器をやってる友達に聞きました! 質問多くてすいませんがよろしくお願いします!
 +
(光田本人より)
 +
ゼノギアスやゼノサーガの時は日本語歌詞を作ってもらって、その文字量を参考にしてメロディーをつけました。で、その日本語歌詞を、僕が作ったメロディーに当てはまるように英語歌詞に直したわけです。
 +
曲はメロディーとコード進行を一緒に作っています。あと基本的に構成は頭から作っていきますね。(イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ・・・みたいな順番)また、和声楽、対位法、オーケストレーションなどさまざまな勉強をしました。というかまだまだ進行中ですが・・・でも曲に反映されているのかどうかは定かではありません(笑)。
 +
 +
 +
はじめまして、光田さんは何のギターを使っているのですか? HPに載っているヤマハのギターですか? あと気に入っているギターがあれば教えて下さい。
 +
(光田本人より)
 +
今はヤマハのギターしかありません(スティールギターは・・・)いや~新しいのを買いたいのですがなかなか予算が・・・(笑)。
 +
 +
 +
音楽屋になりたいと思って4年目、いつの間にか高1です・・・。オリジナルの曲をたくさん書いてきましたが、どの曲も音楽的理論はなく感覚におまかせで書いたある日・・・一部、自分の曲と(光田さんも含め)世間に出ている曲が酷似していることを友人につっこまれました。<いろんなところから音楽を吸収している証拠だ>とその友人に励まされましたが、正直ショックでした。光田さんにはそういう経験ないですか?また、何かアドバイスがあれば嬉しいです。
 +
(光田本人より)
 +
ありますよ。影響を受けた人を意識していなくても似ることはあります。沢山の曲を書いているうちに自分らしさが出てきますので、今は数をこなすのが一番いいのではないでしょうか!
 +
 +
 +
はじめまして。クロノ・トリガーの時からファンになりました私にとって日本三大ゲーム音楽作曲家はすぎやまこういち氏・植松伸夫氏・光田康典氏と勝手に考えていますが、光田さんにとっての日本三大ゲーム音楽作曲家は誰々になりますか?
 +
しかし自分が作曲したにも関わらず本人に曲の著作権がないのは何故ですか?
 +
FF12で光田さんが曲に関わる可能性は何%でしょうか?
 +
質問攻めですみません。ちなみに一番好きな曲は「時の回廊」です。
 +
(光田本人より)
 +
日本三大ゲーム音楽作曲家ですか・・・みんな凄いからな~~。順位なんて付けられません。著作権はなぜなんでしょうね(笑)。社員が作ったものはあくまで会社のもの、だからなんですかね。出来ることなら全て返してもらいたいものです。FF12は今のところ関わる可能性は0%です。
 +
 +
 +
はじめまして! 早速質問ですが、ゼノサーガでロンドンフィルによる演奏がいくつかありましたよね。そのとき演奏の仕方に関する指示はどのように出されていたのですか? 指揮者に伝えていたのでしょうか、それともじかに指揮をされたりしたのでしょうか!?
 +
(光田本人より)
 +
演奏の仕方に関する指示は僕が指揮者に伝え指揮者がプレーヤーに伝えるといった流れです。というのも、リハーサル以外は僕はコントロールルーム(スタジオの中)にいるのでそこからトークバック(ホールとスタジオで会話ができるもの)を使って指示しているからです。トークバックだけでは伝えきれないものは、ホールまで足を運んで直接ミュージシャンに指示を出すこともあります。
 +
たぶん自分で指揮をやると指揮に集中して曲を冷静に聴けないのではないでしょうか。ま~これは経験していけばなんとかなるのかもしれませんが、僕の今の技量では無理ですね。指揮者は偉大です(笑)。
 +
 +
 +
Xenosagaの楽曲をピアノソロアレンジしたCDと楽譜が欲しいのですが、今のところそのご予定はないのでしょうか? 楽譜はなくともせめてCDは欲しいところなのですが・・・。
 +
(光田本人より)
 +
既発のピアノ譜(ドレミ出版発行のバイエル併用)ではダメですか?(笑)
 +
CDの発売は不可能ではないですが、同じ意見が沢山でないと商品化はちょっと難しいですね~。  
 +
 +
 +
クロノ・トリガー未収録曲[歌う山]ですが、あの曲がゲームの中に入っていないのがとても残念です。多分あの曲はク○ノが死んだ後のイベント死の山でしたっけか? ク○ノを復活させる為の山に挿入予定だったのでしょ? なんで没になったのでしょうか? とても良い曲なのに(生楽器生声で一度聞いてみたい)。それと[カエルのテーマ]もゲームでは前奏が入っていなくてCDでは入っている。どうしてゲームでは前奏を入れるのをやめてCDでは、入っているのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
あの曲を使うダンジョンがあったのですが、別にそのダンジョンが無くてもゲームの進行上何も問題ないということで、カットされたのです。なので、曲も必然的にカットされました(泣)。カエルのテーマについては前奏が入っていない方がイベント的に盛り上がる、ということで途中から始まりますが、CDではせっかくですので前奏から入れておきました。
 +
 +
 +
こんにちは。いつも曲聴かせていただいてます。光田さんは曲をつくるとき、メロディーとコード進行のどちらから作ることが多いですか? 趣味で作曲をしているのですが(きっかけはクロノ・トリガーです(笑))、コード進行からつくると無難な曲になるし、メロディーからつくると時間がかかる上、コードをつけるのが難しいのですが…。
 +
(光田本人より)
 +
8対2でメロディーから作ることがほとんどです。メロディーに対してコードを付けるのは色々なパターンが考えられますので(たまにメロディーがコードを強烈に持っているのでパターンを変えられない場合がありますが)確かに時間がかかりますよね。
 +
 +
 +
いつも光田さんの曲を聴いて感動しています! そこで光田さんに質問です。「光田オーケストラ・コンサート」あるいは「ライブ」のようなものは実現可能でしょうか。たぶん無理だとは思いますが、光田さんは将来的にこのようなイベントを企画される構想など少しはお持ちしているのですか?
 +
(光田本人より)
 +
いつも曲を聴いてくれてありがとう。コンサートもやりたいと思っていますが、さすがに予算を出してくれるところがないとね~(笑)。いつか自分でお金を貯めて大イベントをやってもいいかな~~? な~んて、いつになることやら・・・(笑)。
 +
 +
 +
映画監督には自分の好きな映像ばかりとる監督と、そうでない監督がいるそうです。光田さんの場合は自分の鳴らしたい音をとるほうですか?
 +
それとも、プレイヤーの期待している音をとるほうですか?
 +
(光田本人より)
 +
そのあたりは臨機応変にやっています。ある曲ではこの音しか合わない、このヴォイシングしか合わないという場合はどんなミュージシャンであれ、絶対に譜面通りに弾いてもらいますし、歌ってもらいます。逆に、ここはそのミュージシャンならではの音が欲しいと思ったときは、そのプレイヤーのセンスにお任せします。・・・ってか、この質問の場合、プレイヤー(演奏者)の期待、ではなくて、リスナーの期待、っていうことなのかな? ゲームのプレイヤーってこと?(笑)
 +
それだったら、あくまで僕の録りたい音を録ります! それこそがリスナー皆さんの期待だと思うし。
 +
 +
 +
===2004===
 +
 +
https://web.archive.org/web/20090930193341/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2004.html
 +
 +
2004年度の質問
 +
 +
THさんより
 +
光田さんはじめまして。趣味でMIDIやっております。音楽学校に入って勉強したわけではないのですが・・・。私はクロノトリガーの曲を聞いて光田さんのことを知りました。曲を聞いてるとsus4コードが多く使われてますが光田さんが好きで使ってるのか、ゲーム場面に合うから使ってるのか教えてください。私はsus4が好きです。あと、仕事以外で作曲することもあるんでしょうか?気分転換などに。これからもがんばってください!
 +
(光田本人より)
 +
sus4というコードはマイナーやメジャーといったはっきりとしたコードではないので、ゲームプレーヤーの複雑な心理状態をカバーするにはもってこいのコードなんです。また基音(ルート、もしくはベース)をいくら動かしても音がぶつかることが少なく扱いやすいコードなんです。最近はちょっと飽きてきたので、同じsus4コードでも違う手法を使うようにしてます。
 +
 +
 +
富良野さんより
 +
私はクロノクロスの音楽にはまってしまったうちの一人なのですが、サントラを探しても探しても見つかりません。聞くところによるともう生産が滞っているらしいじゃないですか。ここでお願いがあるのですが、光田先生の御力でなんとかならないでしょうか。
 +
(光田本人より)
 +
なんとかします、もうしばらくお待ち下さいね!
 +
 +
 +
猪野貴之さんより
 +
初めまして。プロキの皆様に聞きたいのですがSACDをゲーム音楽に使ってもやはり効果はないのでしょうか? といいますか、CDよりSACDの方がコストがかかってしまうのでしょうか? 私は以前からSACDを買ってみたいと思っているのですが、欲しいソフトがないのです・・・とても勝手なことを言いますが、光田さんの曲をSACDで聴きたいなぁとか思っています(笑)最近では普通のCDプレイヤーでも使えるSACDがあると聞きます。(たしか、ハイブリットといいました)やはり、プロキさんでは今後もSACDで出すことはないのでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
SACDが鳴らせるプレーヤーは近年増えてきましたね。マスタリングスタジオなどでSACDやDVDーAUDIOなど色々と聞かせてもらいましたが本当に衝撃的でした。僕もSACDでアルバムを是非作ってみたいと思っています・・・が、やはり現状はハードが売れていないので厳しい状況であります。プレイステーション2がDVDも観れるということで一気にDVDが普及したみたいに、ゲーム機でSACDが扱えるというものが出てきてくれると嬉しいのですが。ちなみにゼノサーガ・エピソードIのサウンドトラックで新たに録音したピアノは実は192Khzで録音しているのです。
 +
 +
 +
まろさんより
 +
光田さんは山口から上京する際に、生活の基盤を東京へ移す覚悟で行ったのですか? それとも地元に戻って来て就職しようと思っていたのですか?
 +
(光田本人より)
 +
もちろん東京に出てくると決めた時点でもう山口に戻るつもりはありませんでした。そのぐらいの覚悟で上京しました。
 +
 +
 +
furukawaさんより
 +
こんにちは、私は独学で(音楽の学校に行く実力&お金がないので(苦笑))作曲の勉強をしているのですが、光田さんのおすすめの参考書(理論書)って何かありますか?よかったら教えてください。よろしくお願いします。私は芸大で使われているらしい和声の本と楽典を読んでいます。
 +
(光田本人より)
 +
僕が参考書としてオススメするのはアルノルト・シェーンベルクの「作曲の基礎技法」です。アレンジの本だと「コンテンポラリー・アレンジャー ドン・セベスキー(CD付)」が良いと思います。この2冊の本があれば後はいりません。ひたすら曲を書くだけでOKです(笑)。
 +
 +
 +
森大輔さんより
 +
はじめまして。僕は今独学で作曲を勉強しているのですが、経験不足、勉強不足もあってか編曲に異常に時間がかかってしまいます。光田さんは、1曲を編曲するのにどれくらいの時間をかけますか。また、メロディの次にどのパートから作りますか。
 +
(光田本人より)
 +
編曲なら早いもので数時間あれば出来ます。どちらかというと、どういった方向で編曲していくか(アイディアやサウンドの方向性)を決める方が時間がかかりますね。また、作り方の順序としては全部一緒に作っていきます。というか編曲をし始めたその時点でもう頭の中でサウンドは出来上がっていますね。
 +
 +
 +
暁さんより
 +
スクウェア社にいたときに光田さんがライバル視した作曲家さんはいらっしゃるのですか? ライバル視ではなくても気になったり感心した方はいらっしゃったのでしょうか。
 +
(光田本人より)
 +
スクウェアにいた時は、それぞれの作家のやりたいことや、今まで学んできたバックボーンが全然違いましたので、誰かを意識してとかは正直ありませんでした。感心した人は全員ですかね。みんなやっぱり凄い人ばかり集まっていた会社ですから色々と勉強になりました。
 +
 +
 +
静希さんより
 +
こんにちわ!私は光田さんの曲だけではなく前向きな生き方をとても尊敬しています。そこで、光田さんの好きな言葉や人生を変えた一言、光田さん自身が今までに悟ったことなどを是非とも教えてください!
 +
(光田本人より)
 +
好きな言葉とかは特にありませんが、とにかく明るく前向きに生きることです。自分は「ダメなやつなんだ!」とか落ち込んでいてばかりだと成功するものもしなくなります。また、チャンスも失ってしまいます。僕がこの仕事を始めてから色々な人と会ってきましたが、暗いやつで成功している人はいません。やっぱり、みんな前向きで明るくて楽しい人がバリバリ頑張っていす。もちろん人間ですから落ち込むことも多々あります。そういう時はマイナスに考えないことです。そういう壁にぶつかるということは成長しているという証拠ですからね。とにかくポジティブに生きたいと思っています。これは余談ですが、僕は初対面の方がこの人は出来る人かそうでないか、すぐに見抜けます。そういう意味で、怖い人だってよく言われます(笑)。
 +
 +
 +
片翼の天使さんより
 +
こんにちは、さっそく質問なんですが、「ディープラビリンス」のサウンドトラックは出させる予定は、ありますでしょうか?
 +
(光田本人より)
 +
サウンドトラックとしては出しませんが、2004年度のファンクラブの継続特典として録音し直したものをCDにします。(全曲ではありませんが)このCDはファンクラブの方々しか手に入れられません・・・
 +
 +
 +
横山健さんより
 +
光田さん、スタジオの皆さんこんにちわ。僕は大学の合唱部に所属しているのですが、是非来年の文化祭に「Ormus」を歌いたいと思っております。ファンクラブに入れば楽譜の購入ができるようなのでまさに渡りに船!昔から光田さんの音楽が好きだったので、これを機にファンクラブに入っちゃおうと思ってますが!なにやら売切れの様子。再販などはしないのでしょうか? 来年是非光田さんの音楽をやりたい僕としては、是非とも再販して欲しい次第であります。
 +
(光田本人より)
 +
ゼノサーガのオーケストラ譜がプロキオン・ストアから発売されていますが、そちらに「Ormus」のフルスコアが載っています。丁度、オーケストラ譜の発売時期にファンクラブの特典も売り切れてしまいましたので、印刷はしないことにいたしました。ごめんなさい。
 +
 +
 +
BRAKEさんより
 +
質問(?)です!クロノクロスのサントラのことですが、『起』『承』『転』の3部構成でできてますよね!? 『結』がないと言うことはクロノシリーズ新作と何か関係がわるのでしょうか??どうか返答お願いします。
 +
(光田本人より)
 +
『結』がないと言うことには2つの意味があります。一つは、このCDを聞いて下さった皆さん一人ひとりが自分なりの解釈で『結』を創ってもらいたい(曲を作るって言う意味ではなくて、想いみたいなものをしまっておいてもらいたいという意味です)ということと、もう一つは、僕自身が僕なりの解釈でいつか『結』を創りたくなるのではないかという希望も込めてこうしたディスク名にしてみました。
 +
 +
 +
keisukeさんより
 +
僕はクロノシリーズなどが大好きです。サウンドトラックも買わせていただきました。光田さんの作る曲は本当に素晴らしいですね!ところでネットサーフィングをしているとCHRONO BRAKEというクロノシリーズのゲームの情報が流れています。米国においてCHRONO BRAKEの商標を破棄破棄してしまいましたがクロノの音楽は光田さん!なので(え、何か知っていますか?って、すいませんこんな質問駄目だと思うのですが)質問してしまいました・・・また、クロノの音楽はFFのようにオーケストラでコンサート開かないんですか? もし開催するなら絶対に行くんですが(笑
 +
(光田本人より)
 +
はい、知っています。が、秘密保持の問題があるので詳しくは書くことができません。ただ、「CHRONO BRAKEの商標を破棄」ということを考えれば僕が言うまでもなく答えは出ていると思います(苦笑)。また、オーケストラコンサートについてですが、開催してくださるところがあれば是非やりたいと思っています。だれかぁ~~やりませんかぁ~~~??
 +
 +
 +
真夜さんより
 +
初めまして。クロノトリガーをプレイする前に音楽を先に聴いてあまりの音楽の素晴らしさにゲームの方にも興味を持ちました。私は音楽製作というものにとても興味はあるのですがコード理論うんぬんが何も分からなくて、本を買ってはみたけどいまだにちんぷんかんぷんな事が多く曲を作り出せるまでに至りません。光田さんは音楽学校に入られる前も曲作りをしていたそうですがコード理論の勉強をすっかり積んでから曲作りをし出したのですか?それとも最初はてきとうに作っていたのでしょうか。お答えいただけたら幸いです。
 +
(光田本人より)
 +
とんでもございません。東京に出てくるまで、コードの『コ』の字も知りませんでした。理論なんてものが音楽にあるなんてことも知りませんでしたしね。(ひどいものです、笑)ですので、音楽学校に入る前は趣味程度で曲を書いていた程度です。なので、もちろんそこで出来ていた音楽は当然聴けた物ではありませんでした。人間続けていればそこそこ出来るようになるものです。「継続は力なり」ってことですね!!(笑)
 +
 +
 +
田邉洋平さんより
 +
いつも素晴らしい楽曲を聴かせていただきありがとうございます。ちょっと気になりましたので質問よろしいでしょうか?光田さんの夢はなんですか?(もう叶えられていらっしゃるかもしれませんが…)光田さんの作曲の信念はなんですか?よろしかったらお答えください。
 +
(光田本人より)
 +
夢ですか・・・内緒です(笑)。ただ、まだまだ叶いそうにありません(泣)。作曲の信念は「情景が見える音楽」ですかね。細かいことを言うと本当はもっと色々とあるのですが、大きくとらえるとこんな感じです。
 +
 +
 +
匿名さんより
 +
光田さんは突然曲のインスピレーションを受けたりしたとき、すぐ楽譜に書きますか、それとも思いついたメロディーをテレコとかに録音しますか?
 +
(光田本人より)
 +
作曲家がよく「曲が降りてくる」という表現をよくしますが、僕の場合降りてくるまで待っていたらどの締め切りにも間に合わなくなってしまいますので、基本的にはキーボードの前に向かってペロペロと弾きながらシーケンサーにスケッチしています。もちろんメロディーが浮かんでくる時もあるので、その時は忘れないようにメモすることもありますよ。
  
 
===2005===
 
===2005===

Revision as of 00:18, 25 November 2021

These were hosted on Yasunori Mitusda's website, until eventually being taken offline. Not all material covered refers to the Chrono series; we're interested in only having those sections translated.

2002

https://web.archive.org/web/20090208171039/http://procyon-studio.com/special/qa_2002.html

6月の質問

(やぎたんさんより)

光田さんの曲に入っている「声」って、生録以外だとどんな機材で鳴らしてるんですか?

(光田本人より)

声ネタの入った著作権フリーのCDを購入して使っています。 一つの声でも自分次第で色々な使い方が出来て、勿論その声で色々なメロディーを歌わせられるので、生録以外ではこれが活躍します。


(山崎周之さんより)

僕は今、高校生で、将来(今も)作曲をしたいと思っているのですが、光田さんは、いつから作曲をしようと思ったのですか?

(光田本人より)

本格的に始めようと思ったのは、高校生の時でした。詳しくは僕のプロフィールでも読んでもらえば・・・。(笑)


クロノ・トリガーやクロノ・クロス、ゼノギアス等のギターの楽譜があったらいいなぁ、と思うのですが、光田さんの御力で何とかならないでしょうか?

(光田本人より)

クロノ・クロスのみ作ることは可能ですが、クロノ・トリガーとゼノギアスについては著作権を持っていないので、プロキオン・スタジオから出すことは実質的に不可能です。ごめんなさい。「クロスのギター譜がほしい!」っていう要望が沢山集まれば、いずれ作っても良いかなとは思ってます。


琴を部活でやっているのですが(たのしいです)琴だけでなく三味線や尺八は楽譜の読み方が違いますよね? やはり作曲をするからにはそういうことも勉強したりするんですか?

(光田本人より)

もちろん楽器の勉強はします。(琴や三味線などはちょっと苦手ですが)特に生録音をする場合はその楽器の特性をちゃんと知っていないと綺麗に鳴らないし、第一プレイヤーが演奏できないですからね。


以前の質問で「エピソードII の情報はまだ入ってない」とお答えになっていましたが、もし依頼があったら参加しようと思いますか? 個人的にゼノ・シリーズは光田さんの曲があってこそだと思うので・・・。

(光田本人より)

まだわかりません。そのときの状況になってみないことには。(笑) まあ、正式に依頼もされてないわけですから、まだそういうことを考える段階でもないかな。


光田さんが今まで携わってきた作品の作曲の中で光田さんは気に入っているのにお蔵入りになった曲とかあると思うのですが、是非聴きたいのですがサイト上でアップしてもらうのは無理でしょうか?(苦笑)

(光田本人より)

基本的にお蔵入りということは良い曲ではないということですので、この世に出ることはないですね。(笑) 実は今まであまりボツをくらったことってないんです。作る前にイメージをしっかりと教えてもらうようにしているからでしょうかね。(自分の中でボツにする曲は数知れずありますが・・・)


(tea♪さんより)

プロキオンスタジオって採用試験をしているのでしょうか? または、どうやったらプロキオン・スタジオの社員になれるのでしょうか?それから光田さんの弟子になりたいのですが、無理でしょうか?

(光田本人より)

残念ながら、現在社員を雇う予定は全くありません。 今後はわかりませんが、プロキオン・スタジオがもっと大きくなれば社員を雇う可能性は出てくると思います。 でもそれにしても、雇う場合は実務経験者しか入れないつもりですし、その中でもとびっきり優秀な人(笑)しか入れないと思います。一から教える時間的余裕がないので。また、弟子というものは一生とるつもりはありません。何故ならば・・・僕から教えることや、学べることなんか何もないからです。(お恥ずかしい・・・)


ゼノサーガのエレクトーン用楽譜は出るのでしょうか? ・・・是非出して欲しいです! 今は、楽譜が無いので、CD聞きながら寂しく音合わせです。メロディ弾けても、リズムが無いので本当に寂しい・・・。光田さんは、お気に入りの楽器とか、自分が弾くならこれだろう! という楽器はありますか?

(光田本人より)

エレクトーン譜については・・・どうでしょう?どこか「出しましょう!」って言ってくれる会社があれば可能性はありますが、プロキオン・スタジオからは今のところエレクトーン譜は出す予定はありません。ごめんなさい。 ここ数年、ギターが上手くなりたくて、ちょびちょび練習しているのですが、なかなか・・・!(泣)


(小林さんより)

何故プログレ好きな人が業界に多いのですか? 勿論、それだけではないのでしょうけど。

(光田本人より)

なんでなんでしょうね。 現在作曲をしている人の年代がそういう時期に集中しているのではないでしょうか? だから今後の若手作曲家の中からはいずれ「モーニング娘にあこがれて~」って言う人もきっと出てくるんでしょうね。(いないか?)


(BBさんより)

XenosagaのKokoroでは、Low Whistleが用いられていると書かれてあったんですが、この楽曲で用いられたLow Whistleはどういったものですか?メーカーなど詳しく教えて下さい。

(光田本人より)

銀のパイプで出来た、単なる大きめの縦笛です。メーカーはどこなんでしょうね? 僕もわかりませんが、アイルランドでLow Whistle専用のメーカーがあるのかもしれませんね。


私は今まですごく沢山のアーティストの方の楽曲をジャンル問わず聞いてきましたが、光田さんは本当にすばらしいメロディ・メイカーであると思っています。そこで私はいろいろと音楽を発掘するためにジャケ買いを良くしますが、光田さんはなさった事はありますか? あと今気になっているアーティストはいますか?

(光田本人より)

ほとんどジャケ買いです。(笑) なので、「当たり」を探すのは至難の業です。 最近気になっているアーティストはいないんです。 CDも買ってませんし・・・。(泣) そろそろ、色々買いあさって聴いてみたいと思います。 面白いCDを見つけたら今度紹介しますね。


(へいずんさんより)

自分は10代のプログレファンです。光田さんもお好きなようですが、気に入っているバンドはなんですか?(私はYesが好きです。)ロシアのも聞いてみたいので、おすすめがあったら教えてください。

(光田本人より)

イエスも大好きですよ! あと、ゴブリン、マイク・オールドフィールドなんかが好きです。


絶版となってしまったゼノギアスピアノ楽譜をプロキオン・スタジオの力で復刊することはできないでしょうか?28歳にしてピアノを習い始めました。その動機の1つがゼノギアスを弾いてみたいでしたが、すでに絶版・・・。何卒よろしくおねがいします。

申し訳ございませんが、「ゼノギアス」の曲の著作権は(株)スクウェアさんが持っているので、プロキオン・スタジオから復刊することは権利的に不可能です。もしそれでも復刊を希望されるのでしたら、(株)スクウェアさんかドレミ出版社さんに直接頼み込むしかなさそうですね。あとhttp://www.fukkan.com(復刊.com)という絶版してしまった本を復刊させる為の投票サイトもありますので、(既に「楽しいバイエル併用 ゼノギアス オリジナル・サウンドトラック 」に何十票か入ってましたし)そちらに投票してみるのも少しは効果があるのではないかと思います。


(中嶋竜一さんより)

中学3年15歳なのですが光田さんの曲を聴いて作曲家を目指してます。 そこで質問なのですが作曲する時にどうやって旋律を作りますか? やはり自動的に頭の中に旋律が浮かんでくるのでしょうか?

(光田本人より)

色々ありますよ! メロディーが浮かんでくる時もあれば、ピアノを適当に弾いていてたまたまいいメロディーが出来たり、あと夢の中で書いたり・・・まちまちです。


(Hirotake Kobyashiさんより)

こんにちは。光田さんは他の人の曲をアレンジとかしないんですか? 個人的に聖剣伝説2の曲の光田さんバージョンが聞きたいですね!!! 元々曲自体がいいと思うんですけどやっぱスーファミだと音源が少ないっていうか音が機械って言うか。出来たら聞かせてください!

(光田本人より)

それは権利上ちょっと僕的にはやれないですね~。(向こうから頼まれればやることは可能ですが) また、人の曲をアレンジするのって難しいし、菊田さんは自分でアレンジアルバムを出していますからね。そちらを聴いた方が・・・。(笑)


(彩香さんより)

クロノの曲をJASCRACで検索してもでてこないのですが、これらの曲はMIDIにしてWEB上に流しても良いのでしょうか?下の質問に 「日本の法律では著作者(光田)以外がアレンジしたものを、ネット上にアップすることは禁止されております(MP3、MIDI、その他どのようなフォーマットであれ)。ですが、悪意を持った楽曲の扱い方、もしくは商用として光田の楽曲を扱っていない限り、特にこちらからは注意はいたしません。ただ、光田の楽曲を管理している出版社の方から忠告があった場合は、即座に中止していただくことになると思いますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。」 とあったのですが、JASRACで管理されていられない曲でもやはりWEB上に流してはいけないのでしょうか?

(光田本人より)

JASRACの検索で出てこなくても、基本的にはダメなんですね。 管理の仕方は色々あり、ゲーム会社が持っている場合もありますし、個人が権利を持っている場合もあります。 ですので、アップする場合は確認をきちんととっておいた方が良いでしょう。あとあと、巨額な請求をされる場合もあります。気をつけて下さい。(僕的には特にうるさく言うつもりはないんで大丈夫ですけど)


(JKさんより)

ゼノサーガの曲は依頼されてから全曲完成するまでにどれくらいかかったのでしょうか?

(光田本人より)

約1年かかりました。 といっても、実際にオーケストラ以外のほとんどの曲を書いたのはマスターアップの2ヶ月前からですが。(苦笑) 結局ゲームがある程度動かないと一連の流れが把握出来ないので音楽先行で書いてもゲームの世界観を見失うことがあるんです。だからといっていつまでも待っていたら作業が進まないですし、締切にも間に合わないですし、難しいところですね。常々思うのですが、ゲームが全部完成してからじっくり音楽をつけさせてほしいんだけど・・・。それに“音付け”って本来一番最後に来る役割で、それをして「音楽遅い!」って言われるのってなんか変じゃ~ないか? って思うんだけど・・・。結局、一番締切と闘わなきゃいけない羽目に陥るのって、やっぱり音付け担当なんだよね。 ゲーム会社はもう少し音楽制作のスケジュールも考えてほしいものです。じゃないと絶対に良い作品なんて作れないよ!


(くろすけさんより)

今更ですが、「CREID」には以前ZABADAKとしてバンドを組んでいらした上野洋子さんと吉良知彦さんが同時に参加されていますよね! 光田さんはZABADAKをよく聴かれていたんでしょうか? それからもし、ゼノサーガのアレンジがでるとしたら、光田さんの楽曲をもう一度上野さんの歌声で聴きたいです!!

(光田本人より)

ザバダックは名前だけはなんとなく知っていました。とあるご縁で吉良さんと上野さんにお会いしたのですが、(その時は既に“のれん分け”していたので別々にお会いしましたが)それからCDを色々聴かせてもらっているうちに、自分と通じる感性を持っている方たちだな~ってことが判り、そしてお二人それぞれがそれぞれにミュージシャンとして素晴らしい力を持っていることも判り、早速CREIDでお願いしてみることにしました。また機会があれば、ぜひアルバム制作に参加していただきたいなと思っています。


(kyoさんより)

以前、ゼノサーガのピアノ譜を出すかもしれないという話があったと思いますが、出すとしたらいつぐらいになりますか? それと、全曲収録するんですか? もし出版してくれるなら通販でも絶対買います!!

(光田本人より)

お喜びあれ! ドレミ出版からゼノサーガのピアノ譜が出ることが決定しております。 まだ作業中なので、どんでん返し(悪い方向に)っていうこともあるかと思い、まだきちんとお知らせしていなかったのですが、正式に発売日等決まりましたらご報告しますね。今回は僕の譜面そのままをお渡ししているので、ピアノ曲に関してはほとんどそのままだと思います。お楽しみに!


(Naokiさんより)

今更ですが、私はクロノ・トリガーの音楽が大好きで、クロノ・トリガーのスーパーファミコン版のオリジナルサウンドトラックと、アレンジアルバムのTHE BRINK OF TIMEを探しています。CDショップを回っても無く、スクウェアHPやソニーミュージックHPでもすでに買えなくなっているようです。店頭で注文すれば入手できるのでしょうか? それかオンラインショッピングで購入できるのでしょうか? ノドから手が出るほど欲しいです!!

(光田本人より)

う~ん、どうでしょう? この時代のCDはもう買えないのかもしれませんね。 あとは、CDショップをくまなく調べて見つけるか、念の為、店頭で品番等を教えて取り寄せてもらう、という行為をしてみることはオススメしますが・・・。僕も昔のアーティストのCDを買いたいのに廃盤になっていることが多いです。その場合、古いお店なんかにいくと置いてある場合があります。頑張って下さい!(笑)


(風臥さんより)

ゲームショウ2001春でゼノサーガの初プロモで流れていた曲がすっっっごく聞きたいのですが・・・出る予定とかありますか? それとも出ているのでしょうか? 教えて下さい!!

(光田本人より)

あの曲は、残念ながら僕の曲ではありません。イメージ・デモ(?)として流されたようです。ブルガリアンボイスのベストなんかを買えば必ず入っていると思いますよ。トラッドの有名な曲ですから。ちなみに曲名は「PILENTZE PEE」という名前です。


(新美仁啓さんより)

現在、高校2年生なんですが、ゲーム音楽の仕事ができたらナと思っており、最近パソコンで作曲をしだしています。まだ、本格的ではなく(当たり前なんですが)ソフトだけしかありませんが、楽しくてしかたありません。それで、音楽大学を目指そうと思っている次第であります。 しかし、僕自身音楽経験は薄いです。4歳から6年間エレクトーン、それから2年間ピアノをしましたが、やめてしまいました。吹奏楽部に入ってはいるものの、おちこぼれで、後輩の顔も知らないし、チューバ持って帰ってもいろんな理由でなかなか吹けません。コンクール近いのに・・・。こんな僕ですが、どうしてもゲーム音楽を作りたいんです。ただのわがままかもしれませんが・・・。そのためには、少なくとも音大目指さなければならないと思います。しかし、どうすれば入れるだけの力を身につけられるんでしょうか? 音楽教室みたいなところに、また通ったほうがいいんでしょうか?よろしければ、助言だけでもいただけないでしょうか? 光田さんはどうされたんですか?失礼なことだとはわかっているんですが、(僕自身人に頼りすぎてはいけないと思っていますが)力を貸してください。

(光田本人より)

僕は音大(四年制のちゃんとしたとこね)には行ったこともないし、受験をしたこともないので、何をすれば入れるのかわかりませんが、話を聞く限りでは専門の先生(いわゆる音楽の家庭教師)に教えてもらい、徹底的に勉強しなければ入れないらしいですね。(まあ、実力がある人はそんなことする必要もないのかもしれませんが) ちゃんとした音大に入りたいのでしたら、そういう人を捜してみてはいかがでしょう?


(水無月晶さんより)

ゼノサーガもですが、an cinniuintの楽譜は出版される予定はないのでしょうか?

(光田本人より)

要望が多ければ考えますよ。是非、署名運動を!(笑)   でも出版にあたっての諸々の実作業とかを考えると、今のところちょっと望みは薄いかなあ・・・。


(小助川博之さんより)

ゼノシリーズのJoanneが歌う曲にたいへん惹かれてIONAのアルバムを2枚ほど買いました。どれも新鮮な感じがして、とてもよかったです。(聞く前まではENYAのような幻想的な曲が多いのかな、と推測していました。ちょっと違ったみたいです) 光田さんはIONAの曲のなかでどの曲がお気に入りですか?また、ゼノシリーズの歌い手にJoanneを登用したきっかけとなった曲はなんでしたか。

(光田本人より)

3枚目のアルバムを一番最初に購入したのですが、四曲目の「Chi-Rho」に惚れ込みました。 この曲を聴いて、ゼノギアスの歌はこの人に唄ってもらいたいと決めました。


(奏さんより)

いつ頃、音楽を始めたのか教えて下さい。僕は今大学1年生なのですが、今から音楽を始めても光田氏のような作曲家になれる可能性があるのでしょうか?

(光田本人より)

音楽という意味では、4~5歳ぐらいからですが(ピアノを習っただけね)、本気でやり始めたのは高校2年生の後半ぐらいからですかね。僕は僕でしかないので、僕みたいな作曲家ってのは無理だと思いますが、有名な作曲家になることは今からだって十分可能だと思います。


(a-kuさんより)

貴方のポリシーは何ですか?

(光田本人より)

自分自身にしか出来ない音楽を作り続けること。 そして進化し続けること。


(sionさんより)

はじめまして。いつも光田さんの曲に感動し、そして尊敬しております。今、私は高校3年生なのですが、正直進路に悩んでおります。でも、作曲をしたいという気持ちは強くもっており、自宅で自作曲を作ってCDにしたりしています。しかし、作曲の知識もMIDIソフト、パソコンの知識もまだまだ不十分なのです。つい最近までは「音楽系専門学校」に行こうと自分自身で決めていたのですが、友人が(この友人は演劇関係に行きたいそうです)先日東京で実際某有名劇団の方のお話を聞いて、「専門学校より大学の方が良い」という意見を聴いてきたそうで、私にも「実際に作曲をしている方の話を聞いた方が参考になる」とすすめてくれたので今回質問させていただきました。 前置きが長くなってしまいましたが、その友人の話を聞いて、私の専門学校一筋の心が揺らいでしまいました。通っているピアノの先生からは「設備が整っている専門学校に行く方が良い」と言われ、友人には「大学で基礎を学んだ方が良いんじゃない?」と言われ…。実際のところ、どうなのでしょうか?専門学校にも何度か体験入学等に行ってきたのですが、基礎的知識はやるみたいだし…。光田さんはどう思われますか? 参考にしたいので、どうかご回答宜しくお願い致します。私には音楽しか本当に能がないので、絶対この道に進みたいと思っています。

(光田本人より)

学校自体はどちらでも良いと思います。ただ、そこで出会う数々の先生、音楽仲間がこれからのあなたの人生でもっとも重要になってくるでしょうね。こればかりは入ってみないことにはわからないので、現段階では僕からはなんとも言えません。ただ一つ、良い学校かどうかの判断は自分次第です。勉強が身につけば良い学校だし、有名な学校に行ったからといって何も身に付かなければ意味がありません。それに、志を大きく持って努力すれば先生もきっと協力してくれるでしょうし、仲間も一緒になって頑張るでしょう。 要するに、「類は友を呼ぶ」なんですね。だから自分の意志と努力次第です。頑張って下さい。


(Maturiさんより)

いつもステキだなあ、と思いながら聞かせて頂いています。 何だか突飛な質問なのですが、よろしいでしょうか? 最近、光田さんの曲を聞いていると、なぜか風を感じることがあります。屋内にいて、窓を閉めているのにも関わらず、何だか吹いている気がすることがあるのです。一時的な感覚のいたずらかと思ったのですが、そうでもなさそうだったので、不思議に思っています。音楽を作る側としては、そういう感覚を持っているのは当たり前の事で、そういうねらいを持って曲作りをしていらっしゃるのでしょうか? 例えば・・・どれも私の好きな曲なのですが、ゼノギアスの中の「風が呼ぶ、蒼穹のシェバト」は、文字どおり、爽快な風が吹いているのが感じられますし、クロノ・クロスの「クロノマンティーク」ではリズムのせいか、南国風の暖かい風を想像させます。私のただの思い込みなのならそれまでですが、何だか光田さんは、風や自然現象をもう自分の音楽のツールにしてしまえる人なのではないかと内心思っております。南の国まで行って風を捕まえてきて、いっしょに録音するわけではなさそうだし、かといって、単なるそういう技法に頼るだけでもなさそう・・・ですよね。どうしたら、そのような音楽が生まれてくるのですか?

(光田本人より)

そう言って頂けると光栄です。(笑) 僕自身、自然が大好きで小さい頃に田舎で育った環境が曲に現れているのだと思います。大人になって体験したことは、現在の曲にはほとんど現れないと僕自身は思っています。思い出を消化するには何年もの月日が必要だからです。そういった意味で、曲の中に田舎臭さや風を感じるのだと思います。それを感じ取ってくれることは僕にとってとても嬉しいことです。


(Luis Zavalaさんより)

光田さんは英語、喋れるんですか?

(光田本人より)

I can't speak English! いつも海外に行く時、自分で話せたらなーって思うんだけど、全然勉強しないんです。(泣)


(Alcahestさんより)

FFXIの作曲を頼まれていたと言う話を聞きましたが、本当ですか?それとあとスクウェアの浜渦氏の作曲スタイルはどう思いますか?

(光田本人より)

はい、本当です。 しかし、ちょうどゼノサーガの仕事と重なっていたため、お断りしました。 浜渦君の楽曲は個性的で、彼は非常に良い曲を書く作曲家だと僕は思っています。これから膨大な曲を書いて行くにつれて彼がどう変化していくのか、とっても楽しみです。


(Edgarさんより)

マリオ・パーティーの為に数曲作曲したと言うのは本当ですか?ちょっと聞いてみたんですがあまりにも光田さんのスタイルとかけ離れていたもので。

(光田本人より)

マリオ・パーティー1は全曲僕が作曲しました。(2以降は僕ではないです) ラテン系のサウンドでまとめてみたので、ある意味コテコテの光田サウンドとは違うから驚かれたかと思います。 でも、こういうのも実は大好きだったりするんです。(笑) 結構僕っぽい「マリオ」だと思ってるんですけどね。


(Chris Maffeiさんより)

私も作曲をやっててちょっと気になったことがあるんですが、光田さんは一曲作るのにどのくらい時間をかけますか(例えば「時の傷痕」など)?

(光田本人より)

切羽詰まっている時や、やたら調子の良い時は、1日2~3曲書きます。でも僕の性質としてやはり、あればあっただけの時間をかけてしまいますし、スランプでどう頑張っても書けない時は、1週間でも10日でもその1曲を引きずってます。時にはしばらく寝かせてみたり。ゼノギアスのエンディングテーマなんか、デモ作るのにさえ随分あーだこーだと悩み、日数がかかった記憶があります。かと思えば「時の傷痕」は1日で作りました。(スケッチのみですが)でもレコーディングや直しなどを入れると、やはり結構時間がかかっているのかな。


(Babooskaさんより)

光田さんは何個の楽器を演奏できるんですか?あと曲は何を使って作っているんでしょうか(五線紙、コンピュータ、シーケンサー、など)?

(光田本人より)

どの楽器もろくに演奏できません!(笑) 曲を作る時は、ピアノとコンピュータで作っていますが。ほんと、もっと演奏が上手くなりたいです。


(Zethさんより)

もし次のクロノの話が光田さんのところに来たら受けると思いますか?

(光田本人より)

面白そうな内容で、そのゲームに僕の音が必要ならば参加すると思います。


5月の質問

(黒牧ケイトさんより)

『クロノ・クロス』のオーケストラヴァージョンとか出す予定はありますか?

(光田本人より)

これまた凄い質問ですね(笑)。 オーケストラバージョンは・・・た~ぶ~ん~出ないのではないでしょうか?どこからかそういう企画でアルバムを出したい、とか言ってくれるところがあれば、まあ別ですけどね。 クロノ・クロスで僕が考えているのは、静かな喫茶店などでかけてもらえるようなゆったりと落ち着いたアレンジにして、僕の好きな村治佳織さんなんかに弾いてもらえたらな~(理想)って・・・そんなイメージです(笑)。


舞台音楽も今後されていくと聞いたんですが、その際携わる舞台の発表はここでしてくださるんでしょうか。そうした場合その音楽はCD化の可能性はあるのでしょうか。映画音楽にも挑戦したいそうですが、その過程でアニメ番組、あるいはアニメ映画などの音楽を作曲することも視野に入れておられるのでしょうか。

(光田本人より)

やることになればもちろんホームページ上でお知らせします。レーベルも立ち上げたことですし、可能な限りCDも出していきますよ。アニメTVや映画も、勿論やってみたいですね。


(マモさんより)

光田さんの音楽がすごく好きです。常識かとは思いますが、好きだからといって光田さんの音楽をMIDIにしてweb上にアップするのは、やはりいけないコトですよね? 個人で楽しむ分にはイイのですか?

(光田本人より)

そうですね、ホームページ上でのMIDIの扱いが厳しくなったみたいで、勝手にアップすることは禁止されています。でも JASRAC(日本音楽著作権協会)に連絡をして、正規の手続きを踏めば可能らしいですよ。まあ、そこまでしなくても、“個人で楽しむ分には”特に問題ないと思います。煮るなり焼くなり好きなようにして下さい(笑)。(スタッフより:3月のQ&Aに掲載された返答もご参考にされて下さい)


光田先生はスタジオで何時間もの間座って作業をされてると思うのですが、どのような椅子に座っておられますか?それと、機材の欄にあるオーラトーンですがアンプは何で使っておられますか?先日、オークションで手に入れたので参考になればと思いまして。

(光田本人より)

イスはこれです。確かに長時間座るので、イスって大事なんですよね。 オーラトーンのアンプは10年前に買った「NAKAMICHI」のAmplifier1っていうのを使っています。ナチュラルな優しい音のするアンプです。


音楽を作る時に一番大事にしていることってなんですか?

(光田本人より)

キザな言い方ですが、やはり自分の楽曲にどれだけ愛情を注げるか、ってところでしょうか!


僕は今大学受験を控えた高校三年生なのですが、自分のこれからの進路と言うのがまだ定まらずにいます。光田さんは高三で進路をお決めになり、音楽の道へと進まれたんですよね?その時知識と言うか、なんと言うか、例えばコンピューターに詳しいとか何か得意な事はあったんですか? 僕は恥ずかしながら本当に何もありません・・・強いていうと、小学校の頃ピアノをやっていました。が、やる気が無く本当にぜんぜん弾けません。弾けてせいぜいFFなどの曲をバイエルのレベルにあわせたものぐらいで・・・何にも武器を持たない僕でも、これから音楽の道へと進む事が出来るんでしょうか?

(光田本人より)

断言はできませんが、出来る(可能性はある)と思います。いつも言っていることなんですが、向き不向きはあるにしても、諦めない限りなんとか形にはなるものです。 ただやはり、最低限のことは出来なければもちろんやっていけないわけですから、現時点で、貴方は他の音楽家志望の人達より遅れをとっているのは事実です。それをはねのけるだけの根性、つまり他の人よりずっと努力して現状を挽回するだけの気力と粘りが、この先ずっとあるのなら、そして「自分の目指す音楽」というものがしっかりあるのならば、きっとやっていけると思います。何があろうとも好きな音楽だから辞めない、諦めないという自信があるのなら迷わすやるべきですし、いいかげんな気持ちなら即刻やめたほうが賢明です。僕の経験から助言できるのはこのぐらいです。一度の人生、頑張って下さい。


光田さんはゲーム音楽は聴かれますか?聴かれるのでしたら、どなたの曲を聴かれますか?

(光田本人より)

あまり・・・っていうか普段はまず聴かないですね。サンプルでもらったりしたときは聴いてますが。なのでそれ以外は全くと言っていいほど聴く機会がありません!(笑)


自分もゲームの開発をしているものですが、光田さんに、一つ質問があります。なぜ、一、二時間しか寝ないで仕事ができるのでしょうか?(笑) また、その秘訣は? 二徹でへばっている自分は体力不足なのでしょうか?

(光田本人より)

僕もしっかり寝ないと仕事の能率は悪くなるほうなんですが、締め切りが近いと、もう本当に、どう考えても“物理的に寝る時間が取れない”ので、仕方がないのです。それにそういう時って、ピーンと気が張っているせいか、仕事が出来てしまうのです。ある一線を超えると何かが覚醒するのでしょうね。人間、究極の状況を迎えると、その中で思わぬ底力を発揮するものです。僕は今までにかなり何度も、その“究極のの状況”を経験しています。(こればっかやってると、きっと長生き出来ません。涙)


(Christopher Rodriguezさんより)

光田さんは「やりがいのあるプロジェクトしか手掛けない」と言いますが、ゼノ・シリーズはやりがいがあると思いますか? もしあるのでしたら、ゼノのどこに「やりがいがある」と感じるのでしょうか?

(光田本人より)

ゼノ・シリーズについては賛否両論あると思いますが、RPGにおける新しい試みをしていたと思うのです。そういった今までにない新鮮さが、僕のやる気を奮い立たせたのだと思います。


(Joshさんより)

クロノ・クロスのトランペット用のスコアはありませんか?

(光田本人より)

これまた凄い質問ですね。トランペット用の譜面はさすがに無いですね(笑)。申し訳ないのですが、耳でコピーするのが一番かと・・・。


(Saad Alayyoubiさんより)

アコースティック楽器の中で光田さんが一番お気に入りなのは何ですか?

(光田本人より)

難しい! 非常に難しい質問です。 困ったな~~。一つに絞れないよ~~。 あえて言うなら、ギターかな!? いややっぱりチェロかな~、それともピアノ・・・ってやっぱり選べません(笑)。


(Marcus Velaquezさんより)

ゼノ・シリーズの続編も光田さんが担当されるのでしょうか? もし担当するとすれば、またジョアンヌにボーカルを歌ってもらうと思いますか?

(光田本人より)

ゼノサーガ エピソードIIに関しての情報はまだ入って来ていません。(2002年6月現在) ですので、僕がゼノサーガ エピソードIIをやるかどうかも決まっていないので、ここではなんとも言えない、ってとこですね。もちろんジョアンヌに歌ってもらうかどうかもまだ全然決まっていません。


クロノ・クロスのエンディング曲の歌詞は光田さんが書いたのですか?

いえ、歌詞はみとせのりこさんによるものです。 (正確には、みとせさん&加藤正人氏の合作のようですが)


(Jared Yountさんより)

先日僕の学校のプロジェクトで友達とCREIDの「BALTO」をアレンジして演奏してみました(お金は全く関わらない単なる学校のプロジェクトです)。アコーディオンだけパートがいなかったのでアルト・サックス用にアレンジすることになりましたが、結果は大成功でした。ここで一つ質問なんですが、光田さんはどうやってアレンジのアイディアを考えるんですか? THE BRINK OF TIMEやCREIDをオリジナルと聞き比べるとあまりにも違うので・・・。他のミュージシャン達と一緒にコンセプトなどを考えながら作っていくのでしょうか? それとも全部一人で考えて最終的にそのコンセプト通りにミュージシャン達に演奏してもらうのでしょうか?

(光田本人より)

基本的な骨組みは作っておきますが、“こういった雰囲気の楽曲にしたい”ぐらいしか最初は考えません。あとはそのイメージを具現してくれるアレンジャーさん(上記2作品についてはKALTAさん)の技術(?)を借り、残りは全てスタジオで、その場のノリで考えながら作っています。 シンセで打ち込んだところで、それが生音に差し替わると全然聞こえ方が変わってしまいますからね。演奏者がたまたまアドリブでサラッと弾いちゃった部分がすごくイケてたら、「それで行きましょう!」になりますから、スタジオでは。パーカッションなんか特に、使う楽器をその場で決めたりしますよ。最終的に僕の頭の中にある目標地点(イメージ)に到達できれば、その過程は何でもアリだと思っています。


(Dragon Godさんより)

最近シャドウ・ハーツで弘田さんと一緒にお仕事をしましたが・・・弘田さんと作曲するのはいかがでしたか? あと、シャドウ・ハーツの曲書きの経験は今回ゼノサーガの曲書きに何らかの影響を与えましたか? 最後に、もしいつかまたスクウェアの作曲家と一緒にプロジェクトを担当するとすれば誰と一緒に仕事をしてみたいと思いますか?

(光田本人より)

彼は刺激的な音楽を作るので、一緒にやっていて楽しいです。また、作っている音楽は違うけれども思考や音楽に対する情熱は同じものを持っているので、一緒に仕事し易いですね。シャドウ・ハーツの時のテーマとゼノサーガの時のテーマは違うものなので、参考になるとか影響を受けたとかはありません。最後の質問ですが、特にいませんね~。


私はクロノ・トリガー、クロス、ガンハザードなど光田さんが作曲された曲の、ピアノの楽譜は持っているのですが、先日、クロノ・トリガーのエレクトーンの楽譜が販売されていたことを知り、早速探したのですが・・・既に絶版になっていたので本当に困っています。どうしても欲しいので、何とか手に入れる方法はないでしょうか? クロノ・トリガーのエレクトーンの楽譜は販売してないんですか?

申し訳ございませんがクロノ・トリガーのエレクトーン楽譜に関しては、出版社の(株)ヤマハミュージックメディアさんにお問い合わせください。絶版とは言え、もしかしたらまだどこかのお店に流通在庫が残っているかもしれません(随分前の商品なので可能性は低いですが・・・)。


(nattuさんより)

最近、ニューエイジヒーリング系ミュージックのデレリウムにはまっています。光田先生はお好きでしょうか?

(光田本人より)

あ~聴いたことないですね。今度機会があったら聴いてみます。どんななのかな?


ゼノギアスの「最初と最後」って何語で歌ってるんですか? 歌詞は英語と日本語が載ってますが、何回聞いても英語には聞こえないんですが。

(光田本人より)

英語ではなくて、ブルガリアの言葉である「キリル語」で歌っています。元々あの歌は、監督の高橋哲哉さんが日本語で書いた詞を他の方が英語に訳し、それをまたキリル語に訳して現地の人達に歌ってもらったのです。キリル語じゃ何が何だか全くわからないし、第一読めないので(笑)、ブックレットには英語の詞を載せてみたのでした。


(静希さんより)

録音する際の演奏者というのは、光田さん自身が選んでいらっしゃるのですか?アマの方を起用した事は無いのでしょうか?

(光田本人より)

演奏者はだいたい自分で決めます。(“こんな音が欲しい”という時に、それに見合う人が僕のほうで思いつかない場合は、コーディネーターさんにイメージを伝え、それに限りなく近い人を探してもらったりもしますが) 希望の人がはっきりしている時って、僕は大抵とんでもない演奏者の名を挙げるので、コーディネーターさんはいつも困っています(笑)。予算やスケジュールの関係もあるし、逆に「どうやって連絡とればいいのかわかんないよ、こんな人~」ってな人もいたりしますし(笑)。音楽にアマもプロもないので、自分が欲しい音を出してくれる方なら誰にでもお願いしますよ。海外のミュージシャンなんかは、普段は普通の仕事をしてて、たまに演奏の仕事が入ったらふらっと楽器持って出陣、という人も多いですしね。これをプロと呼ぶかアマと呼ぶかはあまり重要ではないでしょう?


4月の質問

(西山紘人さんより)

アン・キニュントみたいに64のマリオパーティーやボンバーマンの音楽をタイトルなどを変えてCD発売してもらえませんか?

(光田本人より)

残念ながらマリオパーティーやボンバーマンの音楽は著作権を僕が持っていないのです。(泣) 曲の権利を持っていれば出せたんですけどね。(更に泣)


(大平祐揮さんより)

ゼノサーガのサウンドを作るにあたって、クラシックのCDを1日に何十枚も聴いたとありましたが、たとえばどんな曲を聴いたのか教えてください。

(光田本人より)

そうですね~、色々聴きましたが、ワーグナー、ラベル、バッハ、マーラー、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ブラームスなどなど数えきれません。


(TKさんより)

今や国際的に人気のある作曲家となった光田さんですが、今後アメリカなどでプロデューサーとして活躍する予定はありますか?

(光田本人より)

何処の国とか関係なしに、面白いことを思いついたり、面白い仕事が来たらどんどんチャレンジしていきたいと思っています。頑張ります!


(小助川博之さんより)

ゼノシリーズの楽曲は、その重厚かつ荘厳なストーリーに負けず劣らず素晴らしいと思います。特にジョアンヌの歌う4曲は毎日必ずといっていいほど鑑賞しているほどです。光田さんがゼノシリーズの歌い手としてジョアンヌを選んだのにはどんな理由があるのですか?

(光田本人より)

ゼノギアスを開発していたとき、海外のミュージシャンに唄ってもらおうってところまでは決まっていたのですが、なかなか自分の中でのイメージに合ったヴォーカリストが見つからず悩んでいたときに、ふと買った「IONA」のCDが凄く良くて、一気にジョアンヌの虜になってしまったわけです。


「CHRONO CROSS」の続編「CHRONO BRAKE」が出ると言う噂を沢山見つけたのですが、そのゲーム音楽は光田さん担当なのでしょうか??(ってかそうであって欲しい・・・ってかそうじゃなきゃ嫌! 笑)

(光田本人より)

どうなんでしょうかね? 開発しているんでしょうかね? 僕は関わっていませんのでなんとも・・・。(苦笑)


私は音楽学校の生徒なんですが、できれば私の学校の友達とOrmusを歌いたいと思っています。これは著作権的にはどうなんでしょうか?あと、もしソプラノ、アルト、テナー、ベースの譜面が出版されていたら是非購入したいのですが...

(光田本人より)

ファンクラブの特典として以前“Ormus”のフルスコアを作りました。これはソプラノ、アルト、テナー、ベース全て完璧に書かれています。今後の展開としてゼノサーガのフルスコアが出るかどうかわかりませんがどこのメーカーからも出なければ、プロキオン・スタジオで作っちゃおうか~って話もあります。(まだ具体化はされてませんが)使用権については、学校で楽しく歌っていただく分には全然問題ないですよ。


(手島雄紀さんより)

僕は、将来作曲家になりたいと思って勉強を始めたのですが、「天性の作曲家の才能」みたいなものがないと良い曲は創れないものなのでしょうか?それとも一生懸命勉強をすれば誰でも良い曲が作曲できるようになるのでしょうか?

(光田本人より)

どうでしょうね。僕なんか本格的に作曲を始めたのが遅かったので天性とか作曲家の才能があったとは思えないんですけどね。「継続は力なり」ではないですが、やはりずっと作り続けることが大事なのではないでしょうか!


(ガリコメさんより)

『ラジカル・ドリーマーズ』のスタッフロールか何かに「歌・ボイス」と書いてあってそこに光田さんの名前がある、と聞きました。私はやったことないので知らないのですが、歌があるのですか? そして、光田さんは歌っているのですか?

(光田本人より)

唄ってます。(笑) っていうか“う~っは~っ”とか言っているだけなんですけど。たしかヤマネコと闘う曲かなんかでしたね。(うろ覚え)


アメリカの作曲家で一番好きなのは誰ですか?

(光田本人より)

アメリカですか! う~ん誰でしょう!? 最近では、ジェームス・ニュートン・ハワード(「ダイナソー」の作曲者)が好きです。とかいいながらジェームス・ニュートン・ハワードってアメリカ人かどうか知らないんだけど・・・。


光田さんはご自分の曲の為に作詞することはありますか?

(光田本人より)

自分には作詞能力が無いと思っているので書きません。(泣) でも、昔は詩をよく書いてました。それを披露したのはクロノトリガーのサントラですね。あと、クリイドでも1曲(原詩として)書きましたが、やはり歌詞は工藤姉さんにはかなわないです!(当たり前だ!)


(高橋恵理さんより)

光田さんはエレクトーンで演奏されたクロノ・トリガーの曲を聴いた事がありますか? あと、エレクトーンを弾いた事がありますか? あっても無くても、エレクトーンへの意見(感想?)を聞きたいです。

(光田本人より)

以前ヤマハからエレクトーンの楽譜が発売されたとき、ヤマハの人が打ち込んだエレクトーンのデモを聴いたことがあります。 ってこれは、譜面をチェックしなければいけないので当たり前なんですけどね。 あと、エレクトーンは昔弾いたことがありますが、撃沈されました。あまりに難しくて。(笑) でも、色々なことが出来るエレクトーンは演奏して遊ぶには最高の楽器ですよね。


(下川陽祐さんより)

光田さんは作曲のときにヒントにしているものとかありますか?

(光田本人より)

なんでもヒントになりますよ。 例えば、絵であったり、詩であったり、写真であったり、全然違うところで、旅行に行ったりとか、誰かと話したりとか・・・って質問の意味違う?


大きなプロジェクトを手掛けている時は一日の睡眠時間は大体何時間くらいですか?

(光田本人より)

開発末期だと、1、2時間ぐらいしか寝ないかな。 一番辛かったのはゼノサーガの開発でしたね。この時は1ヶ月間くらいず~っと1、2時間しか寝れなかった。夢の中でも曲を書いてました。(眠りながらメロディーを口ずさんでいたらしい←スタッフ談)


光田さんが初めて電子音楽を作られた時について教えて下さい。AmigaモジュールやImpulseTrackerの経験はございますか?それとも最初からシンセやMIDIで音楽制作していたんですか?

(光田本人より)

僕が始めてコンピュータミュージックを始めたのは高校生の時で、バイトして買ったヤマハのDX21(シンセ)とカモンミュージック(シーケンサー)で打ち込みしてました。当時Amigaは凄く欲しいコンピュータだったんですが、学生ではとても買える値段ではなかった記憶があります。コンピュータミュージックをやる前は、二台のラジカセを使ってピアノをピンポン録音して遊んでました。

※ピンポン録音とは、とりあえずラジカセに演奏したものを録音して、それを聴きながら演奏したものをもう1台のラジカセに録音するというものです。


(Tsing Muiさんより)

プロキオン・シャツなど作る予定はありませんか?

(光田本人より)

いいですね~~。 って着る人いるのかな~?? なにか良い機会があれば、作ってみようかな!


(ふみさんより)

光田さんはラジカルがロムとして公表されなかったことをどうおもいますか? こちらとしては非常に残念なんですけど・・・・。

(光田本人より)

とても残念ですね。 僕は出来ることなら自分が参加した作品は何かしらの形で世に残しておきたいので、本当に残念です。 加藤ちゃんのバカヤロ~~。だからあの時言ったじゃないか~!!(実はクロス発売の時に、オマケとして一緒につけようかっていう話もあったようななかったような・・・笑)


ゼノサーガのサントラにスネアで参加されているMaki Susukidaさんは、いったいどのような方で光田さんとはどのような関係なのですか? 僕はパーカッションやってるんで気になって気になって…

(光田本人より)

僕も今回初めてお会いした方なのですが、とても可愛らしい女性で心底楽しんで演奏してくれました。演奏もめちゃめちゃ上手かったです。今度はぜひ違う形でアルバム制作に参加してもらおうと思ってます。


(大浦エリさんより)

ゼノギアスではヴォーカルヴァージョンが出ていましたが、ゼノサーガのはでるのでしょうか? 出たら物凄く嬉しいのですが。アイリッシュ風にアレンジしたものとか。

(光田本人より)

ゼノサーガのアレンジバージョンになるかどうかはわかりませんが、何らかの形で、ミレニアム・フェアは復活させます。って別にバンドではないので解散したとか復活とかもないですが・・・(笑) なので、メンバーも同じとは限りませんが、あの手の作品を今後は作っていきたいと思っています。


(高橋恵理さんより)

ずっと前学校の購買で中古CDあさってたら、Nick Heywardの「from monday to sunday」というCDがあって…。なんかそのジャケットが「THE BRINK OF TIME」にそっくり(表が目玉焼きで、裏が食べ終わったお皿)だったんですけど…。参考にしたとかあったんでしょうか? 気になってます。

(光田本人より)

そんなのがあったのですね。(見てみたい~) あのジャケットはデザイナー君に僕のテーマだけ伝えて作ってもらったものなのですが、最初は鶏ではなかったような・・・(なんだったっけな?) その「from monday to sunday」っていうCDはいつ発売されたのでしょうか? もし、「THE BRINK OF TIME」より早く発売されていたのなら、デザイナー君が参考にしたのかな~。でも、たまたまだと思うけどな~。

ちょっと裏話ですが、あのジャケットに写っている鶏はわざわざスタジオで写真撮ってました。(ひよこも)また、卵焼きもスタジオで何個も卵を焼いてたな~。失敗した卵はアシスタント君が食べてました。(笑)


(nishiさんより)

ゼノサーガの楽譜は出るんですか?

(光田本人より)

今のところ、どこからも話は来ていません。 とりあえずピアノ譜についてはドレミ出版の方に話してみようかな~とは思いますが、ダメだったらプロキオン・スタジオで作っちゃうかもしれません。(笑) ただ、その場合流通ルートがないので通販になってしまいますが・・・


(mmさんより)

クロノトリガーのバンドスコアが欲しいです!

(光田本人より)

残念ながらバンドスコアは無いですね。 自分の解釈でアレンジしてみてはどうでしょう! また、バンドを組んでいるならメンバーのみんなとあ~でもない、こ~でもないと試行錯誤するのも楽しいかと。


(RADIOHEADさんより)

ロックは何処のバンドのを聞きますか? メタルとかへヴィロックて、聴きますか?

(光田本人より)

メタルとかヘヴィロックはあまり聴きませんね。 ハードロックなら、ヴァンヘイレンが大好きです。 あとは、スティーブ・ヴァイとか・・・。


(河田めぐみさんより)

「Pain」や「Kokoro」の着信メロディが欲しいのですが、どうでしょうか? なるべくなら、会社・機種関係なしにダウンロードできればいいのですが・・・。

光田の作品の着信メロディは今後プロキオン・スタジオからも配信していこうと考えていますが、配信開始の時期や価格、対応機種などにつきましてはまだ検討中です。詳しい内容が決定しましたらまたこちらのInformationにアップしますので、もうしばらくお待ち下さい!


(悠姫さんより)

いつも曲を聴いてます。そして、その曲をバックに小説を書いてるんですが、いつか完成したら、ぜひ読んでください。そして、それにマッチした曲を作ってくれませんか? すっごくあつかましいのは承知の上ですが、ダメでしょうか。けっこう(かなり)ゲームっぽい話なんですけど…。

(光田本人より)

もちろん読みますよ。出来たあかつきには送って下さい。ただ、そのお話はバックに流していた曲が一番合うと思いますよ。なので、僕が曲を書く隙間はたぶん無いでしょう。(笑)


(gemさんより)

ゲーム雑誌等々でうわさされていたと思ったのですが、ゼノサーガでゲーム系の音楽はやめてしまうんでしょうか?個人的には、あんなに素晴らしい曲をかいているのになんかもったいないというか寂しいです。

(光田本人より)

今後は、バンド活動や舞台音楽、そして何より映画音楽をやってみたいな~なんて思っています。(出来る出来ないは別としてね)なので少しずつではありますが、ゲームの仕事は減らしていくつもりです。ただ、自分が凄く「やりがいがある」と思ったゲームの仕事なら、勿論やらせていただくとは思いますが・・・。


(Kouさんより)

僕は植松さんと光田さんの大ファンなのですが、どうしてスクウェアを退社されたのですか? FF10で植松さん以外の方が作曲に参加するって聞いた時、光田さんがまだスクウェアにいらっしゃってお二人のタッグが「FF」で実現されたらなぁ、とすごく思っていました。もうお二人が組まれることはないのですか? だとしたらとても残念なのですが。

(光田本人より)

スクウェアを辞めたのは、新たな自分の可能性を試すためです。 実はFF11の作曲のお話はいただいていたのですが、スケジュール的にきびしくて、お断りさせていただきました。 今後、植松さんとタッグを組むことは・・・う~ん、たぶん無いでしょうね~。 「テン・プランツ」のような「企画ものCD」だったらあるかもしれませんが、ゲームでは無いと思いますよ。


3月の質問


『ゼノサーガ』のアレンジアルバムは出す予定はありますか?

(光田本人より)

“ゼノサーガのアレンジ・ヴァージョン”として出す予定はありませんが、個人的なアルバム(ソロ・アルバム)として出す可能性はあるかもしれません(あくまで希望ですが)。


ファンの方で、「光田さんの楽曲をアレンジした作品をネットにアップしている」というのをよく見かけますが、光田さんご本人はこれについてどう思われますか?

厳密には、日本の法律では著作者(光田)以外がアレンジしたものを、ネット上にアップすることは禁止されております(MP3、MIDI、その他どのようなフォーマットであれ)。ですが、悪意を持った楽曲の扱い方、もしくは商用として光田の楽曲を扱っていない限り、特にこちらからは注意はいたしません。ただ、光田の楽曲を管理している出版社の方から忠告があった場合は、即座に中止していただくことになると思いますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。


僕がアレンジした(光田さんの)曲を聞いてほしいのですが、どうしたらいいでしょう?

(光田本人より)

いいですよ。送っていただければ、聴きますよ。ただし、意見を返してあげることができるかどうかはわかりません。ごめんなさい! それでもよければ、遠慮なく送って下さい。送り先は、 〒178-8799  大泉郵便局留 プロキオン・スタジオ 光田康典 宛で。


ご存じないかもしれませんが、私の国(フランス)には光田さんファンが大勢います。できればいつかパリでコンサートを開いて頂きたいのですが、可能でしょうか? よろしくお願いします。

(光田本人より)

日本のアーティストが数多くフランスでライブをやっていると聞きますが、僕は固定のバンドを組んでいるわけではないので、コンサートを開くのは非常に難しいとは思いますが...でも! チャンスがあれば、是非やってみたいと思います!


私は現在16歳の高校生で、いつも光田さんの曲を聞きながらファンタジー小説を書いています。いつの日かこの小説を映画化しようと夢見ているんですが、その時は是非! 光田さんに音楽を書いていただきたいと思っています。多分まだ5~10年はかかると思いますが、もし映画化が決定しましたら光田さんに音楽を頼んでもよろしいでしょうか?

(光田本人より)

いいですよ~! よろこんで~! 是非頑張って、一緒に何か作れる日が来るといいですね!!


私はジョアンヌ(IONA)が歌う光田さんの曲が大好きです(中でも"Small Two of Pieces"と"Kokoro"が特に)! いつか彼女と一緒にアルバムを作る可能性はありますでしょうか?

(光田本人より)

僕はあるけど...彼女がね~(笑)。 IONAというバンドもやっているので、どうですかね~?  僕のソロ・アルバムとかに、“参加”ってことはあり得るかもしれませんけどね。


どこかのサイトで光田さんが『Bomberman 64』と『マリオ・パーティー』の制作に携わったという話を聞きましたが、本当ですか?

『Bomberman 64』というのが『爆ボンバーマン2』のことを指すのでしたら、それは本当です。当ホームページのプロフィール・セクションでも紹介されていますが、両作品とも作・編曲家として参加しています。(『マリオ・パーティー』は全曲、『爆ボンバーマン2』は数曲のみの参加です)


ローランドのエキスパンション・ボードの中で一番のお気に入りはどれですか?

(光田本人より)

特に好んで使っているものはありませんが、強いて選ぶなら、「ORCHESTRAL II (SR-JV80-16)」ですかね?


「冥き黎明」と「紅蓮の騎士」の歌詞(?)を教えてください。

(光田本人より)

歌詞はありません。なんて言っているんでしょう? 僕も解りません(笑)。音としてとらえて下さい!


プロフィール画像で光田さん御本人がギターを弾いていらっしゃいましたが、光田さんがギターで得意なのはアルペジオ系ですか、それともコード弾きですか? ちなみに、お使いになっているギターはクラシックギターですか?

(光田本人より)

得意ではないけど、コードのカッティングかな~? 何故かと言うと、少々押さえられてなくてもごまかせるから(笑)。


(安田 香央里さんより)

『クロノ・クロス』のサントラのDisc3にある「海月海」はどう読むのが正しいのでしょうか?

「クラゲカイ」と読みます。


(タクトさんより)

プロキオン・スタジオのスタッフ紹介をして欲しいです~。というかプロキオン・スタジオのスタッフっていったい何人くらいいらっしゃるのでしょうか?(できれば全ての方のお名前も知りたいです)

(光田本人より)

会社設立後は、正確には僕を含め7名の社員がいます。名前と写真はファンクラブ会報第6号にだいたい載っています。それを参照して下さい(笑)。(つまりファンクラブに入らないと、わからないってことか!?)


『クロノ・クロス』のオープニングの曲を聴いて私はヴァイオリンであの曲を弾きたいと思っているのですが、楽譜がありません(涙)。今後『クロノ・クロス』のヴァイオリンの楽譜を出したりはしないのですか? 私は是非出して欲しいのですが...。

(光田本人より)

要望がたくさんあれば、どの曲もスコアとしてプロキオン・スタジオから発売する可能性はあります。ですが、今のところ要望が少ないので、ありません(涙)。


クラシック音楽は聞きますか? もし聞くのでしたら、一番好きな作曲家は誰ですか?

(光田本人より)

クラシック、聴きますよ! 特に好きなのは、ラベルやバッハです。

2002b

https://web.archive.org/web/20090930190521/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2002b.html

8月 & 9月の質問


エニックス発売のSFC用ソフト『エルナード』のスタッフに光田さんの名前が挙がっていましたが、参加されていたのでしょうか? もし、そうなら『クロノ・トリガー』以前の仕事なのですよね。それともただの同姓同名の人・・・

(光田より)

わぁ~。よく知ってますね。相当なマニアだ(笑)。このエルナードという作品は僕の師匠が音楽をやっていてそのアシスタントとして手伝っていたのです。いや~懐かしいな~~。(ちょっと嬉しい。笑)


どこかのホームページに載っていたのですが、光田さんがスクウェアに入社後、毎日のようにエフェクトのような仕事ばかりをやらされて、植松さんに文句を言っても 無視され続けたというのは、事実でしょうか?それは後輩を鍛える為の基礎訓練のつもりだったのか、それとも嫌がらせだったのかが気になるのですが。更に光田さんが、FF7に参加していたにも関わらず、クレジットされなかったという話は本当なのでしょうか?

(光田より)

確かに入社した当時は、効果音、マニピュレーターばかりをやっていました。 その辺のことは、僕のプロフィールに詳しく書いてあるので読んで頂ければわかると思うのですが、植松さんに「文句」なんて言ってませんよ!(笑) それに嫌がらせとか鍛えるとかそういう次元ではなくて、ただ単に、当時は作曲以外の作業を出来る人が他にいなかったんです。今は担当が沢山いると思いますけどね。また誤解があるといけないので、一応書いておきますが、個人的には効果音の仕事もマニピュレーターの仕事も大好きです。 ただ、“作曲”をするつもりで入社したので、やはり早く作曲をしたい(本業で認めてもらいたい)という気持ちはありましたね。 もう一つの質問ですが、FF7は、僕は一切関わっていません。どこからそんなデマが・・・(笑)。それはたぶん、クロノ・トリガーのPS版のことではないかと思います。話に聞く限りではクロノ・トリガーのPS版には僕の名前は載ってないそうです。(自分で確認していないのでなんとも言えませんが・・・)何かの手違いか、意図的なものなのかはわかりませんが、僕にとってはもはやどちらでも良いことです。新しい作品をどんどん作って、みんなに楽しんでもらえればそれで良いと思っています。


どうも、何時も楽しく見させてもらっております。 たいしたことではありませんが、1000000Hit達成した場合、1000000人目を踏んだ方に、何かこう特典とかのサービスとかのプランはないんでしょうか?

(光田より)

う~ん、もうそんな数字になっているとは・・・ありがたい(涙)。 企画ですか~~。ちょっと考えてみます(笑)。


(そぞろそば?さんより)

「時のみる夢」に惹かれてしまい、もう何十回か聴いてしまいました(笑)。 ところで、この曲はCDで聴くのと、ゲームのテレビで聴くのとでは、個人的に微妙に違いがあるような気がしてならないのですが・・・ どこか違うのでしょうか? まぁ、テレビがモノラル音声だからかもしれませんけど・・・(笑)。ちなみに、テレビの方が私は好きかな?ってとこです! 1度ステレオ音声でも聴いてみますね。

(光田より)

実際のゲーム機から流れている音と、CDの音が違うと感じられるのは、CDを作る際に「マスタリング」という作業をするからだと思います。基本的にはゲーム機から出力される音をスタジオで録音し、CD用に音量を整えたり、曲間を決めたり、聴きやすいようにバランスを調整したりして、最終的にCDマスターにします。 これがいわゆる「マスタリング」という作業なのですが、曲によって、またマスタリング・エンジニアによって曲の雰囲気が激変する時もあります。(良くなるという意味で)


カプコンのブレス・オブ・ファイアVでは音楽監督をされてるそうですが、音楽監督とは一体何をするお仕事なのですか? ところで、その作曲は崎元さんだそうですが、僕はFFT以来なので楽しみにしています。光田さんは崎元さんの見どころ(聞きドコロ?)はどういうところだと思われますか? 僕はオーケストレーションが良いと思っています。

(光田より)

音楽監督と言うとえらくたいそうな感じに聞こえますが、今回は、PS2の内蔵音源用にデータが変換された時の音質のチェックをしてアドバイスをしたり、崎元さんの作曲の進行管理や、カプコンさんと崎元さんとのもろもろの仲介などをやっています。 崎元さんの曲は僕も大好きで、繊細かつ壮大な感じの曲を書かせたら彼にかなう人はいないぐらい素晴らしいですよね。


ラジカル・ドリーマーズのサントラをan cinniuintのように発売する可能性はないのでしょうか? 何曲かはクロスでアレンジされているようですが、やはり全曲きいてみたいです。

(光田より)

残念ですが、ラジカル・ドリーマーズの曲の著作権が僕にはないので発売は事実上不可能だと思います。本当にごめんない!


光田さんが大学生の頃、同じ学年に作曲科の人はどのくらいいましたか? 更に、どの学校も作曲家は少ないと思われますが、音楽大学は基本的に男子生徒も少ないですよね? 大体どのくらいいいたのですか?

(光田より)

大学って言っても普通の4年制音大ではないですから、入学した当時は25人ぐらいですかねぇ~~。卒業する時は10人弱ぐらいしかいませんでしたが・・・結局みんな挫折していくんですよね。 あと、女の子は4人ぐらいでした。周りはみんな男ばかり(笑)。


(Charlieさんより)

最近は台湾のゲームの音楽を担当されているそうですが、今回はどういった音楽スタイルを使ったのでしょうか? あと著作権は光田さんが持っているんですか? 是非アルバムで出してほしいです!

(光田より)

音楽スタイルはいつもの「光田スタイル」です(笑)。 もちろん僕が担当した曲(他に現地の作曲家・蔡さんも今回の音楽担当をしています。僕はどちらかと言うと、ゲスト・コンポーザーって感じかな。主題歌とかエンディングとかバトルとかもろもろ、いわゆる主要なオイシイ部分を書いてます。笑)に関しては僕が著作権を持っていますので、それについてはCDの発売は考えていますよ! 詳しく決まりましたら、このホームページでもお知らせしますね。


ゼノギアスで光田さんのファンになりました。もちろんゼノサーガのオリジナルサウンドトラックも即買いました。SMALL TWO OF PIECES~軋んだ破片~などの曲のギターのパート(特にソロの部分)やドラムのパートも光田さんが作曲されたのですか?

(光田より)

作曲している時に、こういうフレーズを弾いてもらいたいとかの要望がある場合は楽譜にしますが、ソロ部分は基本的には楽譜にしません。アドリブならではのノリとかテンションが欲しいからです。(だからこそ、CDブックレットのクレジットというのは重要なんですよ。誰が弾いたか、ってことで曲のイメージは大きく変わってしまうからです)  また、自分である程度弾けるものに関しては(ギターとかパーカッションなど)一応あらかじめ自分で録音しておいて、ミュージシャンには僕が弾いたものを参考にしてもらっています。 ドラムパートとかは全部自分で打ち込みます。で、後はスタジオで細かなところを直したり、ミュージシャンにお任せにしたりします。


(ぶーらんさんより)

お腹空きました。お腹が空いたので質問です。 何食べると、作曲が得意になるんでしょう? えー、適当、思い付き、でたらめ、なんでもいいです。 教えて下さい。 気楽に答えていただければいいなと思ってます。

(光田より)

やっぱり、魚と納豆ですか(笑)。 納豆は夜食べると、頭の働きが良くなるみたいですからね(笑)。


(Danielさんより)

光田さんの機材リストを拝見させていただいたんですが、本当にすごいですね~。 機材の使い方とかはどうやって覚えたんですか?

(光田より)

どの機材も結局出来ることっていうのはだいたい同じで、基本的なことがわかれば後は何も覚えることとかはないですね。


(水無月晶さんより)

光田さんはどなたかに個人的に曲を書いて差し上げた事はありますか? もしありましたらどんな時に、どんな曲を差し上げられましたか?

(光田より)

もちろんありますよ。 実際、本人には言ったりしませんが・・・。 ゲームのキャラクターなんかのテーマ曲を書くときは似ている人を想像しながら書くときもあります。


光田さんは小説や詩などを読んだ時に、その場面に合う音楽が浮かんできたりするんでしょうか?

(光田より)

そういうことあります!あります! というか、逆に文章とか絵とかないと曲が書けないタイプかもしれません。


(森本章之さんより)

クロノ・クロスのライナーノートで光田さんはミニマルミュージックも好きだとおっしゃっていましたよね?スチーブ・ライヒや久石譲さんの作品は聞かれますか? また、お勧めの曲があればうかがいたいです。

(光田より)

スティーブ・ライヒは大・大・大好きです。 特にパット・メセニー(ジャズ・ギタリスト)がライヒの曲を演奏している「エレクトリック・カウンターポイント」の「FAST」という曲は最高です。 久石さんの昔の作品はミニマルミュージックの色がありましたが、最近は全然無いですね。あとお薦めと言えばやっぱりバリ島の民族音楽のガムランでしょうね。これ聴かずして、ミニマルミュージックは語れません(笑)。


(宇田川博美さんより)

光田さんのCDのタイトルになってる「CREID」や「an cinniuint」などで、ゲール語について調べてみたいと思ったのですが、大きい本屋に行ってもゲール語の辞書やテキストみたいなものが見当たりません。光田さんはどのようにしてこの言葉をお調べになったんですか? 使った書籍などがあれば教えてください。

(光田より)

アイルランドに行った時に本屋さんで「英語-ゲール語」という辞書を買いました。 まず日本語を英語に直し、この辞書を見ながら英語からゲール語に変換し、尚且つゲール語に詳しい大学の教授とかに相談して決めてます。「アン・キニュント」という日本語表記については、小峰公子さん(と、その御友人)にも随分と御尽力いただきました(笑)。


(motorenさんより)

ゼノギアスのサントラのジャケットが、かなり気に入ってるんですが、ジャケットはどこに依頼されるんですか??

(光田より)

ロータスグラフィックの山下さんと言う方にお願いしてます。山下さんは数々の有名ミュージシャン(笑)のジャケットも手掛けています。彼のセンスは僕は大好きです。


率直に聞かせてもらいます。 光田さんは作曲に関して宮崎アニメの「ラピュタ」の曲(歌を含め)を意識する事はあるのでしょうか? クロノ・トリガーの「歌う山」は友達5人くらいに聞いてみんな「君をのせて」にそっくりだと言うし、あと「時の回廊」とかゼノギアスの空飛ぶ街での音楽なんかはなんとなくラピュタを連想してしまうのですが。

(光田より)

昔、中学~高校生の頃は宮崎アニメが大好きで、夏休みとかになるとテープが擦り切れるぐらい毎日観てました。そういった少年時代の刷り込みから自分が作曲する時に特に意識はしなくても、体に染みついて何となく似てしまうということはあるのではないかと思います。(だから「歌う山」はボツになったのかも~なんて! 違うか!?)


会員になりたいのですが、どうも金銭的な理由で一年近く無理っぽいんです。でも、Nephilimのフルスコアも欲しい!!!そこで、後で会員になってからフルスコアのバックナンバーを頂く(または購入)することは出来ますか?

(てんさく@Hopeful Weedsより)

11月下旬の会報第9号発行時より、今年度(Nephilim)と昨年度(Ormus)の楽譜をグッズとして1部300円にて会員の方のみにお売りさせていただく予定です。ただし、あくまで在庫としてこちらに残っている分のみを、売り切りという形で販売させていただくだけですので、楽譜が全て無くなった時点で販売は終了させていただきます。一年の間で売り切れてしまう可能性はございますが、まずは会員様になっていただかないとお売りすることはできませんので、予め御了承下さいませ。


ゼノサーガにて、シオンの携帯電話(?)の着信メロディが流れましたが、サントラには入ってなかったですよね。あれについて教えて頂けないでしょうか?

(光田より)

あれは、昔のナムコさんのゲームの曲という噂が・・・どちらにせよ僕が作ったものではありません。というわけで当然サントラには入れていません!


(吉咲 魁人さんより)

前々から疑問だった事を一つ。 音付けの仕事は比較的一番最後に来る仕事だそうですが、それでは開発初期の頃は何をやっているのですか? ちゃんとした画面が出来上がるまで資料でも見つつ、毎日会社でストックの曲を作っているのでしょうか? それも酷な感じがしますが……。 実際の所はどうなのでしょうか?

(光田より)

ゼノサーガのようなイベントシーンがメインの場合は映像が出来るまでは待つしかないですね。とは言っても、バトルやキャラクターのテーマなどは既に絵があるので先に作曲することは可能です。また生録音する場合は、曲書いて、譜面書いて、ミュージシャンを選び、レコーティングし、ミックスするという一連の作業があるわけですが、これが数曲となると、半年はあっという間に経ってしまいますね。打合せや検討しなければならない事も多いですしね。 なので、開発の最初の方はイメージを膨らましたり、簡単なスケッチをしたり、ミュージシャンを選んだり音楽の仕様を決めたりと、細々とした地味な作業をしてます。(まあ、フリーになってからは、その間に他の仕事も色々してたりするんですけどね・・・笑)


息子が光田さんの大ファンです。受験勉強の合間につたない音ですが光田さんの曲をピアノで弾いています。最近はヴァイオリンが欲しいと言い出し挑戦するつもりかしらと思うこのごろです。ところでこのコーナーはいつ更新されるのでしょうか? 憧れの光田さんに質問をしたのですがなかなか更新されないようで毎日気を揉んでいるようです。是非早めの更新をお願いいたします。

(管理人マットより)

いつも更新が遅くて本当に申し訳ございません。入力フォームの上にも書いてあります通り、こちらのコーナーは月一回のペースで更新していく予定ですが、(今回のように)こちらの都合により更新が多少遅れてしまうこともございます。光田本人への質問に関しましては、本人のスケジュールにもより、全て一つ一つお答えすることは出来ないと思いますので、予めご了承くださいませ(とは言いますが、できる限りの質問には答えていっているつもりです)。なお、最近は以前お答えしたものと同じ内容の質問が結構届きますが、もし貴方の質問に返答がなかった場合は一度過去のQ & Aもご覧になってみてください。


クロスのギター譜、バイオリン譜、クロスのオープニング「時の傷痕」の完全な楽譜も欲しいと思っています。光田さんの力で、是非、出して欲しいです! お願いします!!

(管理人マットより)

3つ全ては無理かもしれませんがギター譜でしたらただいま検討中でございます。こちらの詳細に関してはお決まり次第また「インフォメーション」にアップしますので、どうぞご期待くださいませ~!


6月では、質問にお答えいただき、有難う御座いました! 凄く励みになりましたし、どこの学校に行きたいのかも自分の中で明確になってきました。頑張ります。そこで、また質問させていただきたいのですが、光田さんは短大時代、何かバイト等なさいましたか? 私は、しようとは思っているのですが、なんだかバイトの時間も惜しい感じです…;でも、色々な機材も欲しいし…。バイトする時間はありましたか? あと、在学中毎日どれ位の時間音楽を勉強していらっしゃったのかも知りたいです! どうぞ、宜しくお願いします。

(光田より)

僕が学生だった頃の生活は凄まじいものでした。参考までに一日のスケジュールを書いておきましょう(笑)。 朝のラッシュは嫌いだったので始発の電車に乗り(5時ぐらい)、1時間かけて学校へ。 学校の門のまえで、朝の勉強。(ちなみに学校の授業は9時から) 学校の授業は1時間半の授業が4科目~5科目が平均で、一日約6時間でした。 学校が終わるのが4時か5時。その後バイトに行きました。バイトしないと機材買えませんもんね。 ちなみにバイトは、旅行代理店の事務、ゲームセンターのバイト、ゲーム開発のアルバイトなどをしてました。 だいたい帰るのは最終電車で家に着くのが夜の1時半。家の雑用を済まし、作曲の宿題をして、寝るのは3時~4時で5時にはもう家を出ているという生活です。 寝るのは行き帰りでの2時間を含め一日3時間から4時間。 学校が休みの日は作曲とバイトのみ。遊びに行くとかは一切なし。(行っても楽器屋さん。笑) ほんと、今振り返っても信じられない生活をしてました。


(儚さんより)

はじめまして。さっそくですみませんが、光田さんはケルト音楽ならコレ!! っていう楽器ありますか? あと、これはタブーっていう楽器はありますか?

(光田より)

う~ん、なんでしょう。イーリアンパイプが流れると、あ~アイリッシュだな~って思いますね。 タブーな楽器は特にないかな! この前オーケストラでアイリッシュミュージックをしてたのを観ましたが、バッチリはまってましたし・・・(笑)。


7月の質問

(Eikiさんより)

ゼノサーガのサントラの一曲目、最後の最後に女の子(?)の合唱が入ってきますが、あれは何処の国の言葉ですか? 意味が知りたいです~!

(光田より)

れは造語です。唄って頂いた河井英里さんに作詞(?)してもらいました。一応“創世記”といテーマです(笑)


光田さんの作曲される楽曲はどのようなジャンルに分類されるのでしょうか? ゼノサーガなどはクラシック系かな~? と考えたりもするのですが、ゼノギアスだと、何処かの民族音楽っぽいな~みたいな印象を受けます。そこで、光田さんは基盤としている音楽のジャンルなどがあるかをぜひお聞かせ下さい。

(光田より)

どんなジャンルに入るのでしょうね。そういえば、自分でもあまり考えたこと無かったな~~。クラシックやってもクラシックではないし、民族音楽やっても民族音楽ではないよね。いいように解釈すれば、自分独自のサウンドということになるのでしょうか(笑)僕の基盤は実は「ジャズ」だったりします。小さいころに親父が良く聞いていたので・・・予想外だった? (笑)


(伊藤裕美子さんより)

こんにちは。光田さんの曲は、クロノトリガー以来惚れこんでいるのですが、どうしてもナマの光田さんに会いたいです。ライブとかやる予定はありますか??

(光田より)

知り合いからは写真写りが良いと言われます。なので、会わないほうがいいでしょう(笑) ライブですか! 常日ごろやりたいと思っているのですが、なんといっても演奏が下手ですからね~ま~ライブ以外でも色々と企画は考えています。


最近クロノクロスやったのですが、オープニングの曲がかっこいいですね! 曲中ではいろいろな楽器の音がしますが、どんな楽器が使われているのですか? 最初に聴こえるのは、演奏者の方の息遣いが聴こえるので笛のような気がするのですが…。

(光田より)

メロディーを奏でている楽器は「篠笛」という日本の楽器です。後半に出てくる笛は「尺八」です。 あと、弦楽器では「ブズーキ」、「アコースティックギター」、「エレクトリックアップライトベース」、「ヴァイオリン」、「ヴィオラ」、「チェロ」などが入ってます。パーカッションは沢山ありすぎてあまり覚えていません。(笑)


光田さんの好きな楽器をいくつか教えてください。

(光田より)

そうですね。最近特に弦楽器が好きですね。ギターとか、ヴァイオリンとか・・・


ゼノサーガのオーケストラの曲でAnvilを使用したのは、光田さんが尊敬するとおっしゃっていたジェリー・ゴールドスミスさんの影響なんでしょうか?

(光田より)

いいえ違います。現にジェリー・ゴールドスミスさんが「Anvil」を使っている曲を聞いたことないですし・・・ハリウッド映画などの激しいシーンで良く使われていたので自分も使ってみようかな~って思っただけですね。


(コーギーさんより)

テレビ番組のBGMに、ゲームの曲が使われているときがありますが、テレビ局から、「あなたの曲を使わせてください」という話が来るんですか? 確か光田さんの曲も、BGMになったことが在ると思います。自分の好きな曲がテレビから流れてくると、「どういう経緯でこの曲が選ばれたんだろう? テレビ局の音楽担当の人が、ゲーム好きなのかなぁ?」と、とても気になります。

(光田より)

特にそういった話はきませんね。 というのが、テレビ局というのは一年間の楽曲使用料を先に払って、どんな楽曲を使っても問題ないようになっているからです。もちろん、僕の曲についてはJASRAC登録されていますので使用された回数分、著作権料が入ってくる仕組みになっています。テレビの場合使用する曲数が半端ではないので、いちいち作曲者に連絡を入れなくても良いような仕組みになっているみたいです。


光田さんの音楽を聞いてアイリッシュ音楽に興味を持ったのですが、アイリッシュ音楽でなにか良いCDがあったら教えて下さい。

(光田より)

とりあえずアイリッシュの定番といえば「BRINGING IT ALL BACK HOME」という2枚組のアルバムがお奨めです。有名なアイルランドのミュージシャンが数多く演奏しています。オムニバス形式になっているので、楽しめると思いますよ。


(淀 和音さんより)

将来パソコンで曲を作ろうと思うのですが、やはりWindowsのマシンよりMacのほうがいいですか?

(光田より)

最近はウィンドウズで作曲している人も沢山いるみたいですよ。良いソフトも沢山出てきてますしね。僕はたぶんアップル社が潰れるまでマックを使い続けると思います。(笑)


(a-kuさんより)

スタジオ(アトリエ?)を拝見したいのですが・・光田さんがどんなところで作曲しているのか見てみたいです。

(光田より)

これが僕が作業をしている所です。 汚くて、狭くて、とても人がいれる場所ではありません。(笑) 早くちゃんとしたスタジオを作りたいものです。


(lingeronさんより)

僕は作曲をしていて必然性のなさに悩んでしまうことが多く、困っています。あるモチーフをつくったとして、それを別のモチーフと繋げたとして、いい感じになったとしても、「いや、まだ別のもっといいモチーフがあるんでは?」と常に考えてしまい、一曲を完結できないのです。コード進行なども同じで、別にもっといいコードがつけられるんでわ…と考え出してしまいます。光田さんには同じような経験ありませんか? もしあるのでしたら、そんな時はどうしていますか?

(光田より)

あ~分かる分かる。 僕もしょっちゅうあります。 割り切っちゃえばいくらでも早く作曲できるんだけど、もっと良いフレーズ、アレンジ、コードワークがあるんじゃ~ないかと考えていると時間がかかってしょうがないです。(笑) 時間に余裕があるときはどんどん煮詰めていきますが、そうでないときはひらめきを大事にするようにしています。


光田さんの音楽はどれもこれも民族性と個性が良い程に混じり合ってるんですが、その楽器って何を使っていらっしゃるのでしょうか?

(光田より)

特に変わった楽器を使っているわけではないのですが(って自分だけそう思っている、笑)民族楽器を使う場合は音色に個性あるので、全体に混ざるような音(たとえばストリングスだったりPADだったり)を入れるようにはしています。この辺りは何通りもの組み合わせがあるので、聴いてみてシックリくる楽器を使っています。


ゼノサーガの音楽は内蔵音源は三曲のみということですが、その三曲はどの曲ですか? またそれ以外の曲で、ロンフィル演奏以外の曲はどのようにならしているのですか? 内蔵音源でないのに自然にループ演奏されているのでどうしているんだろうかと…。

(光田より)

内蔵音源は「Battle」、「戦闘終了」、「U.M.N.MODE」、「Last Battle」の4曲です。ロンドンフィル以外の曲は、全てコンピューターで打ち込んでいます。ゼノサーガは今までのゲーム音楽とは違い、ループ曲というのは少ないですよね。


(きーよさんより)

私は光田さんの作品が好きでよく聴くのですが、そんな中一つの疑問が・・・。光田さんが曲を録音するときは、1曲あたりどれくらいの時間で録音しているのでしょうか? 例えば、戦闘時の曲などは永遠と続くわけですが・・・。

(光田より)

いつも聴いてくれてありがとう! 録音というか、打ち込みなのでコンピューターが永遠と演奏してくれます。(笑) 録音しておくのは波形のみです。


(chokuさんより)

光田さんのロックと和の音楽が聞きたい!!

(光田より)

「CREID」はお聴きになりました? このアルバムはアイリッシュ色が強いですが、聴き方によれば和のロックともとれるような気がします。


(ガラスの14世さんより)

今年のファンクラブ特典の楽譜は何になるのでしょうか?

(光田より)

今のところ「Nephilim」のフルスコアになる予定です。(っていつもフルスコアですが・・・笑)


私はアコーディオンが好きです。光田さんの曲でアコーディオン中心の曲があれば、是非聞きたいと思います。光田さんはどの楽器の音色が一番好きですか?

(光田より)

だいたい好きな音色は自分の曲で使っていますので、僕の曲に入っている音色はどれも大好きです。


私は将来ゲーム会社の一流企業に勤めたいと思っているのですが、何かの才能がないと(光田さんの様に)やっぱ駄目なのでしょうか? あと光田さんは有名な作曲家となる前は(ゲーム音楽の依頼が来る前)どんな仕事をしてたのですか?

(光田より)

才能というより、個性があるといいでしょうね。結局同じ種類の楽曲を作る人は必要ないわけで、その人にしか創れないものを持っていることが大事だと思います。あと作曲する前は、劇団の仕事をしたり、効果音やシンセマニピュレーターなどをやっていました。


6月の質問で光田さんは「どの楽器もろくに演奏できません!(笑)」と言っていますが、確かクロスのオープニングではキーボードを担当されていましたよね? (ほかにも何曲かキーボードを担当されていたような…)やっぱりこれは曲のイメージを忠実に再現するためにあえて自分が演奏してるんですか? ほかの人に頼もうとか思いませんでしたか?

(光田より)

特に難しくないパートだったので自分で弾きました。(笑) 要するにイメージを壊さない(重要でない)部分を弾いたのです。


光田さんが、自分の作品の中で、一番気に入ってる曲は何ですか? 私はクロノトリガーのカエルのテーマや、ファンファーレ1とか、クロノトリガーの曲が結構好きです。

(光田より)

内緒です。 というか、どれも気に入ってますよ。 気に入っていない楽曲はアルバムには入れないようにしています。(笑)


(新美仁啓さんより)

前回は適切な答えをありがとうございました。ただ、これを見たら・・・僕だめじゃんって、直に思いました。たいへんなんですね。光田さんは、4年制の大学を出ていらっしゃるわけではないのに、こんなすばらしい作曲家なんですが、僕でも4年制じゃないところで力をつけられるでしょうか? 普通の音大は無理っぽく感じられてしまって・・・。逃げたくはないんですが、やる気があればなんとかなりますか?

(光田より)

ダメ! ダメ! そのネガティブな発想は何も生み出さない。 やる気があれば絶対大丈夫! 自分が何も出来ないと落ち込むことは僕にだって沢山あります。逃げ出したいと思うことなんてシバシバ! ただ、努力して出来ないことは何もないと信じていますし、なにより自分が出来ないってことが悔しくてたまらない、というか許せないのでより良い方向へ向かうように極力前向きに考えるようにします。大丈夫! 音楽が本当に好きで音楽のためなら死ねるという意気込みで努力すれば必ず先が見えてきます。一生に一度ぐらいは自分を信じてみては。


光田さんは、短大時代に自費制作等でCDを出すなど、なんらかの形で曲を外部に向けて打ち出した事はありますか? また、漠然とした質問ですが、短大時代に作曲したものを現在振り返ってみると御自身ではどう思われますか?

(光田より)

デモテープは色々と送ってました。しかし、一度としてコンタクトをとって来てくれたところはありません。それはそうです、学生時代に書いていた曲は商品価値がまったく無いほど酷い出来でしたから・・・(笑)とても今じゃ~聴いてられません。


クロノクロスのオープニングデモの冒頭の詩、あれはどなたがお作りになられたのですか? もしかして光田さん御本人!?(笑)

(光田より)

あの日記の文章ですか? あれは、クロノ・クロスの監督の加藤正人氏が作ったものです。あの文章は僕も大好きです。シナリオをもらったときに、あの文章だけでメロディーが浮かんできましたからね。何でもそうですが、良く出来たものというのは発想を豊かにしてくれます。


(Ed Fearさんより)

現在僕は日本語の勉強をしていまして、名前の漢字の意味に非常に興味を持っています。そこで一つ質問なんですが・・・光田さんはなぜ「康典」と呼ばれるのか知っていますか(個人的にはとても素晴らしい名前だと思います)? あと、もし光田さんがご自分の名前から好きな漢字を一つ選ぶとしたらどれを選びますか? つまらない質問ですみません(笑)。

(光田より)

「康典」と言う名前は「徳川家康」の“康”をとり、“典”は「辞典」の“典”をとったと親父から聞いたことがあります。光田家は代々戦国武将の名前を付けてきているみたいです。自分の名前で好きな漢字は「光田」という名字が好きです。名前を考えてくれた親父、ごめん。(笑)


光田さんは将来的にいつかFFシリーズの作品を担当してみたいと思いませんか?

(光田より)

正直なところ、FFには興味がありませんね。もちろん世界観、シナリオなど自分の音楽に合ったゲームならやってみたいと思うかもしれませんが・・・


(Alexis Brooksさんより)

私は現在アメリカに住んでいるんですが、こちらで光田さんのCDを手に入れるのはとても難しく、値段も通常のCDと比べ、とても高いです。こういう私のような海外に住む光田さんファンの為にいつかウェブサイトで作品のオンライン販売を行おうと思いませんか?

(光田より)

そういった話を良く聴きます。相当値段が高いみたいですね。発売元のデジキューブさんには海外流通もして欲しいという話を以前にしたことがありました。しかし前向きな話にはならず大変残念なのですがデジキューブさんからの海外流通は考えにくいと思います。だけど僕はまだ諦めたわけではありません。他の方法で海外のファンの方々にも安く手に入れられるよう何とか対策を考えますので、もうしばらく我慢して下さい。きっと良い方向に向かっていくはずです。


(Steven Lowryさんより)

はじめまして、私は光田さんの曲の大ファンです。特にクロノクロスの音楽は私にとってとても特別な存在なのですが、中でも「運命に囚われし者」は私が人生の色々な出来事で非常に苦しんでいるときに救ってくれた曲です。もしよろしければこの曲を書いている間に光田さんは何を考え、何を感じていたのかを教えていただけませんでしょうか? よろしくお願いします。

(光田より)

タイトルにもあるように、自分の人生が運命に囚われているならば、これほど悲しいことは無い、また、自分と共に歩んできた者と戦わなければいけない「運命」にあることに怒りを覚える、といったことを考えながら作りました。


作曲家って儲かるんですか? (写真を見る限り光田さんはすごく痩せて見えますが・・・。名作曲家がツマヨウジのように痩せてちゃいけませんよ。笑)

(光田より)

時間とお金ということを考えた場合、正直儲かりません。機材なども高いですしね。痩せていくのは寝る時間が無いだけで、ご飯が食べられないと言うわけではありません(笑) 作曲家はリスクの多い仕事だと思っています。


(Gerald Leeさんより)

光田さんは様々な音楽スタイルをマスターする為に読んだ本、参考にした資料などはありますか?

(光田より)

ジャンル別の参考資料書みたいなものは読んだことはありませんが、オーケストラのアレンジ方法や、楽器の特性の参考資料書などはあります。僕は特に嫌いなジャンルというものはあまりないので色々なCDを聴いている(ほとんど趣味ですが)ことが一番の参考になっていると思っています。


すみません。光田さんに二つだけお聞きしたいことがあるんですが、まず・・・植松伸夫さんに関してはどう思いますか? 植松さんは光田さんより年上なんですよね? 彼から学んだことなどはありますか? 彼の音楽に影響された部分などはありますか? あと、二つ目の質問は・・・光田さんのCDを購入したいのですが、こちらのサイトで購入できないのでしょうか?

(光田より)

お酒好きな優しいおじさん、といった感じでしょうか(笑) 植松さんから学んだことは数多くあると思います。ただ、音楽的に影響されたことは一度もありません。僕は僕ですし音楽に対する思考も全く違うからです。

「アン・キニュント」というアルバムは自分のレーベルから発売していますので、ネット販売は可能です。その他の僕の作品は各販売元がありますのでそちらから直接購入するか、海外の輸入業者から買うしか今のところ手はないと思います。


Our Millennial Fairでゼノサーガのサントラを販売する予定はありますか?

(光田より)

ゼノサーガのサントラは既に発売されていますので、「Our Millennial Fair」からも「Sleigh Bells」からも発売することは無いと思います。

2003

https://web.archive.org/web/20090930203327/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2003.html

4月の質問

山崎さんより

僕は作曲家を目指して日々頑張っているのですが、デモテープなどを光田さんに送ってもよろしいのでしょうか? takさんより 光田さんに質問です。私は小学校の半ば頃光田さんの曲を聴き、その影響から音楽というモノにハマってしまいました。その後すぐ作曲まで始めました。それはもう見よう見まねで。今も趣向や形態は変われど曲を書いていて、その根底には光田さんの音楽が私の中にあり、おかげで今はしつこく音楽の道に進んできてしまっています。イヤ、それはもちろん自分がやりたい事だからなのですが、でも原因はやはり光田さんです。そこで、大変ご多忙かと存じますが自分の曲を光田さんに聴いて頂く事は可能なのですか? いつか暇を見ながらでもいいので聴いて貰いたいです。どうなのでしょう。

(光田本人より)

聴くことは可能ですよ。みなさんの力作を送ってみてください。メディアはCDだろうとMP3だろうとMDであろうと何でもOKです。ただ、僕も学生時代そうだったのですが、曲を作って先生に聴いてもらっても、特にこうしたらいいとか、ああしたらいいとかという意見はもらえませんでした。ず~っと「なんで色々と言ってくれないんだろう?」と思っていたんだけど、今考えてみると、誰かが一生懸命作った音楽に対して“第三者”があ~だこ~だ言えないし、言う権利もないんですよね。(自分の弟子ならまだしも・・・)同じ曲でも聴く人によって感じ方が違うのと同じことだと思います。なので、僕からはこうした方が良いとか、ああした方が良いと言うことは出来ませんが、それでもよければ送って下さいね。


はるなさんより

初めまして、こんにちわです。僕は小学校の時に「クロノ・トリガー」をプレイして以来、密かに光田さんのファンをやっております。今回、気になる事がありましてお聞き致します。「クロノ・トリガー」内の楽曲、「風の憧憬」なのですが、ヴァイオリン(若しくはオーケストラ)のセッションのヴァージョンが存在すると聞きました。何のアルバムに収録されているのでしょうか?もしかして未収録なのでしょうか?

(光田本人より)

密かにではなく、おおっぴらにファンをやってください(笑)。さてさて、「風の憧憬」のヴァイオリン(若しくはオーケストラ)のバージョンがあるかどうか? という質問ですが、無いと思います。少なくとも僕は作った覚えがありません。もしかしたらPS版のクロノ・トリガーに入っているのかもしれませんが、そうだとしてもCDとかには収録されていません。残念ですが・・・。


花図馬さんより

こんにちは、花図馬と申します^^ 早速質問ですが、光田さんの音楽も含めて好きな映画を教えてほしいです。別にドラマでもアニメでもいいんですが...それでは失礼いたします。

(光田本人より)

映画ですが・・・う~んありすぎて書き切れません。基本的にアメリカの映画は好きではありません。(いわゆるハリウッド系)どちらかというと、ヨーロッパ系の映画が好きですね。


朱鷺也さんより

どうも、こんにちわ。光田さんの音楽を聴いて、衝撃を受け、今MIDIを作っているのですが、「CHRONO CROSS」の曲はホームページに掲載してもいいのでしょうか?とりあえず、今は載せさせて頂いてますが、もし不都合がありましたら掲載をやめますのでよろしくお願いします。

(管理人マットより)

申し訳ございませんが「クロノ・クロス」のMIDIをホームページ上にアップする場合はセプティマ・レイという光田の曲を管理している出版社に一度お問い合せ下さい。そのままネット上にアップされるのは違法となりますので、くれぐれもお気をつけ下さい。なお、著作権に関する質問は1ページにまとめてありますので上のプルダウン・メニューから「著作権に関する質問」をお選び下さい。


伊藤静香さんより

はじめまして。私が光田さんの曲の中で、というか生きてきた中で一番好きな曲が『最先と最後』です。光田さんはレコーディングで現地に行かれたと思いますが、生のブルガリアンヴォイスはどうでしたか?やっぱり鳥肌が立っちゃったりしましたか? 生で聴いてみたいです・・・。あと、あれは何語なんですか?

(光田本人より)

当時(今でもそうみたいですが)ブルガリアは不景気のどん底で、街には活気がなく、首都のソフィアすら廃墟のように静まりかえったひどい状態でした。正直こんなところで、ブルガリアンヴォイスがレコーディング出来るのか不安でしょうがなかったです。 そうした状態なのにもかかわらず、コーラス隊の人々は心優しく、本当に音楽を愛し、歌うことが好きでたまらない、そんな人たちばかりで、自分の曲以外でもブルガリアのトラッド曲を目の前で何曲も歌ってくれました。鳥肌がたつという次元を超えた感動を味わいましたね。今でも忘れられないのが、指揮者のおやじさん(60歳ぐらい)がレコーディング終了後の打ち上げで、食事が出来ないくらい疲れ果てていて(自分の口に食べ物を持っていけずぽろぽろこぼしたりワイングラスも持てない状態)、自分の曲にこれほどまで全力投球してくれたその姿に、思わず涙しました。ゼノギアスではCDという媒体でしか皆さんに聴いてもらえなかったのが非常に残念ですが、その中でも「一番魂の入った」テイクを選んだつもりです。それから、歌っている言語は「キリル語」というブルガリアの言葉です。


サトシさんより

いつも楽しく拝見させて頂いております。お聞きしたいのですが、光田さんは、個人でライブをされないのですか?もしなさっているとして、それが収録されたCDは発売されないのでしょうか?

(光田本人より)

演奏が下手なので人前で演奏するのは苦手なのですが、なんとか実現したいと考えてはいます。でも、ライブCDとなると正直ね~~・・・(笑)。


中村冷美さんより

こんにちは、あまり音楽に詳しくないのですが、光田さんのお気に入りのパーカッションは何ですか?

(光田本人より)

色々ありますよ。ダラブッカ、ハンドシンバル、タンバリン、ジャンベ、フレクサトーン、ベルツリー、カシシ、カスタネット、ナッカリ、と・・・ま~正直書き切れません(笑)。


Keijiさんより

こんにちは。Sailing to the Worldの楽曲達を聞けば聞く程好きになっていく今日この頃ですが、一つ質問があります。トラック8番の『Point of No Return』のバックで流れているフィルターを通したようなリズムはどうやって出しているのでしょうか?

(光田本人より)

これはミックスする時に、色々エフェクトをかけています。(モジュレーション、フェイザー、ステレオイメージャーなど)それと、ステレオのリズムパートの片方チャンネルだけ逆位相にして、目の前(耳の中と言った方がいいかな?)で鳴っているような感じにしています。ただ逆位相にする場合、聴く位置によっては消えて無くなってしまうのでミックスする時に気をつけなければいけません。こうした楽器数が多い曲の場合は、どうしても一つ一つの楽器が埋もれがちになるので、そうした技を使うときもあります。


azeさんより

BRINK OF TIMEに関して。特に好きなCDですが、光田節というか、いつもの光田さん的な曲作りとは方向性が異なったものだとも感じています。これは、KALTAさん他、周囲の人の御尽力もあった為だと思いますが、実際光田さんの携わった部分は仕事としてはどのくらいの量なんでしょうか?

(光田本人より)

僕はCDのコンセプトを考えたり、アレンジに関して構成をこうして欲しいと要望を出したり、ソロパートのOK出しとか、ジャケットなどのデザインに口を出したり(笑)とかです。トータルな意味でのプロデュースですね。「こんなイメージのアレンジバージョンにしたい」という意図は僕によるものですが、それを元にした具体的な音作りに関しては、KALTAさんのアレンジのセンスが光るアルバムになっていると思います。


あのう、一応、無いとは思って聞きますが・・・Q&Aのコーナーが更新されて嬉しいのですが、2002の10月から12月の間までに受け付けられた質問は、ひょっとして全て没ですか?!

(管理人マットより)

申し訳ございません。質問はいつも大量に届くため、全ての人々に答えることが出来ない可能性があります。また、その時期はサーバーの移行のためにQ&Aの cgi 自体止まっていた可能性もあります。


晶子さんより

私は今年になってからクロスを買って即オープニングの「CHRONO CROSS~時の傷痕~」に惚れました。吹奏楽でパーカッションやってるせいか、どうしてもパーカッションのリズムだけが頭に残ったりしてます。そこで質問です。私はゲームの曲を吹奏楽でやりたいと思っていたんですけど、どうせならクロノ・クロスのメドレーをと思っています。吹奏楽の譜面を作る予定などはないのですか? もしメドレーが無理なら「CHRONO CROSS~時の傷痕~」だけでもいいので作ってほしいと思います。

(管理人マットより)

以前も「CHRONO CROSS~時の傷痕~」の楽譜化に関する質問を受けましたが、要望が多ければどの楽曲も楽譜化は可能です。今までの楽譜に関する質問は全て1ページにまとめてありますので、上のプルダウン・メニューの中の「楽譜に関する質問」をご覧ください。


りんさんより

私は、クロノ・クロス、ゼノギアスのサントラを持っています。その中で、結構短調の曲って多いですよね。それを聞いて、私も短調の曲作りに挑戦! と思ったのですが、短調というのは音階を上がるのと下がるのの音が違うとか、何種類もあるとか(よく分かりませんが・・・)たくさん人から聞いているうちに、曲作りはどこかへ行ってしまって、短調が一体どんな風な仕組み(?)になっているのかを追求する方に行ってしまいました。光田さんならご存じかなと思ってここに書きました。もしご存じでしたら教えて下さい!

(光田本人より)

理論の観点から言えば、短調は3種類のスケール、つまり「ナチュラル・マイナー」、「メロディック・マイナー」、「ハーモニック・マイナー」があるわけですが、各スケールは長所と短所を持っています。曲によって使い分けるわけですが、正直曲を書いている時はほとんど意識しません。僕がよくやる手として、曲が暗くなりすぎるのを極力さけるために「メロディック・マイナー」(メジャーに一番近いスケール)を使うことが多いみたいです。またこのスケールで作ると、歌う人にとっては(歌モノの場合ね)音程が取りやすいメロディーを作ることが可能です。ま~頭で考えるより、メロディー主体で曲を書いていけば自然と体(っていうか、心かな?)が行きたいスケールが導き出されるはずです。マイナーは奥が深いのでいろいろ曲を書いてみて下さい。


1月~3月の質問

kyoさんより

こんにちは。突然ですが、光田さんは多くの楽曲を今までに作ってきたと思いますが、現在までにどれくらいの数の曲を作ってきたんですか? 未発表曲も含め、だいたいでいいので教えてください。

(光田本人より)

どうなんでしょうか!? 実際数えたことないのですが、たぶん没曲を含めると1000曲は超えていると思います。世の中に出てる曲はその半分くらい??(笑)


小泉んさんより

貴殿の曲を聞いていると当たり前の如く作曲の自信を失うような気がする今日このごろでございますが、ごくまれに突然、曲が降りてくるのですが、どうも頭が良くないらしく、すぐに忘れてしまいます。そういう時、光田さんはどうされますか?

(光田本人より)

曲が降りてくるという感覚は僕にはめったにありませんね(苦笑)。ま~そういった状況になるのは経験上、あまりにも忙しく寝る時間も無い時に起こることが多いです。(っていうか半分寝ているのかも)そういえば昔は寝ている時によく曲を口ずさんでいたらしいです。なので、枕元に五線紙を置いて寝ていた時期もありました。


クロスでバイオリンが使われている曲のバイオリンの譜面というのは入手可能でしょうか? 可能でしたらどのようにすれば良いかも教えて欲しいのですが・・・

(光田本人より)

現在のところフルスコアは売られていませんので、入手するのは不可能だと思います。ただ、要望が多ければ作ってもいいですけどね。


ワールド・オブ・カオスさんより

お聞きします。今オーデイオテクニックスのステレオで音楽わ聞いているですがスピーカーわ約一本10万以上なんですけど光田さんのオススメのスピーカーとアンプってありますかね。あったら教えて下さい。テクニックスわ最高ですね。音が原音に近いですね~(笑)

(光田本人より)

最近スタジオを自分たちで作ったせいか、実はスピーカーよりも部屋の形や、電源周り、ケーブル、アンプといった、スピーカーそのものよりもスピーカー周辺のものの方が影響があると感じています。たぶんオーディオテクニックスのステレオもそのままでかなりいい音がすると思いますが、更に部屋の大きさに対してのスピーカーのセッティングや電源などに力を入れるともっともっといい音がするんでしょうね。それから、通常のリスニング用とスタジオ用のスピーカーとではかなり考え方が違うので、一概にどのスピーカーが良いとは言い難いのですが、スタジオ用のスピーカーでは周波数特性がとにかくフラットであることが大切ですし、リスニング用ではとにかく疲れないということが大切であると思います。ということで色々なスピーカーを聴いた中でスタジオ用ではメイヤーサウンドのスピーカーを選びました。リスニング用ではアンプBurmester(ブルメスター)808 Mk5とWilson benesch(ウイルソン・ベネッシュ)ACT-1 Evolutionの組み合わせがかなりいい音がしていました。購入はしてませんが。っていうかこれだけで400~500万ぐらいすると思います。安くて良い音、というところではデノンが好きです。


クロノクロスのギター譜を購入させていただきとても気に入っております。ご質問したいのはゼノサーガのギター譜についてですが、これは著作権等で無理なのでしょうか? もし可能であればご検討頂きたいです、よろしくお願いします。

(光田本人より)

ゼノサーガの著作権は僕が持っているので、譜面を出すことは可能ですよ。ということで実は今、フルオーケストラの譜面を作ろうと、企画を練っています。値段的にはかなり高くなってしまうかもしれませんが・・・


田口和行さんより

いつも楽しく見させてもらっています。 早速ですが質問です。合唱が入る曲を作る際、合唱パートのシミュレーションには何を用いるんですか? この場合もサンプリングCD等の声ネタなんでしょうか?宜しければ、お答えをお願いします。

(光田本人より)

とっても良い質問ですね(笑)。 そうなんです。合唱っていうのはとても特殊で、シンセの声ネタだけではとてもシミュレーションは不可能なんです。声ほど複雑に音符の中で音色を変えられる楽器はないですからね。で、レコーディングされることが前提の楽曲の場合は、ロンドンコーラスという音ネタ(AKAI S3200用音ネタ)を使ってとりあえずシミュレーションしてみます。ただ、やはり実際の生録音になると雰囲気が全然変わるので、その場で譜面を直したりする場合がほとんどですね。その他の対処方法としては、レコーディングする前に仮歌を入れてチェックする場合もあります。(歌手である友人に実際に歌ってもらいます)シンセの打ち込みで完パケる場合は、とにかくダイナミックスレンジと音色に細心の注意をはらって打ち込みをします。かなり時間がかかるので、声モノの打ち込みは正直あまりしたくないですね(笑)。


yskさんより

クロノ・トリガーの曲はもうアレンジされることはないのでしょうか? トリガーの曲は光田さんの作曲家としての原点でありながら、今の曲とはかなり異質なものに思えます。「風の憧憬」や「サラのテーマ」、「クロノとマール」などに光田さんが今どんなイメージを持っていて、そのイメージは曲にどう現れるのか、考えていると夜も眠れません。「THE BRINK OF TIME」は素晴らしい。でも「CREID」に及びません。5年後でも、10年後でも、いつか実現されることを願っております。

(光田本人より)

僕の気持ちと、権利関係の問題で、たぶんトリガーの曲はもう新しい形にアレンジされることはないと思います。どこかで言ったかもしれませんが、色々な意味であの時代の音楽を再現することは難しいのです。正直、未熟な点が多々あったクロノ・トリガーの楽曲たち(言い方を変えれば若々しい音楽とでもいうのでしょうか)を今の僕がそれなりに上手にアレンジしたところで、あの頃書いた音楽(気持ち)をより良く表現することは無理ですし、あの当時の音質のチープさがクロノ・トリガーの良さでもあります。未熟だったけれども今とは違う輝きを持っていたあの頃の曲たちを、今の僕があえて新しい形で提示し直すようなことをするつもりは毛頭ないんです。あれらの曲はあれでひとつの完成形だから。そういった意味で、クロノ・トリガーのアレンジはもう出すつもりはないのです。ごめんなさい。ただ、クロノの続編が出るとなれば昔の音楽を再構築してゲームに入れる可能性はあると思いますが・・・(クロスのようにね。言うなればあれが、クロノ・トリガーから4年後の時点での、僕なりのアレンジなのです)


takkeさんより

先日買ったクロスのギター譜を見て、友達と練習し始めました。RADICAL DREAMERSをやってるんですが、あらためてギターの難しさを実感。吉良さんすごい。光田さん本人はギターそれ程上手くないといいますが、ラジカルはどの位弾けるんですか? また、コツとかあったら、教えてください。

(光田本人より)

半分ぐらいなら弾けます(笑)。 曲の構成としてはそんなに複雑ではないですし、コードもそんなに多くないので曲としてはそんなに難しくないのでしょうが、リズムが取りにくいですし、ず~っとアルペジオなので、綺麗に音を出さないと間違えたと思われるのが難点ですね(笑)。なので、とにかく握力をつけることから始めるのがこの曲を上手く弾くコツだと思います。あの吉良さんでもかなり手が痛いって言ってましたから(笑)。


光田さんは「スレイベルズ」のレーベルで、自分の担当したゲームのサントラではなく、自分のオリジナルアルバムを作ろうとは思ってないのでしょうか? すばらしい楽曲なので、ぜひ期待しているのですが、そのような予定はないのでしょうか。

(光田本人より)

考えてますよぉ~。そのためにレーベルを作ったわけですからね~。がんばりますよ~~~!! だいぶ進行遅れてますけど・・・(苦笑)。(編注:この辺りのことはファンクラブにご入会いただけますと状況がわかります。笑)


沙菜さんより

いつも光田さんの曲を聞かせてもらっています。 どの曲も大好きなのですが、この先、光田さん作曲の曲の中から、クリイドのように、アレンジアルバムを作る予定はないのでしょうか? それから、私は歌手を目指してまして、光田さんの曲に勝手ながら歌詞をつけて(個人的にですが)歌っているのですが、光田さんは、自分の作った曲に歌詞をつけたりとか、しないのでしょうか?

(光田本人より)

上記の質問でも書きましたが、今後スレイベルズ・レーベルから色々な形で出していくつもりです。また、歌詞をつけるかどうかっていう質問ですが、僕はあまり言葉で表現するのは得意ではなので歌詞はつくりません。昔はよく手帳に詩を書いてましたけどね(笑)。


小助川博之さんより

ゼノサーガを応援する某サイトで仕入れた情報なのですが、光田さんはゼノサーガEpisode2の作曲を担当しないということは本当のことなんですか。 ゼノファンの一人としては、ゼノサーガという作品は前世であるゼノギアスも含め、音楽は光田、歌手はJoanne Hoggでこれからも進んでいくのだろうと期待していたのですが。

リンさんより 私は光田サンの作る音楽が大好きです!! ですから、「ゼノサーガEP2」はもちろん光田サンが作曲すると信じて楽しみにしていたんですが..... 他BBSでEP2は光田サンが作曲じゃないということを訊きました...... これは本当なんでしょうか? 私の場合、ゼノサーガを購入した一番の理由は光田サンが作曲していると知ったからです。ですから本当ならかなりショックです......

(光田本人より)

う~んごめんなさい、ここではちょっと言えません。まだ商品の発売について何も発表されてませんし、やはりちゃんとした情報は制作元・発売元からの発表を待ったほうがよいかと思います(笑)。しかしインターネットとは恐ろしいですなぁ~~~。


まきしゅうさんより

光田さんの音はいつも楽しみにさせて頂いています。 ゲーム音楽って、そのゲームをプレイしていないでCDだけ聴いてもピンとこないものが多いと思うのですが 光田さんの音はお世辞なく単体でも聴きたくなります。 ここで質問なのですが、クロノクロスのオープニングテーマ曲に胡弓だと思われる音を聴くことができるのですが、あの音源はシンセサイザーですか? それとも生演奏ですか? それともサンプリングCDですか? もし生演奏以外なら使用している胡弓の音を教えてください。

(光田本人より)

胡弓?? ヴァイオリンではなくて?クロノ・クロスのオープニングはほとんど生録音なので、たぶんヴァイオリンのことを言っているのだと思いますが、ヴァイオリンと尺八の音でユニゾンさせています。そういえば以前も「胡弓を使っているんですか?」という質問をされたことがあったな~~。かなり面白い音で録れているので、ヴァイオリンだとは思わないのかもね。


Kirさんより

光田さんの音楽をクロノ・クロスから聞いていますが、フリーになってから曲が変わったと言うかゲーム会社によってそれぞれ音楽の感じが変わると感じました。原因は他にあるかもしれませんが、ゲーム会社によって作曲するときに要求されるものは、ある程度決まってるのでしょうか? それともスタッフによるのでしょうか? 話は変わりますが、ズバリ、光田さんのオリジナル着メロが欲しいです!! 光田オリジナルの着メロがあったら、ファンとしてはたまりませーん!! と、いうことで忙しいとは思いますが、そういうのは無いのでしょうか?

(光田本人より)

フリーになってから曲調変わりました?? そうなのか~~~(自分ではあんまり実感がないんだよね)。で、曲についてのゲーム会社からの要求はもちろんありますよ。ディレクターによってまちまちですが、すっごく細かく指示してくる人もいれば、完全に僕にお任せという人もいます。それから着メロの件ですが、着メロの作り方がわかればやってもいいですね。 (実は未だに着メロってのを打ち込んだことがないのです。笑)


笠原 孝文さんより

初めまして。一つご質問なんですが、自分は今、音楽の専門学校に通っていて、この4月から2年に進級します。 しかし、専門はたったの2年なので(光田さんの学校も2年でしたよね)もうこの3月から『就職活動』がスタートしています。なので、本来ならばもう大急ぎでやらなければならないのですが、自分の行きたいような(ゲームの作曲系)の会社がなかなかなくて、逆を言えば、自分に会わない(やりたくないような)会社に無理矢理就職するのはどうかと思えてしょうがないのです。 このQ&Aのコーナーを見ても、やはり自分のやりたいことをやった方が良いのかもしれませんし、かといってやはりプレッシャーや焦り、不安は隠しきれません。作曲家としても、相当な努力と、知識、スキルの習得が必要でしょうし、僕には音楽しか出来ないので、例え就職したりプロになったりしなくても音楽はずっと続けていきたいのです。光田さんはこういったプレッシャーを(在学2年間で)どのように乗り切られたのでしょうか?

(光田本人より)

当時は、2年間しかないし、就職できなかったら実家に帰るしかないな~って思っていたのは確かですが、それ以上に音楽が面白くて“就職”という概念では考えていませんでした。今思えば、在学中の2年間はプレッシャーを感じる暇もないくらい音楽そのものに没頭していたんだな~って思います。ま~でもやっぱり2年間だけではとても音楽のことなんて理解できないし、ましてや作曲という職業を選ぶなら、“就職”することが目的にはなり得ません。一生かけて勉強しても足りないと思うからです。で、“就職”という行為自体についてですが、とりあえずどこかに入ってみるというのも一つの手だと思います。自分に合わないかもしれませんが、何か学び取るモノは必ずあると思うのです。お金もらいながら人付き合いや会社のシステムを知り、また音楽に専念出来る“環境”を手に入れられるのなら願ったり叶ったりではないでしょうか?? それで、もう自分に吸収出来るモノが何もないと感じた場合はその会社を辞めたっていいわけですしね。考え方は色々あると思うんです。


時の子さんより

個人的に今年1年は深夜作業、徹夜作業などで忙しく、かなりの体力勝負になりそうです。ですが、自分は体力にそう自信があるほうではありません(泣)。光田さん流の、体力づくりなどいい方法がございましたら、教えて下さい!

(光田本人より)

僕も若いうちは体力があったので2~3日は徹夜が出来たんだけど、最近は体力の衰えからか、8時間くらい寝ないとちゃんと体が動きません。(実際仕事しているとそうもいきませんけど)そこで、体力には限界があるので、それよりも仕事を能率良くこなす方法を考えることにしています。で、結論ですが、やっぱりしっかり寝ることだと思います。これが実感。(ぜんぜん回答になっていない。ごめんなさい。笑)


takahisaさんより

クロノ・トリガーのサントラ(スーファミ版)の購入方法を教えてください。もうCDショップでは販売されてないのでしょうか?

(スタッフより)

おそらくまだCDショップにて購入できるのではないかと思うのですが・・・。もし店頭にない場合は、その場でご注文していただければと思います。(商品名、品番、販売元を店員さんにお伝え下さい。商品の詳細は当HPのディスコグラフィーをご参照願います)あるいはネット通販などをご利用いただくという手もあるかと思いますし、直接発売元・販売元へ在庫の問い合わせをしてみるという方法もあるかと思います。どちらにしましても商品在庫の有無につきましては、申し訳ございませんがこちらでは判りかねますので、何卒ご了承下さい。

2003b

https://web.archive.org/web/20090930200306/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2003b.html

10月の質問

私は先日2週間ほど取材で、標高2600m以上のところに2週間滞在しました。こういう場所って、本当、自分以外の人がいません。こういう静かで、良い意味での寂しさって、自分としてはアイデアや、ビジョンが頭の中で描かれます。光田さんはそういったことで作曲の構想が浮かんだり、良い流れを掴んだりする事ってありませんか?それとも、山そのものはお好きではありませんか? 自分って、たまにこうやって一人になって未踏の場所に来て、知らない人とすれ違ったりして、少し会話したりすると、結構、いろんな意味で思想が磨かれたりすることがあるのですが・・・狭い山道の道中で、逆方向からやってくる人たちっとすれ違いって偶然と偶然では無く、運命と運命が交じり合う様で、不思議なんです。
(光田本人より)

もちろんあります。自然のパワーは強力だから、自然と触れていると色々とインスピレーションをもらうことが出来ます。なのでずーっと東京のように都会に住んでいると精神的に辛いです。


光田さんは今でも徹夜しでての作曲とか、少なからずあると思われます。私もそうなのですが、バイトで夜勤をやっていると、まだ相方がいるので大丈夫なのですが、例えば自室で徹夜して作品の制作の作業をしてたりすると、情けないことに結構不安になってしまったりするんです。ささいなことで不安がったり、妙に嫌な寂しさが自然と自分の中で沸いて漂ってるんですよね。一人での徹夜は辛いと言うより、私は寂しいのでチョット嫌なんですが、こういうの私だけでしょうか?光田さんは平気ですか?(お一人の場合)
(光田本人より)

寂しいとかはあまり感じませんね。どちらかというと一人でいる方が好きなので(笑)。何かを考えたり、作ったりするときは、人の気配がするよりも一人の方が良い場合が多いです。


首都圏の中を運行する鉄道は、今はどこも殆ど、到着メロディ・発車メロディが導入されてますよね(当たり前の様に)私の住むところの鉄道局社は、どこも遅れているので未だメロディがありません。 心理的に癒す、とかそんな効果あるみたいなんで、ああいうメロディが使われているらしいと聞きましたが、発着メロディの多様化を光田さんはどう思われます?
(光田本人より)

う~ん。どうなんでしょう。もし焦って電車に飛び込もうとしたときに、発着メロディを聞いて「あ~次の電車にしよう」と、一つ余裕をもって行動出来るのなら思効果はありますよね。でもかえって発着メロディを聴くことによって、焦ってしまうなら止めた方が良いと思いますが・・・微妙(笑)


そう言えばクロノ・トリガーの楽曲の中で何曲かは植松伸夫さんが書いてありますが、あれはやはり光田さんがどうしても煮詰まって煮詰まって書けなくて、植松さんが手助けをしたと考えていいのでしょうか?それとも最初っから植松さんも参加していた事になるのでしょうか?
(光田本人より)

この時はプレッシャーで胃潰瘍になり、助っ人として植松さんに手伝ってもらうことになりました。


はじめまして。とても疑問に思っていることなのですが、ポップスなどの世界では作曲家さんからもらう譜面の大半がコード譜で頂くのですが、光田さんは、ゲーム音楽などのよく練られた楽曲を演奏家さんに演奏してもらう場合、玉譜とコード譜ではどちらを渡す事が多いのでしょうか?また、各楽器の譜面は手書きで書かれるのでしょうか?
(光田本人より)

まちまちですね。オーケストラの場合はきっちりと譜面を書いてますし、バンドタイプのレコーディングではコード譜を渡すだけの時もあります。またバンドタイプでもこのフレーズは絶対譜面通りに演奏してもらいたいっていう場合は玉譜を渡します。曲によって臨機応変にやってますね。でも、どちらかというと僕はスタジオでころころと変更するタイプですので譜面をきっちり書いてもその通りにする場合が少ないです(笑)。


少々場違いな質問かもしれませんが、あえて聞かせていただきます。社団法人日本音楽著作権協会 JASRACの事なんですが、近年のJASRACのやり方は目に余るものがあると思います。本来の権利の管理会社という役割は確かに必要だと思います。作曲家、その他アーティストの方々が直に権利を守るために動くというのは不可能ですから。しかし、オリジナルとは違う印象を与えるものでも耳コピMIDIを公開するのは料金を徴収する。作曲家自身であってもホームページで公開、コンサートを行うためには料金を徴収する。法人として利潤を追求するのは当然の行為かもしれませんが、それにも最低限の「ルール」が存在すると思うのです。

Sailing to the WorldにはJASRACのマークがありました、光田さんはこの会社のやり方について納得されているのでしょうか? ご意見伺いたく思います。長々と失礼しました。

(光田本人より)

まず僕はJASRAC会員ではありません。「Sailing to the World」にJASRACマークが付いているのは、歌詞を書いて下さった小峰公子さんがJASRAC会員のため貼ってあります。しかし権利関係というのは何処までを許して、何処まで規制するか、本当に難しいですよね。確かに最近やりすぎなぐらいJASRACも厳しくなってきましたが、これも法律の隙間を狙って悪徳商売をする人がいるから、ということも否定出来ないですよね。日本ではまだ少ないですが、海外では曲をmp3にしてフルコーラスアップしている人もいました。僕的には営利に利用しなければ、自由に楽しんでもらえればと思っています。


光田さんに質問です。僕は趣味で作曲をして、ホームページに載せて楽しんでいます。ところが、最近うちのページの掲示板に僕の曲について中傷する文が書かれます。光田さんのこのホームページにもメールや掲示板などありますが、中傷文を書かれたり、送られたりしたことありますか?また、そういう文を読んでも気になさらないほうですか?教えてください。
(光田本人より)

もちろんあります。中傷文とかはなんとも思わないですが、曲についてこっちが気にしているころをズバっと言われると、「あ~やっぱね」って思うことはあります。どちらかというとそっちの方がショックでかいですね(笑)。っていうかそれは中傷文ではなく意見だね(笑)。


光田さん、こんにちわ!最近ヘッドフォンに興味がありまして、色々視聴しているのですが、なかなか好みの音がありません・・・この前も言ったとおり私は、テクニックスの音が大好きで、ヘッドフォンもテクニックスのような、はぎれの良い低音とクリアな高音・中音が再生される品を求めて探してます。最近目星を付けているヘッドフォンは、オーディオテクニカのATH-W1000と言う品です。エイジングを進めれば低音・高音にもっと癖が無くなるはづです。で今回は、光田さんのオススメのヘッドフォンってありますか?個人的には、ゼンハイザーHD600も良いと思うのですが・・・
(光田本人より)

昔はゼンハイザーを使っていました。かなり良かった印象はあります。それが壊れてからは、AKGのヘッドフォンを使っています。(プロキ内でも使っている人がいます。)これは好みなので、なんとも言えませんがヘッドフォンの中ではかなりバランスのとれた商品だと思います。是非一度聞いてみて下さいね。


はじめまして! 僕はWriterを目指している者です。将来的な野望(!?)としましてはゲームをはじめ映画のシナリオも書きたいと思っています。そこでお聞きしたいのですが、作曲家の視点から見るとシナリオはどの様に書いてあるのが望ましいのでしょうか? 心情の移り変わりははっきりと文字で書かれているべきか、それともあえてそれを書かず、読んだときに「きっとこうなんだろうな」と想像できるように書かれるべきか…。どうなのでしょうか?
(光田本人より)

想像させたりするのは、その作品を観てくれる人にそう思ってもらえればいいことで、制作者側から言わせてもらえれば、脚本家のやりたいことが全てわかる方が嬉しいですね。


初めまして。クロノ・トリガーをやってから約十年、未だにあれほど感動したゲームはありません。なんといっても、幼心にあの曲はしっかりと刻み込まれていて…。ふとしたキッカケから友人の持っていたサントラを聞かせてもらい今更になって、もう一回クリア、更にはクロスにも手を出すなどしてしまいました。(受験生なのに…)前振りが長くなりましたが、トリガー・クロス共に曲が好きで好きでたまらなく、サントラを聞いてるだけでは物足りなくなっている現状です。とか何とか言ってもギターでしか弾けないのですが。そこで質問です。現在扱っておられるクロスのギターアレンジメントってのは、いわゆる「タブ譜」なのでしょうか?(恥ずかしながら、タブ譜じゃないと弾けない…)また、トリガーのギターソロアレンジの楽譜も欲しいと思っていますが発売予定はないのですか?(本当に今更ですね、でもこれだけは譲れません(笑))何はともあれ、「遥かなる時の彼方へ」なんか聴いてると、ずーっと満天の星空を眺めていたくなるほど、光田さんの作る曲には感動させられております。なんとか、この「自分でもこれらの曲を弾きたい!」というささやかな願いを実現してくだされば光栄です。これからも光田さんの作る曲に多く出会えることを期待して、失礼させていただきます。応援してます。頑張ってください。
(ウェブマスター・まっとより)

クロノ・クロス ギターアレンジメントはギター・タブ譜です(もちろん普通の5線の楽譜も一緒に入ってますが)。クロノ・トリガーの楽曲に関しましては、著作権が光田のものではないので現時点、プロキオン・スタジオから出版することはちょっと難しいと思われます。申し訳ございません。


いつも光田様の音楽に励まされたり癒されたりしてお世話になっています♪最近ヴォーカルもの聴いてて思ったのですが、光田様は男性ヴォーカルをゲームとかの主題歌(かな?)に使おうと思ったことはありますか?もしくは本人が歌おうと思われたことはありますか?
(光田本人より)

あります、あります。ただ、今まで手がけてきた作品は全て「女性の視点」からの曲ばかりでしたので、どうしてもヴォーカリストは女性を選ばなければいけない状況でしたが、もしチャンスがあるなら男性ヴォーカルで作ってみたいです。自分が歌うのは無いでしょうね(笑)。


こんにちは!私はゼノギアスとゼノサーガのCDを持っています。光田さんの曲大好きです(*^-^*)クロノ.トリガーやクロノ.クロスも買いたいのですが高校という身分でなかなかお金がたまらず…(汗)今回の質問なのですが、ゼノギアスのアレンジヴァージョンを聞いてこういう風なアレンジ好きだなぁと感じ、その後にクロノ.クロスをプレイしてこの曲もアレンジしてもらえたら!と思って質問しに来た次第です(^^;)

クロノ.クロスのアレンジヴァージョンを出す予定はないんでしょうか?ちなみに私は時の傷痕、死海.滅びの塔、龍神などがクロノ.クロスの中では好きです。あげたらきりないですけど

(光田本人より)

今のところ何も考えていません。ごめんなさい。でも、何かしらの企画でやる可能性が今後出てくるかもしれません。その時はお知らせしますね。


いつも光田さんの曲を聴いて感動しています。ところで、光田さんの好きなマンガは何ですか?私はドラゴンボールが好きです。
(光田本人より)

ドラゴンボールですかぁ~~!僕も中学一年生の時に良く読んでました(笑)。単行本も持ってましたよ。好きな漫画はやっぱり手塚治虫ですかね。彼の作品はどれも好きです。あとはミーハーなところで高橋留美子さんは好きです。


はじめまして。私は少しだけ著作権法の勉強をしたことがあるのですが、このホームページを見てゲーム会社の社員の作ったゲーム音楽の権利は本人にはないということを知り、少し驚きました(会社側からすれば、暗黙の了解のうちに権利譲渡が行われていたということなのでしょうか……?)。それに関してどうしても気になることがあるので質問させて頂きます。クロノトリガーやラジカルドリーマーズの曲の著作権は旧スクウェアさんにあるそうですが、クロノクロスにはそれらの曲を原曲としたものも使われていますよね。それらの権利関係はどうなっているのでしょうか。クロスの曲の権利は光田さん自身が所持しておられるのでアレンジアルバム等の発売も可能とのことでしたが、それはトリガーやラジカルで使われていたメロディを除いての製作、ということになるのでしょうか? 
(光田本人より)

するどい。 実は正直僕にもわかりません(笑)。 ちょっと調べておきます。


物事は、始めと終わりの部分が特に難しいって聞きますけど、オープニングテーマとエンディングテーマ、どちらが難しいですか?光田さんは(今は)。
(光田本人より)

オープニングの方が絶対難しいですね。というのが、どの作品も世界観を決めるのが一番難しいわけで、その世界観を決めるのはオープニング曲なんですね。その点、エンディングは全ての状況が把握出来てますから曲もとっても書きやすいんです。


光田さんのようなフリーの作曲家さんでも、御自分が手懸けたゲームのサントラを出すためには、そのゲーム会社さんの許可が絶対必要なんですか?いや、ゲーム内で使用された曲なら、外部の作曲家の曲でも、サントラ等を出す際に許可が必要という話を小耳にはさんだものですから。ゲームの内蔵音源から生演奏に録音しなおした物なら許可不要とか?
(光田本人より)

契約が著作権を返してもらう内容になっていれば特に許可はいりませんが、一応礼儀として「こういう作品を出させてもらいます」、と連絡はしますね。また、ゲームのロゴなどをCDに使う場合は別で、必ず連絡し、ロゴ使用料を払います。


CDや雑誌・ゲーム攻略本の写真をいて気づいたのですが、光田先生はよく体格が変わって(見え)ます。友達の方々も、不健康な生活習慣を指摘していたりしてちょっと心配です。そこで、お仕事柄運動不足になりやすいと思うのですが、どうやって解消したりしてますか?
(光田本人より)

今まではどうすることも出来なかったのですが、最近はなんとか時間をつくって「ティップネス」(スポーツジム)に行くようにしています。あと、タバコをやめて一年が経ちますが、かなり体の調子はいいです。


こんにちわ光田さん。『声』というものにとても魅力を感じるのですが、(チベット仏教や読経、ブルガリアンヴォイス、ヨイク、グレゴリオ聖歌、声明等)曲に入れるとなると音源のChoir系かサンプリングCDで入れる事になるんです。しかし、ブルガリアンヴォイスやチベットの歌声のように独特の民族歌唱となるとサンプリングCDでさえ(安価なCDでは)入手するのは難しい、もしくは無いように感じます。実際は私が調べ不足なのかもしれませんが…。そこでなのですが、光田さんは曲に入っている民族風の声はどうやって入れているのでしょうか。やはりレコーディングかサンプリングCDなのでしょうか。たとえばクロノクロスの「星の塔」や「死線」のゾン!等はどうやって入れたのでしょうか?もしよろしければサンプリングCDや音源の場合は何というものなのか、またはレコーディングならどのような方々に依頼して、どういう楽譜を書くのか(うねりやピッチの変え方等)教えていただきたいのです。長くなってしまい申し訳ありません。よろしくお願いします。
(光田本人より)

僕はいつもここで音ネタを買っています。 http://www.crypton.co.jp/ あとは、ネットで色々と調べて海外から取り寄せています。レコーディングの時はもう口答でこういう感じって自分で歌って歌い手さんに教えるしかないですね。譜面で書けないことって沢山あるんです。


光田さん&スタッフさんこんにちわ。私、最近友達とオリジナルゲームを作っていて、そこで作曲をさせてもらうことになってすごく嬉しかったんですが、なんだかその人とぶつかってしまって・・「こんな感じの曲」って言って既成の曲を聞かせてくれるんですが、どうやら私の「オリジナル」じゃなくて、その曲にそっくりのものを作ってほしいらしいんです。私はまだ、自分らしさとか曲で表現できるほど力はないけど、でも曲を造るときにはやっぱり「自分らしさ」を大切にしたいなって・・思ってるから、だからそういうの、すごく悲しくて悔しくて。今回のことで、ちょっとへこんでしまいました。光田さんは、依頼者さんと意見が違ったりぶつかったこととかってありますか?そんな時どうしますか・・?お仕事だと自分を曲げなきゃいけないこととかってあるんでしょうか・・・。
(光田本人より)

あ~わかるわかる。昔自分もそうでした、「だったらその人に仕事を頼めば?」って思ったことは何度もあります。ただ、どんなに参考CDを渡されても“それ”を作ることは不可能なわけです。もうどんなに頑張っても自分らしさは抜けないのです。なので一番最初にこういうニュアンスは面白いので参考にさせてもらうけど、この通りにはなりませんよ、ってはっきり言います(笑)。ある作品の話ですが、参考にもらったCDがあまりにも当たり前すぎて面白くなく、全く違った物を書いた時がありました。でもフタを空けてみればそっちの方が評判が良く、監督も納得してくれたはずだと勝手に思っていますが・・・ま~でも作品を作る上での意見のぶつかり合いは必ずありますし、逆にないとつまんないです。しっかりと喧嘩して良い物を作って下さい。


光田さんは学生のころはどのくらいのペースで曲を作っていたんですか?(例・一週間に一曲とか)だいたいでいいので教えて下さい。それとプロになった今、一週間に何曲完成できれば「今週は仕事はかどったな」って思えますか?僕は今高校生で作曲家を目指してるんですけど一週間に一曲程度しか作れないんで将来やっていけるか不安です。
(光田本人より)

音楽学校に通っていた頃は8小節書くのに1週間はかかってました。今は3日で1曲できれば、調子いいな~~はかどったな~って思います。といっても満足する曲ができた場合ですけどね。どんな曲でもいいから書いてって言われれば一時間に一曲は書けますが、さすがにね・・・(笑)。


あの、オーケストレーションはいつもどのようにしてお考えですか?いつも楽曲はある程度できるんですが、オーケストレーションを加えると耳が痛くなります。どうすれば光田さんのようなハーモニーが生まれるんでしょうか?
(光田本人より)

耳が痛くなるということは倍音成分を理解せずアレンジしているってことになります。いきなりフルオーケストラをアレンジするのではなく、段階を踏んで勉強していくのが一番良い方法だと思います。例えば、弦楽四重奏でアレンジしてみて、その次に木管四重奏、そしてそれぞれに金管楽器を混ぜてアレンジしてみる。その他に、クラリネットとトランペットをどの割合の音量でユニゾンさせるとどういう音色になるとか、フルートとヴァイオリンをユニゾンで演奏するとどんな音になるとか、各楽器ごとの混ざり具合を勉強すると良いと思います。音楽の基本は和音があってメロディがある、使う音は決まっているわけですからその決まっている音をどのように分配するかがオーケストレーションの基本だと思います。


前々から疑問に思っていたのですが、マニピュレーションというのは、もともとの作曲した曲に対して、どれほど手を加えるものなのでしょうか?マニピュレーションをする方というのは、要するに、打ち込みもやり直す、ということになるのではないんでしょうか?そうなるとやはり、編曲的な要素も、かなり含んでいるような気がするのですが、どうなのでしょうか?
(光田本人より)

ある作曲家さんではベタに打ち込んだデーターをマニピュレータに渡して全て打ち込み直して(人間身を出したり、音色をもっといいものに変更したり)もらっている人もいれば、僕みたいに音色選びから打ち込みまで完全に自分でやって、プレイステーションの内蔵音源に落とし込みをするときのみマニピュレーターにお願いするって場合もあります。プロキオン社員の方に聞いた話で一番ひどかったのは、曲になってなくて打ち込みから、音色選び、アレンジまでしちゃいました、っていうのことがありました。そうなると、曲作った人はいったい誰?ってことになってしまいますが・・・(笑)。


9月の質問

ゲームのサントラではどうやって他のサントラとは違う全体的な「feel(印象?)」を作りますか? 最初に楽器編成を考えたりセットを組んでから作曲に入るのが普通だと思われますが、ゲームのサウンドトラックは曲数も半端じゃないですし、どうやってそこから一つの「ゲームの独特なサウンド」を作っていくのですか?(例えば自分がクロノクロスのサントラを聞いた時、すぐに光田さんの曲だということが解りますし、更に「あっ、これはクロノクロスの曲だな」と解るのがすごいと思います)
(光田本人より)

何をやっても根底には「自分らしさ」を決して無くしてはいけないと思っていますが、でもその中で常に新しいことに挑戦していくという姿勢が、聴いている方を飽きさせず、また、作品ごとに違う印象を持ってもらえる秘訣なのではないかと思っています。また、おっしゃるとおり音色というのは全体的な印象を決定づけるためには重要な要素ですので、楽器構成や音色選びには時間をかけます。その他、作品のテーマを必ずじっくり考えて作るように心がけています。


実は私も作曲家を目指している者でして、いつか光田さんのような素晴らしいコンポーザーになりたいと思っています。そこで間違った道を歩まないように光田さんにお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか? 自分は心から音楽が好きで昔からバンドなどで楽器を演奏していましたが、その後プログラミングを勉強して、現在はプログラマーの道を歩んでいます。時間がある時には独学で音楽を勉強したり作曲したりしていますが、やはり音楽の学校に通って理論から学んだ方がいいと思いますか? それともこのまま独学で続けて経験を積むほうがいいのでしょうか?
(光田本人より)

人にはそれぞれ違った学び方があると思いますので一概に独学がいいとか、学校に行った方が良いとかは言えないのですが、プログラマーになりたいのなら、ひたすらプログラムを組むこと。作曲家になりたいのなら、ひたすら曲を書くこと。重要なのはひたすらやり続けること。冷たい言い方かもしれないけど両方は無理です。なぜかというとそれ一本で頑張ってきた人には到底かなわないからです。


はじめまして。最近めっきりSailing to the Worldにハマっています。トラックNo2『Sailing to the World』とNo10『Reincarnation』の歌詞は造語との事ですが、どういった内容の歌詞なのでしょうか? 大まかで良いので教えて下さい
(光田本人より)

う~ん、正直言っちゃうと造語だけに歌詞自体に意味はありません。ただ、曲の雰囲気から『Sailing to the World』ではタイトル通り、これから大海原へと向かってゆく船をイメージした旅立ちの歌、そして『Reincarnation』ではこれまたタイトル通り「輪廻転生」といった不思議な空気感のある歌ってとこですかね?(でもこれらの曲タイトルは、歌入れも終わって完パケした後、CDを発売する際になって初めて、曲&造語歌詞を聴いたイメージからつけたんです。要は通常と逆なんですね。歌詞は、歌唱を担当して下さった小峰公子さんが、僕が渡したカラオケ状態の曲を聴いてそれに合わせて作ってくれたわけでして、つまり歌詞自体のイメージは、小峰さんが僕の曲を聴いてのイメージであり、更にその歌詞をはめた完パケ曲を聴いてのイメージから、あれらのタイトルが浮かび上がっていったわけで・・・う~ん、複雑でございます!)


初めまして。早速質問なのですが、光田さんは学生時代、よく講師の方々について行き勉強をなさったそうですが、年にどれくらいの割合で行かれたのですか? また、その時どのような事をなされたのですか? 差し支えなければ、教えて下さい。
(光田本人より)

年に20回ぐらいは現場に連れて行ってもらってましたね。スタジオに連れて行ってもらった時は、ローディー(機材&荷物運び)をやったり、パシリ(師匠のお茶買いに行ったり、たばこ買いに行ったり)をやったり、帰りの車の運転をしたり、ま~要するに“付き人”ですね。師匠があれこれ教えてくれる、なんてことはまずないです(そんなに甘いわけない)。自分で手伝いながら、やり方や技を盗んだり、経験値を増やしていくわけです。 ただ、そこで大事なのは、仕事の手伝いはしても仕事のじゃまは絶対にしてはいけないということ。要するにスタジオの中では自分の存在を消すことなんです(オーラを発してはいけない)。次に師匠が何を求めてくるか、一歩先にそれを読み取ってささっと動く。でもその動きを周囲に意識させてはいけない。そんな空気の中で、じ~っと作業を盗み見るわけです。忍者みたい(笑)。


光田さんはSFCの時に正式に作曲家デビューを果たしSFCは最高で8和音(?) PSでは16和音(?) で音楽制作をしている事になりますよね。ゲーム批評の中ではSFCは制限があったから作曲しやすかったと申しておりましたが…こんな事を言っちゃあ失礼ですがSFCよりもかなり制限のあるFC音源3和音(?)で音楽を作る自信ははありますか? と言うよりそんな曲作り今更やってみたいでしょうか? 私的には是非聴いてみたいです…
(光田本人より)

今ではどんな状況でも作れと言われれば作る自信はあります。ただ3音でやりたいか? と言われれば「う~ん」って感じですね(笑)。SFCはかなりバランスのとれたハードだと思いますし、またその当時の自分の実力に合ったハードでもありました。そういった意味で、今FC音源の3音で曲を書くということは、かなり欲求不満は出てくるのではないかと思います。


光田さんのサウンドトラックは、他のゲームのモノと違い、音だけでなくジャケットも凝っていると思います。あれは光田さんが指示したりしているのでしょうか? 自分はアン・キニュントのジャケットが好きです。
(光田本人より)

そうですね、自分が指示します。勿論作業するのはデザイナーさんですけど。 何処かでも書きましたが、僕はジャケット込みで一つの作品だと思っています。ですので、当然ジャケットにも懲りたいし、ブックレットの内容にも懲りたいと常に思っています(予算に制約されることは当然ありますが)。それをやらずして、プロデューサーの肩書は付けないで欲しいと思っています。


はじめまして! 僕は作曲を主に勉強しに音大にかよってる者です。光田さんの曲も大ファンで結構影響受けたりしてます! 打楽器の使い方とかほんといつもうまいな~と感激してます。僕もいつか光田さんのように音楽で人の気持ちを動かせたらと日々頑張ってます。

そこで質問です。時々完全にメロから作ってしまったときルート音とメロが重なることがあって、教授はだめだっていいます。理由は理解できるんですが、ベースとメロが同時にでたらつまらないと。でもそこで代理コードとかテンションつかうと曲の雰囲気が崩れたりメロ変えるとなんかしっくりこなくて・・・。メロとベースが同時にでる部分がある曲でも名曲はたくさんあるし。そんな時光田さんはどうされてますか? 是非教えてくださいっ!

(光田本人より)

僕は理論より感情の方を優先します。自分がどうしてもこう行きたい、こういうメロディーにしたい、と思うのならそこには意味があるわけだから、それを貫き通すことが大事だと思います。ただ「そこはどうしてそうしたの?」って聞かれたときにちゃんとその意図を答えられなければ意味がありませんよね。「なんとなく」っていう答えなら教授の言われる方法を選択した方が無難だし間違いないでしょうね。(僕は嫌ですけど、笑) そう言えば昔、ガンハザードという作品を植松伸夫さんと作った時、植松さんが作った曲で、僕が「これはスゴイ曲だ!」と思わず絶賛した曲があったんですけど、植松さんに言わせるとそれは「音大では絶対に良い点とれない曲」なんです(笑)。確かに音楽理論としてはダメダメなんですけど、心に響く曲ってのは、もうそんな理屈をとっくに超えちゃったところにあるもんだと思います。


いつもいい音楽を聴かせてもらっています。ありがとうございます。さて、民族音楽についてですが、日本の伝統音楽や、アンデスの音楽、メキシカンなどについてはどう思われますか?(私が結構好きなので)また、今まで作ったことのないタイプの民族音楽で、興味はある、といったらどのあたり(地方?)なんでしょう?
(光田本人より)

日本の伝統音楽やアンデスの音楽、メキシカンも好きです。ただ、自分の中でちゃんと消化していないので、うまく自分らしく表現するのは現時点では難しいですね(もっと勉強しないと)。でもいつかはやってみたいと思います。あと、今気になっている民族音楽はハンガリーの音楽です。(2003年現在)


バトル曲のポイントを教えてください。
(光田本人より)

一言で言えば「意外性と人間心理」でしょうか・・・でもそれをやるとたいがい「没」食らうんですよね(笑)。


光田さんこんにちは。私は高校受験を控えた受験生です。私は将来、光田さんのような素晴らしい音楽を作りたいと思っているのですが、光田さんは高校とか大学とか、やはり音楽関係の学校に進まれたのですか? また、音楽の勉強はどこでなさったのですか?(前に同じ質問があったらごめんなさい)今進路について悩んでいるんです・・・。教えて下さい!

あ、あともう一つ質問なんですが、(多くてごめんなさい)クロノクロスやゼノギアスの曲のスコアって出ないんでしょうか? ピアノのミキサー機能を無駄にしてしまっているので、練習も兼ねていろいろやってみたいんです。もしそういう機会があったらお願いします!!

(スタッフより)

光田の過去についてはこちらのページをご参考ください。


光田さんが作曲を始めたころ、影響された作曲家は誰ですか? 光田さんの好きなアルバムに『Hergest Ridge』(マイク・オールドフィールド)というのがありますが、やはりマイク・オールドフィールドにも少なからず影響されたのでしょうか? 私もマイク・オールドフィールドの曲が大好きなのですが(特にOmmadawn)、光田さんの得意なジャンルがアイリッシュ/ケルト音楽ということは…(笑)光田さんの感想としまして、マイク・オールドフィールドの曲はどう思います?(私はTubular Bellsを初めて聴いた時はシビレました(笑))日本ではあまりメジャーではない?ため、まわりにマイクの話しが通じる人がいなくて…すみません。
(光田本人より)

いや~マイク・オールドフィールドは「Hergest Ridge」と「Moon light shadow(曲タイトル)」が最高に好きです。もちろん、エクソシストのテーマ曲「Tubular Bells」も大好きです。ちゅうか怖い~(笑) で、影響された作曲はとにかく数が多すぎて書き切れません。この質問は結構多いので今度じっくりと挙げていってみようかな!


最近、ある邦楽グループがお気に入りで(COVERという三人組なんですが・・・ご存知ないですよね。。)、様々なフレーズを繰り返し使っていてかつ広がりのあるサウンドが非常にカッコイイんです。で、「あるフレーズを繰り返す」音楽ということでミニマル・ミュージックに関心が湧いてきまして。ですがいざCDを購入しようとしても結構マイナーなジャンルだろうし、どんな人がこのジャンルで活躍されているのかなどの知識が全然ないのです。光田さんが薦めるミニマル・ミュージックの「これは!」というCD、そしてそれが購入可能なお店(都内で構いません)をお教えいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
(光田本人より)

ミニマル・ミュージックならスティーブ・ライヒを聴くことをお奨めします。ちなみにジャンルは現代音楽になります。かなり完成された音楽で、ミニマルの中でも面白い手法を取り入れている方なので、聴いてみてはいかがでしょうか。僕も「COVER」という人たちのCDを今度聴いてみますね。


もしかして、クロノ・クロスの「土龍の島」の曲は、クロノ・トリガーの「ラストバトル」のアレンジですか?
(光田本人より)

むむむ・・・(笑)なんと言いましょうか、とにかく色々なテーマが入っています。これはシナリオと密接な関係がありますのでその辺りも考えながら音楽&ゲームを楽しんでもらえればと思います。あえてここでは公表しません。(ちゅうか内緒です、笑)


光田さんが今まで作曲した曲で泣く泣く(?)ボツにしてしまった曲や意図的にボツにした曲は[抹消]ですか? それとも暖めておいていつかなんらかの機会に復活させるつもりですか? 気になります…。
(光田本人より)

没曲は数え切れないほどあります。しかしながらその曲が復活することは一生無いと思います。何故なら、自分で見切りをつけてボツにしたのだから。(結局は使われなかったけれども自分的には完成されたOK曲というのは、サントラにゲーム未収録曲として入れたりすることもあります)というわけで、自分が納得のいく曲に成り得ずにボツになったら・・・即ゴミ箱へ。さ・よ・な・ら!!(泣)


僕は民族音楽が好きなのですが、光田さんのお勧めの民族音楽のCDを教えてください。また、民族音楽が買えるサイトなども教えていただけると光栄です。
(光田本人より)

僕はいつも東京の新宿にあるガーデンシェッドというお店で買っています。プログレ専門店なのですが、民族色が濃くて気に入っています。ここのリンクページからいけますよ。ネット販売もしているので東京以外の人も買えると思います。輸入CDなので、ちょっと高いですが・・・(苦笑)


光田さんの曲って3/4拍子や6/8拍子が多いですよね。4拍子がルーツの日本人が苦手とする拍子だそうですが、どんな曲の影響で3/4拍子や6/8拍子を身に付けましたか? それともそれこそが自分らしさなのでしょうか?
(光田本人より)

なんでしょうね。自分でも不思議です。ただ小さい頃によくワルツを聴いていたので(弾いてもいました)、その影響かもしれません。 でも実は曲を書いている時はあまり拍子は考えていないのが実状です。自然に出てきたメロデーやリズムが変拍子だったりすることは多々あります。というかほとんど変拍子かな(笑)


某社のサウンド学生なのですが、課題が多くて大変です! 特に楽器の特性を考え、「らしい」アレンジ作りをしなければならない。また、幅広いジャンルの書き分けが必要…と、いろんな事を考えないといけない仕事ですね。

そこで質問なんですけど…。 民族曲やその他楽曲を作る時、参考にしているライブやCDをどうやって聴いてらっしゃいますか? 聴音をして、研究をされてらっしゃいますか? Jazzとクラシックの課題が出たのですが、あまり聴いた事がないので、参考CDを買ってみたものの、どうしても、雰囲気が出る曲が書けないんです。9th積むとか、編成はどの楽器とか、そういうのは分かるのですが…。こういう雰囲気を出す、というのは、どのように行ってらっしゃいますか? 最終的にはSDディレクターを目指そうと思うのですが、まずはコンポーザーからっ! ご指導お願いします。

(光田本人より)

聴音して分析することが「らしさ」を出すには一番良い方法ではないでしょうか。ただ、「らしさ」が他人の「らしさ」では意味がないわけで、それをいかに「自分らしさ」に変えていくかが難しいところだと思います。このあたりは数多く経験していくしかないでしょうね。(沢山曲を書く以外近道はないかな)


ゼノサーガではオケを独学した勉強家の光田さん…とても尊敬しています。そこで思った何気ない疑問なのですが、光田さんは学生の頃、特に5教科などの勉強はお好きでしたか? 何が得意で何が苦手だったのかを教えてください。あと苦手科目の勉強方法なんかを教えてくださると励みになります(笑)
(光田本人より)

学生の頃はどれも嫌いでした。特に嫌いだったのが「英語」です。赤点ばっかりでした。ま~5教科でどれが好きかって言われれば「理科」かな~~(特に天体)。ほんと中学校の時とかは勉強が嫌いで、成績も後ろから数えた方が早かったぐらい勉強はできませんでした。だから苦手な教科を克服しようなんてこれっぽっちも思いませんでした(笑)。でも今は英語とか、社会(政治、歴史、地理)は大好きです。これらは今思えばもっと勉強しておけばよかったな~って思います。っていうか、もっと興味が沸くように教えてよって先生に言いたい・・・。実際、海外にも行ったことのない英語の教師にあ~だこ~だ言われても説得力ないっちゅうの!(あ~なんだか段々腹立ってきた、笑) ま~そういった意味で、興味が沸いた時に勉強すればいいじゃん! って感じですが、逆に言えば嫌いな勉強を何か好きなものと関連づけて勉強するように心がければ能率は上がるのではないでしょうか! 例えば、英語が嫌いなら何とかして一度海外旅行に行ってみるとか。(海外旅行は英語も社会も好きになるかもね) また国語が嫌い(特に漢字)な人はマンガを読みまくるとか・・・。実際漢字がすごく苦手な友達がいてマンガばっかり(当時は「北斗の拳」とか、笑)読んで、郵便局に就職できた人もいました(笑)。


はじめまして、光田さんは4度ヴォイシングを多用しているように思いますが、

やっぱりその辺はプログレとか、もしかしてChick CoreaやHerbie Hancockの影響なのでしょうか?(音楽性の根っこはジャズにあると書かれていたので…w)僕も理論で勉強した時は「なんじゃコリャ! 適当にやってもカッコいいじゃん!」みたいになりましたが、光田さんも最初はそんな感じだったのでしょうか?(そんなミーハーじゃないですかね?笑)初心者でもとりあえず使えばカッコよくなっちゃうんだから、キース・ジャレットが否定するわけですよね~。来年から専門学校に行くので更に詳しく追求して、光田さんのように4度を使いこなしたいっす! ゼノギアスの「死の舞踏」のイントロは上手い使い方されてましたね~。やってそうで誰もやってないって感じでしたね。うろ覚えですが、クロノシリーズにもバトルのイントロで4度系で行ってるのありましたよね(サントラ持ってないんで確認できないんですが…ゴメンナサイ~~(--;)。ゼノギアスなんかはゲームの雰囲気が4度を呼ぶって感じがしますね。…これからもステキ4度系な曲をお聴かせ願います♪

(光田本人より)

4度ヴォイシングが好きなのはそこにはっきりとした調性感を持たせたくないからなんです。上物を4度でやっているところでベースの動きによって(ルート、もしくは倍音構成)でなんとなく調性感が見え隠れするのがたまらなく面白いのです。ま~おっしゃるとおり4度ならどんなことをしてもカッコいいという理由もなきにしもあらずって感じなんですが、ただそれだけだと面白くないので自分なりに色々と捻るようにはしています(笑)


はじめまして。とてもおききしたいことがあるので、お答え下さったら幸せです。

勉強する時などはボーカルの入っていない音楽の方が集中できると話にきいて、あまりインストルメンタルのCDは持っていないのですが、そういえばゼノギアスやクロノトリガー、聖剣伝説2.3などのCDボーカル入ってるのあまりないからいいかも? とか思い、最近になって聞いてみたのですが、どうやら、勉強や読書中にも集中できていいみたいなんですよ!? すらすら~(最近はゲームからちょっと遠ざかってしまったのですが、色あせずやっぱり素敵☆)それでライナーノートに光田さんがケルティック音楽が好きとおっしゃっていたのを見たのですが、ケルティック音楽で特に好きなものや、初心者にオススメのアルバムなどあったらぜひぜひ教えてほしいのですが…。光田さんが聴いている音楽に私も触れたいなぁ! とか思ってしまいました。(*'∀'*)それにケルティックってなんか落ちつくし和むカンジがしてもっと知りたいのデス! IONAさんのおすすめアルバムなどももしありましたら教えて下さい☆ どうぞよろしくお願いします。

(光田本人より)

そうですね、そういった意味では「IONA」がお奨めかもしれません。特に2ndアルバムの「ブック・オヴ・ケルズ」は全曲いい曲ですし、落ち着いて勉強出来るかもしれません。(聞き込んで集中出来ない場合もあるかもしれませんが・・・笑)とにかく聴いてみて下さい。


初めまして。大学のサークルで合唱をやっているものです。クロノトリガー以来光田さんの音楽にハマっております。そしてゼノサーガのThe Resurrectionなどの合唱曲を聞いて感動してしまいました。自分たちでも歌ってみたいと思うのですが、楽譜を出版するご予定はないでしょうか?
(光田本人より)

うんうん! これに関しては要望が多かったので、皆さんのご期待に応えるべく今年中にフルオケの楽譜をプロキオン・ストアから発売します(もちろんその中にコーラス曲も入っています)。楽しみに待っていて下さいね。


XENOGEARSで、劇中で使われなかったSTARS OF TEARSは、本来はどのような場面で使われる予定だったんですか? また、それは何故使われなくなったんですか?
(光田本人より)

く~~! よくぞ訊いて下さった!(涙) 実は、ゲームを始めてスタートボタンを押すと宇宙から始まるオープニングがあり、その後「STARS OF TEARS」が流れながら主要なスタッフロール&簡単な前説が入りつつ最後のアイリッシュトラッドになるところで上から見下ろした「ラハン村」にカメラが寄っていき、そしてラハン村の曲「おらが村は世界一」に切り替わるという完璧な流れだったのです。それが、オープニングからラハン村まで10分近くただ見てるだけというのはまずいだろうってことで、その設定自体が没になりました・・・(泣)


8月の質問

作曲する人とサウンドプログラマーと別々にいると聞いたことがあります。光田さんは作曲のみなんですか? やっぱり、それぞれ目指すには勉強する事も違ってくるんでしょうか?
(光田本人より)

(ゲーム業界における)サウンド・プログラマーと作曲家は全く違う働きをします。サウンド・プログラマーはそのゲーム機専用のプログラムを組むわけで、(C言語であったりアセンブラであったり)これは一つの専門職になります。また同じプログラマーという名前でもシンセサイザー・プログラマー(別名マニピュレーター)の仕事は、作曲家がやる場合もありますが、最近では分担作業が基本となってますので、こだわりのある僕なんかでも(笑)信頼できるシンセサイザー・プログラマーにそのゲーム機に対応したプログラミングを任せて、作曲自体に専念することが多いです。 でもとにかく「ゲームのサウンド・プログラマー」という職種に関しては、作曲家とは全く違った種の仕事なので、それぞれの勉強方法は全く違いますよ。


クロノ・クロスの続編みたいなやつは出ないのでしょうか? 又、ラジカル・ドリーマーズのプレステ版みたいなのも出ないのでしょうか?
(光田本人より)

どうでしょう? このあたりは僕にもわかりませんが、出るのであれば是非参加したいですね。


あの…光田さんにもやっぱりスランプとかって有るんですか?あの…もしその様な状態に陥ったら光田さんならどうしますか?僕も作曲やってるんですが…最近全然書けないんです…。
(光田本人より)

しょっちゅうです(笑。って笑い事ではないのですが・・・)。自分の作る音楽に納得いかず、ず~っと悩み続ける時もあります。時には鍵盤を叩き壊したくなる時もあります。たぶん作曲をやめない限りこの現象は一生なくならないでしょうね。打開策としては、とにかく自分にとっての刺激物を見つけることだと思います。


光田さんの曲の着メロを携帯でいくつか作ったのですが聴いてもらうことってできるんでしょうか? もちろん携帯作成なので原曲の素晴らしさにははるかにおよびませんけど。ちなみにJ-PHONEの16和音です。
(光田本人より)

もちろんOKですよ。J-PHONEは社員が持っていたはずなので、聞けると思います(笑)。


はじめまして。私は高2で今進路のことで悩んでます。小さい時からゲームでながれている曲が大好きでピアノなどで弾いたりしているうちに私も曲を作ってみたいと思いました。でもなんの知識も自信も全くありません。あるのはやる気だけ・・・。こんな私でも音楽の学校へ行っても平気でしょうか・・・?
(光田本人より)

何でもそうですが、ある程度知識を持っているとかえって勉強しない場合があります。なので無知で“やる気”がある人の方が勉強しても純粋に吸収できるのではないでしょうか。僕も音楽の学校にいくまでコードという存在も知らなかったし、音楽理論の一つも知りませんでした。だから、何もかも新鮮で楽しく勉強できました。


15GBのiPodを買いまして、朝ラッシュの地下鉄や犬の散歩中には必ず持ち歩いて音楽を聴いています。CDになっている光田さんの楽曲はぜんぶiPodひとつに入れられるので、助かります。iPodを持ったことで身近になった問題がCCCDなんです。たぶんiPodにはコピーできなくなっていると思うから。光田さんはCCCDについてどうお思いですか? 好きなアーティストさんがコピーコントロールについてどう思うのかとても気になります。初めてCCCDが出てから一年以上経ちましたね(早いなぁ)。CCCDはMacintoshムシって感じだし、普通のプレーヤーをも読み取り時に負荷を与え、壊してしまう程だとききました。音の質も下げるらしく、音楽家としての見解を聞かせてください。将来CCでだすレーベルがどんどん増えていって、光田さんの音楽もCCCDになっちゃったらすごい嫌だなと思っています。乱文で失礼しました。
(光田本人より)

コピー問題はいつの時代にもありますよね。結局この先もイタチごっこが続くのでしょうね。著作者がこういうことを言うのは間違っているのかもしれませんが、僕はCCCDについては反対です。そんな、コピーされることを防ぐというやり方よりも、パッケージ全体で一つの作品として成り立っていて、パッケージ自体を持っていたいと思わせるような作品を作っていくべきだと思っています。昔のLPレコードなんか、ジャケットも本当に素敵で、ジャケットと中身(音楽)で一つの作品が成り立っていたでしょう?要するにジャケットを見ないで音楽を聴くことって、正直あんまり考えられなかったわけです。CCCDに限らず、端末機販売みたいなのものは制作者の拘りを削ぐ販売メディアなのでやめて欲しいと思っています。


光田さんの楽曲には色々な曲調やジャンルが沢山ありますよね。沢山のハイクオリティーな楽曲を作曲/編曲なさっていることに驚きます。そこで質問があるのですが、楽曲を製作するにあたって、最初から曲調などを狙って制作なさっているのでしょうか?またケースbyケースな時ってどのくらいあるのですか?
(光田本人より)

曲調はほとんど最初の段階で出来上がっています。たまに作っている間に方向転換するときもありますが・・・(笑)。ま~しかし、だいたいが最初にイメージしていた曲調になりますね。


初めまして。[CHRONO CROSS]をPLAYしてから、光田さんの描く音楽にすごく好感を持っています。これからも頑張ってください! ところで、その「CHRONO CROSS」の音源のレベルの高さにとても驚きました。私も作曲をパソコンでやりたいな~と考えているのですが……。できれば光田さんが使用している音楽ソフトを教えてもらえないでしょうか。特に「CHRONO CROSS」の時のを教えてください。お願いします!
(光田本人より)

クロノ・クロスの時の音楽ソフト&音源は次の通りです。 【シーケンサー】 デジタル・パフォーマー

【音源】 AKAI S3200XL AKAI S6000 E-mu E4XT Roland JV-2080 KORG TR-RACK ENSONIQ MR-RACK デジデザイン SAMPLE CELL2 ・・・を使いました。ほとんどAKAIとE-muの2台です。


光田さんの日記やコラム(?)などを読んでいると、考え方など色々勉強になります。そこで突然ですが質問させていただきます。光田さんは、プロとアマチュアの違いは何だと考えますか?(もし過去に同じ質問がありましたら申し訳ありません)よろしくお願いします。

それと、光田さんは人とのつながり…つきあい?と言うのでしょうか、それがとても上手だと思います。そのコツなどはあるのでしょうか?(うう…なんだか人生相談のようです)

(光田本人より)

この前も友達とその話になりました(笑)。数時間話し合いましたが、ちゃんとした結論が出ませんでした。ただ、あるとすればその仕事で生計を立てているのがプロで趣味で音楽をしているのがアマチュアなんですかね。(一般的に)う~んいまだに自分でもよくわかりません。。 あと人付き合いについてですが、僕はあまり上手な方ではないんです(笑)。ただ、初対面の人でもかなりオープンに接していると思います。(というか器用じゃないので、気をつかったりができません、笑)なので、いきなり危ない発言もしてしまうことも多々あります。


現在リクルーターです。光田さんも企業訪問する時は、ポートフォリオ(要は、自己紹介の為の資料集)とかは、持ってらしたのですか? ポートフォリオとか作る上でのアドバイス、また企業へ訪問した時での、アドバイスが御座いましたら、是非お教えください。ちなみに、芸術系の学生です。(音楽業界ではありませんが・・・)
(光田本人より)

就職活動の時はともかく(苦笑)。今はもちろん、初めて接触する会社用などに、作ってあります。こうした資料を作る時は相手が読みやすい、分かりやすいように作るように心がけています。僕の場合は実際相手の人と話しながら自分の資料を見てもらう場合が多いので、話している間にでもチラッと資料を見てすぐに理解してもらえるような配置、フォントの大きさ、改行の幅などにも気をつけています。また、企業を訪問した時に一番重要なのが、会話の間を空けすぎないことでしょうか。みょ~に“シーン”とした雰囲気は絶対禁物です(笑)。


こんにちは! 光田さんの曲って本当にすっばらしぃですよね! かなり好きです。私は将来作曲家をめざしたいなぁとか思ってるんですけど、私絶対音感とか持ってないし、楽器もピアノを少しやってたぐらいなんです。親は大学にいけというし。。。光田さんはやっぱり小さいときからピアノとかならっていましたか? また、絶対音感とかもってるのでしょうか、よかったら教えてください。これからも応援してますっ☆
(光田本人より)

ピアノは小学校の6年間ぐらいしかやっていません。それも全然上達せず・・・(泣)絶対音感は“ビミョウ”な感じです。白鍵だけなら言い当てられますが、なぜか黒鍵の絶対音感はありません。絶対音感は一度身に付くと無くならないとよく言いますが、あれは絶対ウソです(笑)。僕は小さい頃はすらすらと言い当てられたのに、今は無理です。どちらかというと、相対音感の方があるみたいです。


光田さんこんにちわ! 歌の作曲のことでいつも気になっていることをお聞きします!ゼノギアスやサーガの歌モノは詞が先ですか? それとも曲が先ですか? あと歌の曲を作る時の最初の作業は何から入るんですか? 例えばサビからとか、まずはメロディーからとか・・・。あと光田さんも理論的なことを勉強していた時期もあったそうですが、和声学とか対位法?っていうものを学んでいたんですか? なんかつまらないとか難しいって楽器をやってる友達に聞きました! 質問多くてすいませんがよろしくお願いします!
(光田本人より)

ゼノギアスやゼノサーガの時は日本語歌詞を作ってもらって、その文字量を参考にしてメロディーをつけました。で、その日本語歌詞を、僕が作ったメロディーに当てはまるように英語歌詞に直したわけです。 曲はメロディーとコード進行を一緒に作っています。あと基本的に構成は頭から作っていきますね。(イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ・・・みたいな順番)また、和声楽、対位法、オーケストレーションなどさまざまな勉強をしました。というかまだまだ進行中ですが・・・でも曲に反映されているのかどうかは定かではありません(笑)。


はじめまして、光田さんは何のギターを使っているのですか? HPに載っているヤマハのギターですか? あと気に入っているギターがあれば教えて下さい。
(光田本人より)

今はヤマハのギターしかありません(スティールギターは・・・)いや~新しいのを買いたいのですがなかなか予算が・・・(笑)。


音楽屋になりたいと思って4年目、いつの間にか高1です・・・。オリジナルの曲をたくさん書いてきましたが、どの曲も音楽的理論はなく感覚におまかせで書いたある日・・・一部、自分の曲と(光田さんも含め)世間に出ている曲が酷似していることを友人につっこまれました。<いろんなところから音楽を吸収している証拠だ>とその友人に励まされましたが、正直ショックでした。光田さんにはそういう経験ないですか?また、何かアドバイスがあれば嬉しいです。
(光田本人より)

ありますよ。影響を受けた人を意識していなくても似ることはあります。沢山の曲を書いているうちに自分らしさが出てきますので、今は数をこなすのが一番いいのではないでしょうか!


はじめまして。クロノ・トリガーの時からファンになりました私にとって日本三大ゲーム音楽作曲家はすぎやまこういち氏・植松伸夫氏・光田康典氏と勝手に考えていますが、光田さんにとっての日本三大ゲーム音楽作曲家は誰々になりますか?

しかし自分が作曲したにも関わらず本人に曲の著作権がないのは何故ですか? FF12で光田さんが曲に関わる可能性は何%でしょうか? 質問攻めですみません。ちなみに一番好きな曲は「時の回廊」です。

(光田本人より)

日本三大ゲーム音楽作曲家ですか・・・みんな凄いからな~~。順位なんて付けられません。著作権はなぜなんでしょうね(笑)。社員が作ったものはあくまで会社のもの、だからなんですかね。出来ることなら全て返してもらいたいものです。FF12は今のところ関わる可能性は0%です。


はじめまして! 早速質問ですが、ゼノサーガでロンドンフィルによる演奏がいくつかありましたよね。そのとき演奏の仕方に関する指示はどのように出されていたのですか? 指揮者に伝えていたのでしょうか、それともじかに指揮をされたりしたのでしょうか!?
(光田本人より)

演奏の仕方に関する指示は僕が指揮者に伝え指揮者がプレーヤーに伝えるといった流れです。というのも、リハーサル以外は僕はコントロールルーム(スタジオの中)にいるのでそこからトークバック(ホールとスタジオで会話ができるもの)を使って指示しているからです。トークバックだけでは伝えきれないものは、ホールまで足を運んで直接ミュージシャンに指示を出すこともあります。 たぶん自分で指揮をやると指揮に集中して曲を冷静に聴けないのではないでしょうか。ま~これは経験していけばなんとかなるのかもしれませんが、僕の今の技量では無理ですね。指揮者は偉大です(笑)。


Xenosagaの楽曲をピアノソロアレンジしたCDと楽譜が欲しいのですが、今のところそのご予定はないのでしょうか? 楽譜はなくともせめてCDは欲しいところなのですが・・・。
(光田本人より)

既発のピアノ譜(ドレミ出版発行のバイエル併用)ではダメですか?(笑) CDの発売は不可能ではないですが、同じ意見が沢山でないと商品化はちょっと難しいですね~。  


クロノ・トリガー未収録曲[歌う山]ですが、あの曲がゲームの中に入っていないのがとても残念です。多分あの曲はク○ノが死んだ後のイベント死の山でしたっけか? ク○ノを復活させる為の山に挿入予定だったのでしょ? なんで没になったのでしょうか? とても良い曲なのに(生楽器生声で一度聞いてみたい)。それと[カエルのテーマ]もゲームでは前奏が入っていなくてCDでは入っている。どうしてゲームでは前奏を入れるのをやめてCDでは、入っているのでしょうか?
(光田本人より)

あの曲を使うダンジョンがあったのですが、別にそのダンジョンが無くてもゲームの進行上何も問題ないということで、カットされたのです。なので、曲も必然的にカットされました(泣)。カエルのテーマについては前奏が入っていない方がイベント的に盛り上がる、ということで途中から始まりますが、CDではせっかくですので前奏から入れておきました。


こんにちは。いつも曲聴かせていただいてます。光田さんは曲をつくるとき、メロディーとコード進行のどちらから作ることが多いですか? 趣味で作曲をしているのですが(きっかけはクロノ・トリガーです(笑))、コード進行からつくると無難な曲になるし、メロディーからつくると時間がかかる上、コードをつけるのが難しいのですが…。
(光田本人より)

8対2でメロディーから作ることがほとんどです。メロディーに対してコードを付けるのは色々なパターンが考えられますので(たまにメロディーがコードを強烈に持っているのでパターンを変えられない場合がありますが)確かに時間がかかりますよね。


いつも光田さんの曲を聴いて感動しています! そこで光田さんに質問です。「光田オーケストラ・コンサート」あるいは「ライブ」のようなものは実現可能でしょうか。たぶん無理だとは思いますが、光田さんは将来的にこのようなイベントを企画される構想など少しはお持ちしているのですか?
(光田本人より)

いつも曲を聴いてくれてありがとう。コンサートもやりたいと思っていますが、さすがに予算を出してくれるところがないとね~(笑)。いつか自分でお金を貯めて大イベントをやってもいいかな~~? な~んて、いつになることやら・・・(笑)。


映画監督には自分の好きな映像ばかりとる監督と、そうでない監督がいるそうです。光田さんの場合は自分の鳴らしたい音をとるほうですか?

それとも、プレイヤーの期待している音をとるほうですか?

(光田本人より)

そのあたりは臨機応変にやっています。ある曲ではこの音しか合わない、このヴォイシングしか合わないという場合はどんなミュージシャンであれ、絶対に譜面通りに弾いてもらいますし、歌ってもらいます。逆に、ここはそのミュージシャンならではの音が欲しいと思ったときは、そのプレイヤーのセンスにお任せします。・・・ってか、この質問の場合、プレイヤー(演奏者)の期待、ではなくて、リスナーの期待、っていうことなのかな? ゲームのプレイヤーってこと?(笑) それだったら、あくまで僕の録りたい音を録ります! それこそがリスナー皆さんの期待だと思うし。


2004

https://web.archive.org/web/20090930193341/http://www.procyon-studio.com/special/qa_2004.html

2004年度の質問

THさんより

光田さんはじめまして。趣味でMIDIやっております。音楽学校に入って勉強したわけではないのですが・・・。私はクロノトリガーの曲を聞いて光田さんのことを知りました。曲を聞いてるとsus4コードが多く使われてますが光田さんが好きで使ってるのか、ゲーム場面に合うから使ってるのか教えてください。私はsus4が好きです。あと、仕事以外で作曲することもあるんでしょうか?気分転換などに。これからもがんばってください!

(光田本人より)

sus4というコードはマイナーやメジャーといったはっきりとしたコードではないので、ゲームプレーヤーの複雑な心理状態をカバーするにはもってこいのコードなんです。また基音(ルート、もしくはベース)をいくら動かしても音がぶつかることが少なく扱いやすいコードなんです。最近はちょっと飽きてきたので、同じsus4コードでも違う手法を使うようにしてます。


富良野さんより

私はクロノクロスの音楽にはまってしまったうちの一人なのですが、サントラを探しても探しても見つかりません。聞くところによるともう生産が滞っているらしいじゃないですか。ここでお願いがあるのですが、光田先生の御力でなんとかならないでしょうか。

(光田本人より)

なんとかします、もうしばらくお待ち下さいね!


猪野貴之さんより

初めまして。プロキの皆様に聞きたいのですがSACDをゲーム音楽に使ってもやはり効果はないのでしょうか? といいますか、CDよりSACDの方がコストがかかってしまうのでしょうか? 私は以前からSACDを買ってみたいと思っているのですが、欲しいソフトがないのです・・・とても勝手なことを言いますが、光田さんの曲をSACDで聴きたいなぁとか思っています(笑)最近では普通のCDプレイヤーでも使えるSACDがあると聞きます。(たしか、ハイブリットといいました)やはり、プロキさんでは今後もSACDで出すことはないのでしょうか?

(光田本人より)

SACDが鳴らせるプレーヤーは近年増えてきましたね。マスタリングスタジオなどでSACDやDVDーAUDIOなど色々と聞かせてもらいましたが本当に衝撃的でした。僕もSACDでアルバムを是非作ってみたいと思っています・・・が、やはり現状はハードが売れていないので厳しい状況であります。プレイステーション2がDVDも観れるということで一気にDVDが普及したみたいに、ゲーム機でSACDが扱えるというものが出てきてくれると嬉しいのですが。ちなみにゼノサーガ・エピソードIのサウンドトラックで新たに録音したピアノは実は192Khzで録音しているのです。


まろさんより

光田さんは山口から上京する際に、生活の基盤を東京へ移す覚悟で行ったのですか? それとも地元に戻って来て就職しようと思っていたのですか?

(光田本人より)

もちろん東京に出てくると決めた時点でもう山口に戻るつもりはありませんでした。そのぐらいの覚悟で上京しました。


furukawaさんより

こんにちは、私は独学で(音楽の学校に行く実力&お金がないので(苦笑))作曲の勉強をしているのですが、光田さんのおすすめの参考書(理論書)って何かありますか?よかったら教えてください。よろしくお願いします。私は芸大で使われているらしい和声の本と楽典を読んでいます。

(光田本人より)

僕が参考書としてオススメするのはアルノルト・シェーンベルクの「作曲の基礎技法」です。アレンジの本だと「コンテンポラリー・アレンジャー ドン・セベスキー(CD付)」が良いと思います。この2冊の本があれば後はいりません。ひたすら曲を書くだけでOKです(笑)。


森大輔さんより

はじめまして。僕は今独学で作曲を勉強しているのですが、経験不足、勉強不足もあってか編曲に異常に時間がかかってしまいます。光田さんは、1曲を編曲するのにどれくらいの時間をかけますか。また、メロディの次にどのパートから作りますか。

(光田本人より)

編曲なら早いもので数時間あれば出来ます。どちらかというと、どういった方向で編曲していくか(アイディアやサウンドの方向性)を決める方が時間がかかりますね。また、作り方の順序としては全部一緒に作っていきます。というか編曲をし始めたその時点でもう頭の中でサウンドは出来上がっていますね。


暁さんより

スクウェア社にいたときに光田さんがライバル視した作曲家さんはいらっしゃるのですか? ライバル視ではなくても気になったり感心した方はいらっしゃったのでしょうか。

(光田本人より)

スクウェアにいた時は、それぞれの作家のやりたいことや、今まで学んできたバックボーンが全然違いましたので、誰かを意識してとかは正直ありませんでした。感心した人は全員ですかね。みんなやっぱり凄い人ばかり集まっていた会社ですから色々と勉強になりました。


静希さんより

こんにちわ!私は光田さんの曲だけではなく前向きな生き方をとても尊敬しています。そこで、光田さんの好きな言葉や人生を変えた一言、光田さん自身が今までに悟ったことなどを是非とも教えてください!

(光田本人より)

好きな言葉とかは特にありませんが、とにかく明るく前向きに生きることです。自分は「ダメなやつなんだ!」とか落ち込んでいてばかりだと成功するものもしなくなります。また、チャンスも失ってしまいます。僕がこの仕事を始めてから色々な人と会ってきましたが、暗いやつで成功している人はいません。やっぱり、みんな前向きで明るくて楽しい人がバリバリ頑張っていす。もちろん人間ですから落ち込むことも多々あります。そういう時はマイナスに考えないことです。そういう壁にぶつかるということは成長しているという証拠ですからね。とにかくポジティブに生きたいと思っています。これは余談ですが、僕は初対面の方がこの人は出来る人かそうでないか、すぐに見抜けます。そういう意味で、怖い人だってよく言われます(笑)。


片翼の天使さんより

こんにちは、さっそく質問なんですが、「ディープラビリンス」のサウンドトラックは出させる予定は、ありますでしょうか?

(光田本人より)

サウンドトラックとしては出しませんが、2004年度のファンクラブの継続特典として録音し直したものをCDにします。(全曲ではありませんが)このCDはファンクラブの方々しか手に入れられません・・・


横山健さんより

光田さん、スタジオの皆さんこんにちわ。僕は大学の合唱部に所属しているのですが、是非来年の文化祭に「Ormus」を歌いたいと思っております。ファンクラブに入れば楽譜の購入ができるようなのでまさに渡りに船!昔から光田さんの音楽が好きだったので、これを機にファンクラブに入っちゃおうと思ってますが!なにやら売切れの様子。再販などはしないのでしょうか? 来年是非光田さんの音楽をやりたい僕としては、是非とも再販して欲しい次第であります。

(光田本人より)

ゼノサーガのオーケストラ譜がプロキオン・ストアから発売されていますが、そちらに「Ormus」のフルスコアが載っています。丁度、オーケストラ譜の発売時期にファンクラブの特典も売り切れてしまいましたので、印刷はしないことにいたしました。ごめんなさい。


BRAKEさんより

質問(?)です!クロノクロスのサントラのことですが、『起』『承』『転』の3部構成でできてますよね!? 『結』がないと言うことはクロノシリーズ新作と何か関係がわるのでしょうか??どうか返答お願いします。

(光田本人より)

『結』がないと言うことには2つの意味があります。一つは、このCDを聞いて下さった皆さん一人ひとりが自分なりの解釈で『結』を創ってもらいたい(曲を作るって言う意味ではなくて、想いみたいなものをしまっておいてもらいたいという意味です)ということと、もう一つは、僕自身が僕なりの解釈でいつか『結』を創りたくなるのではないかという希望も込めてこうしたディスク名にしてみました。


keisukeさんより

僕はクロノシリーズなどが大好きです。サウンドトラックも買わせていただきました。光田さんの作る曲は本当に素晴らしいですね!ところでネットサーフィングをしているとCHRONO BRAKEというクロノシリーズのゲームの情報が流れています。米国においてCHRONO BRAKEの商標を破棄破棄してしまいましたがクロノの音楽は光田さん!なので(え、何か知っていますか?って、すいませんこんな質問駄目だと思うのですが)質問してしまいました・・・また、クロノの音楽はFFのようにオーケストラでコンサート開かないんですか? もし開催するなら絶対に行くんですが(笑

(光田本人より)

はい、知っています。が、秘密保持の問題があるので詳しくは書くことができません。ただ、「CHRONO BRAKEの商標を破棄」ということを考えれば僕が言うまでもなく答えは出ていると思います(苦笑)。また、オーケストラコンサートについてですが、開催してくださるところがあれば是非やりたいと思っています。だれかぁ~~やりませんかぁ~~~??


真夜さんより

初めまして。クロノトリガーをプレイする前に音楽を先に聴いてあまりの音楽の素晴らしさにゲームの方にも興味を持ちました。私は音楽製作というものにとても興味はあるのですがコード理論うんぬんが何も分からなくて、本を買ってはみたけどいまだにちんぷんかんぷんな事が多く曲を作り出せるまでに至りません。光田さんは音楽学校に入られる前も曲作りをしていたそうですがコード理論の勉強をすっかり積んでから曲作りをし出したのですか?それとも最初はてきとうに作っていたのでしょうか。お答えいただけたら幸いです。

(光田本人より)

とんでもございません。東京に出てくるまで、コードの『コ』の字も知りませんでした。理論なんてものが音楽にあるなんてことも知りませんでしたしね。(ひどいものです、笑)ですので、音楽学校に入る前は趣味程度で曲を書いていた程度です。なので、もちろんそこで出来ていた音楽は当然聴けた物ではありませんでした。人間続けていればそこそこ出来るようになるものです。「継続は力なり」ってことですね!!(笑)


田邉洋平さんより

いつも素晴らしい楽曲を聴かせていただきありがとうございます。ちょっと気になりましたので質問よろしいでしょうか?光田さんの夢はなんですか?(もう叶えられていらっしゃるかもしれませんが…)光田さんの作曲の信念はなんですか?よろしかったらお答えください。

(光田本人より)

夢ですか・・・内緒です(笑)。ただ、まだまだ叶いそうにありません(泣)。作曲の信念は「情景が見える音楽」ですかね。細かいことを言うと本当はもっと色々とあるのですが、大きくとらえるとこんな感じです。


匿名さんより

光田さんは突然曲のインスピレーションを受けたりしたとき、すぐ楽譜に書きますか、それとも思いついたメロディーをテレコとかに録音しますか?

(光田本人より)

作曲家がよく「曲が降りてくる」という表現をよくしますが、僕の場合降りてくるまで待っていたらどの締め切りにも間に合わなくなってしまいますので、基本的にはキーボードの前に向かってペロペロと弾きながらシーケンサーにスケッチしています。もちろんメロディーが浮かんでくる時もあるので、その時は忘れないようにメモすることもありますよ。

2005

https://web.archive.org/web/20090213040121/http://procyon-studio.com/special/qa_form.html

■ ただいま光田康典やプロキオン・スタジオのスタッフへの質問は、メルマガ宛質問フォームから受け付けております。 メルマガの中でお答えしていきますので、どうぞご利用ください。(メルマガに関係ない話題でも問題ありません) 2005年7月~10月の質問

ちたんさんより

ダーククロニクル プレミアムアレンジの終わらない冒険 (ラッシュテーマ)は光田さんがアレンジを担当されていますが、あれは何語で歌っているんですか?造語だと思うんですが...

(光田本人より)

はい、造語になります。歌詞自体に意味はありません。


山CATさんより

光田さんこんにちは☆キリテ素晴らしかったです。光田さんの血液型は何型なんですか??

(光田本人より)

母親の話では、生まれた時はO型だったらしいのですが、何故か退院する時にA型に変ったらしいのです。また、献血をした時、最初に比重を調べますがその時はO型が出ていて、200ccとか取った後ではA型になっていました。なので、僕も未だに本当の血液型がわかりません。仕事はA型気質、プライベートはO型気質だと自分では思っています。


恵比寿さんより

世間ではクロノクロスの続編かリメイクを望む人々がたくさんいますので機会があったらよろすー^^

(光田本人より)

リメイクはあるかもしれませんが、続編は99%ないでしょう(笑) 。でももし作ることがあれば勿論参加したいと思っています。


ananさんより

はじめまして、光田さんは最近のゲーム、その他制作において効果音とかにも監修されている場合がありますか? ロマサガ2の効果音は最高だと今でも思っています。

(光田本人より)

ええ、良く監修していますよ。プロキオン・スタジオで音楽、効果音を受ける場合、いつもスタッフとあ~でもない、こ~でもないってやってますからね! それにしてもロマサガ2の効果音を気に入ってくれているなんて、なんだか嬉しいです(笑)。


hemuさんより

こんにちは!私はクロノトリガー以来、光田さんの音楽を聴いています。いつもすてきな音で癒されています。これからもお体に気をつけて頑張ってください。さて前進あるのみの光田さんにお伺いしたいのですが、曲を作っていて行き詰まることや、柔軟な考え方ができなくなるときというのはおありでしょうか? またそのようなときは何をされますか?よろしくお願いいたします。

(光田本人より)

ありがとうございます。もちろん曲を書いている時、行き詰まったり、頭が堅くなることは多々あります。というか80%がいつもそんな状態です(笑)。特に何かをしたからといって煮詰まり状態から抜け出せるとかはないと言うことが最近わかってきましたので、音楽は音楽で制すではないですが常に音楽に没頭するようにしています。


清水さんより

クロノトリガーで光田さんを知り、以後クロノクロスで大ファンになりました。時の傷痕が大好きで、クロノクロスをプレイする時DISC2のデータでも敢えてDISC1から入れて毎回OPを見ているくらいでした。バグパイプや民俗楽器のような笛の音(楽器名は存じませんが)など、ワールド的な音楽が多いよに思うのですが、そう言った民族楽器、民俗音楽の知識というのはどのような形で学んだのでしょうか。私は光田さんのCDやテレビなどで流れる音楽を聴いたり、もしくはROLAND社などで販売されている音源なのに入ってる音から楽器や音色などを知っているのですが、そういった民族音楽のCDなどもあるんでしょうか。もし御愛聴なさっているCDなどありましたらお聞かせ願いたいと思いまして、質問させていただきました。これからも光田さんのサウンドを応援しています。

(光田本人より)

そうですね、全部独学ですね。楽器の勉強をするのに一番いいのは生演奏を見に行くことなんです。そうすれば音は勿論のこと、指や演奏方法など知ることが出来るからです。また、こじんまりとしたライブであればミュージシャンと話す機会もありますので、色々と楽器と特性や歴史を聞くことができます。CDは色々と打ってますが、名前と見た目と音が一致しないことが多いのであまり参考になりません。


絵熊さんより

光田さんがゲームを、特にひとつのタイトルをお一人で手がけられるときは、そのゲームの核となるテーマ(メロディであったりコード進行であったり)を作曲されることと思います。そういったテーマは、光田さんに限らずですが、場面に合わせて色々なところでアレンジされて流れているのを良くお見受けします。そこで質問なのですが、光田さんは『テーマ』自体は製作のどの時期に作曲されるのでしょうか? やっぱりシナリオを全てもらった時点で一番先に書き上げるのでしょうか? あと、仮にRPGを担当されるとして、大体どんな曲を書き出して、どんな順番で最後の曲を書き終わるのでしょうか? どうやったらあんなにキレイに全体をまとめ上げられるのか非常に興味がありますので、上の質問と合わせてお答えいただければ幸いです。

(光田本人より)

そうですね、パターンとしては色々とやり方はあるのですが、僕の場合だいたいテーマから作っていきますね。もちろんその場合、シナリオやゲーム画面がないと書くことは出来ません。なのである程度資料をいただくまでは作曲をすることはありませんね。また曲を書き上げていく順番ですがまちまちです。ゼノギアスの時は歌もの(エンディング)から書きましたし、クロノクロスの時はオープニングから書きました。普通はプレイヤブルなものを最初に作りますので、フィールド曲、バトル曲から書くことが多いです。


黒兵衛さんより

クロノクロス以外のゲームの楽曲の譜面発行などはお考えでしょうか? 私はクロノトリガーを発売と同時に購入しプレイして以来、光田さんの音楽のファンになりました。いろいろな曲を自分の手で演奏してみたいと思い、少しずつですが耳コピで光田さんの曲を練習しています。しかしながら、やはり原曲や光田さんの雰囲気から離れてしまうものもあります。そんな時、やはり光田さん監修のもとで作られた譜面が欲しいと思います。

(光田本人より)

はい、考えています。実は今密かに進行中の企画があります。来年2~3月にはプロキオン・ストアから発売される予定です。お楽しみに!!


GARNETさんより

光田さんの作る音楽にはいつも癒されています。今僕も作曲をしてみたいと思っているのですが、何を買っていいのかがまったくわかりません。パソコンはいちおうウインドウズなんですが、作曲を始めるにあたってそろえたらいい機材などを教えていただけたらうれしいです。とゆうか、必要なものすらまったくわかっていないので、簡単でいいので教えていただけたらうれしいです。

(光田本人より)

そうですね。まず必要な物ですが、コンピュータ、MIDIインターフェイス、鍵盤(MIDIが付いていれば何でもOKです)、音源(ハードウェアの音源でもいいですし、最近ではソフトシンセと呼ばれるコンピュータ内で音を鳴らす物もあります)、あとオーディオインターフェイスがあれば出来ます。ウィンドウズでしたらシーケンサーはROLAND社から出ている「SONAR」かスタインバーグ社から出ている「キューベース」などがあります。MIDIインターフェイスはそれほど高い物で無くても良いと思います。音源は好みがありますので、一概にこれが良いとは言えませんが、初めて買うというのであれば、ROLANDの「サウンド・キャンパス」なんかは安くで殆どの音が入っていますので、お手軽と言えばお手軽です。あとオーディオインターフェイスですが、これも色々なメーカーから沢山出ていますので、予算と相談の上調べてみてください。


小波さんより

初めまして、光田さん。小波と申します。私はクロノクロスをプレイし、民族音楽の虜になってしましました。その影響から今は音楽をつくる夢を持って、色々勉強しています。そこで、お聞きたいことがあるのですが、やはり音楽を色々と作成したりするには音楽の知識がなくては駄目なのでしょうか? 私も独学でやっているので、詳しいことはまだよく分かっていません。サウンドなどを作ったり、音の編集をしたりされる時はどういう風にされるのでしょうか? とても今困っていて気になるとこなので気長にお返事お待ちしています!!

(光田本人より)

この手の質問は過去何度か答えたと思いますので、過去ログも調べて貰いたいのですが、僕も殆ど独学ですし、音楽の知識は皆無でしたから多分誰でも出来ると思います。ただ、誰でも出来ると言っても音楽への情熱や、人の数倍は努力する必要があります。そこが一番大変だし、難しいとは思うのですが・・・。あと、もう一つの質問の「サウンドなどを作ったり、音の編集をしたりされる時はどういう風にされるのでしょうか?」の意味がちょっとわからないのですが、僕の場合、全てコンピュータ上で音楽を作ったり編集したりミックスしたりしています。(質問の意味が違ったらごめんなさい)


2005年5月~6月の質問

レウァールさんより

僕はクロノクロスの音楽にすっかりはまってしまい、サウンドトラックを購入し初めて光田さんの事を知りました。民族的な音楽がとてもよく、エンディングのみとせのりこさんの『盗めない宝石』も大好きです。以前プロキオンストアさんにてクロノクロス・ギターアレンジメントを発見し、購入しようと思ていたのですがおどおどしてるうちに売り切れてしまい手に入らなくなってしまいました。メールにて問い合わせたところまだ再販の予定はないということや、一般書店でも売っていないとの返事を頂きました。そこで光田さんの力をお借りして是非再販してほしいです!! 本当にほしくてたまりません。どうかお願いします! あの名曲を自分の手でどうしても演奏してみたいです。宜しくお願いします。長文失礼しました。これからも頑張って下さい!!! 応援しています!

(管理人タンバ・リンより)

こちらまで再販希望のメールを送ってください。100人集まれば再販したいと考えています。現在はまだ100人に達していないので、残念ながら再販はできません。


VODAさんより

初めまして。VODAといいます。光田さんの曲が好きです。特に時の傷跡や、kokoro、最先と最後、次元の狭間、地味に海月海(フレットレスベースが気持ちよすぎ)が好きです。光田さんのアイリッシュサウンドに魅せられ、少しずつあちらのバンドも聞こうかなと挑戦している最中です。去年、KILAっていう、アイリッシュをベースにした破天荒な(まさしくラジカル・トラッド的な)バンドを聞いて感動してしまいました。荒削りな感じもするんですが、光田さんとどこか似たニオイのする、とんでもない音楽を作る人達だな、なんて面白いんだ!と思いました。LUNA PARKってアルバムなんですが。光田さんのオススメアイリッシュバンドってなんでしょうか? あと、自分は趣味で楽器弾いたり曲を作るんですが。光田さんはどのようにパーカッションを勉強されましたか? 楽器一つ一つの音、フレージング、それぞれのリズムのミックスの仕方とか。クロノクロスの時の傷跡、バトル曲、世界のへそ、どれを聞いても、現時点の僕の能力では「何の楽器がどこでどう鳴って、どこでどう位置が変わって、どんな風になってるの???」とわけがわからなくなってしまいます。それと、パーカッションに関する総合的な書籍とかあるんでしょうか? 長々と書いてしまいました・・・。お時間のあるときにご解答願います。

(光田本人より)

僕もKILAは大好きなバンドですね。VODAさんが好きそうなでオススメはアイリッシュとはちょっと違うのですが、Vasen(ベーゼン)なんかもかなり気に入るのではないでしょうか? 是非聞いてみてください。(知っていたらごめんなさい)後、パーカッションですが本で勉強になりそうなものはないですね。僕は全部独学です。一番手っ取り早いのはパーカッション屋さんにいって色々と教えてもらうのが良いと思います。何を隠そう実は僕、パーカッションマニアでして、旅行に行った先とかで面白いパーカッションがあれば買ってくるようにしています。お陰で楽器を置く場所がなくて困っています(笑)


てぃさんより

光田さんにいきなり質問です。私は音楽をヘッドホンで聞くタイプの人間なんですが、最近ヘッドホンの調子が悪いので買い替えをしようと思います。そこで、何かお勧めのヘッドホンってありますか? 良かったら教えてください

(光田本人より)

値段にもよるのですが、今まで聞いた中でAKGのヘッドフォンはどれもバランスの良い印象はありますね。といってもピンキリあるので、どの型が良いとはいえないのですが・・・


ai251さんより

いつも聞かせてもらってます。とうとう大学も卒業し、いよいよ誰かに教わったりすることなく作曲していこうという時期になりました。そこで。光田さんに質問です。光田さんはご自分で音楽の才能があるほうだと思いますか?(音楽で十分食べていかれてる方にとって至極失礼な質問ですいません)私自信は正直才能はないと思うのです。ただバランス感はあると思うのです。いいものがいいとわかるといいますか、曲のなんの要素が人をいいと思わせるのかという感覚でしょうか。自分の曲はいつもそういった曲のいいとこを真似て自分の要素をたして完成させてるのです。なので、光田さんにもそういった感覚みたいなものはあるのでしょうか?

(光田本人より)

音楽の才能が自分にあるか?と言われればあるほうだと思います。ただ、商業的な音楽(職業作曲家とでも言うのでしょうか?)の才能があるか?って言われると全然無いと思っています。作品のバランス感覚とかは経験を積んでいくうちにある程度は身に付くものだと思っていますので、才能とはちょっと違うところだとは思いますが、センスというのは聴いてきた音楽や、今までの生活環境などが大きく関わってくると思いますので、気をつけるようにはしています。


名無しさんより

光田さんこんにちは! いつも光田さんの音楽に癒されております。ホントに感謝!です。さて自分も光田さんの音楽を再現してみたく、ギターをやってみようかなと思うのですが、アコースティック(フォーク?)、クラシックといろんな種類があり、どれを買うべきか迷っております。特にクロスのガルトブを弾いてみたいと思うのですが、光田音楽はどのようなギターを使用されているですか?

(光田本人より)

アコースティックギターにはナイロン弦のギター(ガット・ギター)とスティール弦のギター、それに12弦ギターや7弦ギター、ダブルネックギターなんてものもあります。一番ポピュラーなのは普通のスティール弦のアコースティックギターではないでしょうか。クロノ・クロスを弾かれるのでしたら、スティール弦のギターをオススメします。あと僕が使っているのギターはYAMAHAのコンパスというギターを使っています。とても弾きやすく、値段のわりに音も結構いいと思います。


ユリさんより

はじめまして。シャドウハーツの新作がでますが今回も光田さんはシャドウ・ハーツに参加予定はありますか?

(光田本人より)

今回のシャドウ・ハーツには参加していません。友達の弘田氏が作曲をしています。


想さんより

こんばんわ。実は先日友人宅でスーパーファミコンのサテラビューで配信されていた「RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」をプレイすることができまして、本当に感動致しました。その後の帰り道、夕食中、就寝中(?)、翌日起きてから学校の勉強中もずっと頭から離れませんでした。加藤正人さんと光田康典さん、このお二人の作り出す世界は本当に大好きです。長くなってしまいましたが、本題を。私はキッドが好きでして、その後、家ではずっとクロノクロスのEDテーマ「RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」を聴いているのですが、このシンプルでありながら心に染みわたる作品、いったいどのようにして(とりわけ、ギターのメロディの流れが)作られたのでしょうか? ふと頭にメロディが浮かんだのか、コードから作っていって形にしたのか、それとも鍵盤の前に座ってそれとなく弾いていたらできたのか?etc…気になってし仕方がありません…。なにぶん5年以上も前のことなので、記憶が薄れていらっしゃるかもしれませんが、覚えている範囲で教えて頂けたら嬉しいです。飛んで喜びます。長々と失礼致しました。お体だけはどうぞお大事になさってください。(作曲家には無理な注文かもしれませんが…/苦笑)それでは。

(光田本人より)

そうですね、あの曲は最初にギターだけでやると決めていましたので、とにかくメロディーとコード感だけに集中して作曲しました。どちらが先というわけでなく、メロディーとコードを一緒に作っていきました。また、質問とは違いますが拘りとして、間奏部分のコードは「RADICAL DREAMERS~盗めない宝石~」のテーマと同じコード進行になっています。音楽からも「作品のつながり」という部分を大事にして作ってあります。


想さんより

私も作曲家を目指し勉強をしているのですが、最近曲を書くことばかりにこだわってしまい、理論や楽器練習などが疎かになりがちです。光田さんは専門学生時代、理論や楽器練習は毎日欠かさず行っていらっしゃったのでしょうか? 変な質問かもしれませんが、お答えくださると嬉しいです。

(光田本人より)

学生時代の時は、理論の勉強を毎日していました。楽器の演奏はするよりも曲を書くほうに忙しかったので殆どやていません。でも、本から学べるものは確かにあるのですが、実際曲作りに関してはあまり意味がないと思っています。どちらかというと楽器の練習の方が約に立ちますね。アレンジする時は理論とかが約に立つ時もありますけどね。


まだらさんより

光田さん、こんにちは。クロノトリガーで光田さんのお名前を知って、以来なんとなく手がけていらっしゃるゲームのサントラを買ううちに、大変なファンになりました。光田さんは、お仕事のたびに先へ先へ言っておられるように見えます。この先どのような目標を掲げ、活動をされるのか期待しています。そこで、先にあった質問の答えの中で「数年先に、無理の無い目標をかかげ、実行する」という旨の文章がありました。すばらしいなと思いました。そこでなんですが、光田さんがゲームサウンドの仕事をはじめたころに立てた目標を教えてください。よろしくお願いします。

(光田本人より)

お恥ずかしながら、いつもそんなに大それた目標を掲げているわけではないのです。作品ごとに「この作品ではここまで出来るようになろう」とかそういった小さな目標ですね。クロノ・トリガーでは「テーマの使い方」に気をつけたとか、「ゼノギアス」では“歌ものでしっかりとプロデュース出来るようになろう”とか、「クロノ・スロス」では“PSで最高の音質に挑戦しよう”とか、「ゼノサーガ」では“オーケストラの響きを習得”しようとかですね。大きな目標としてはやはり映画の音楽を手がけたいとずっと思っています。


海神サクマさんより

ずばり! 人生に音楽は必要でしょうか? 仕事や金銭を抜きにした場合、光田さんはどうお考えになりますか?

(光田本人より)

ずばり! 必要でしょうね。 少なくとも僕にとっては・・・


KEさんより

光田さんは一体何枚CDを持っているのですか? 他の作家さんやアーティストの方がたまに1000枚とか3000枚とか自分の持っているCDの枚数を言っていたりしますが、光田さんもそのくらい持っているのでしょうか? やはり沢山CDを買えるようになったのは仕事を始めてからですか? もしそうだとしたら仕事を始める前は何枚くらいCD持っていたのでしょうか? 長くなってしまい申し訳ありませんが、是非教えて下さい。お願いします!

(光田本人より)

そうですね、正式に数えたことがないのでどのぐらいあるかわからないのですが、だいたい500枚入るラックが3つ、750枚入るラックが3つ、あと色々なところに転がっているのを含めると、4000枚~4500枚ってところではないでしょうか? 学生時代の時はご飯を食べるよりCDを買ってましたね。でも200枚程度しか持っていませんでした。沢山買えるようになったのは、やっぱり仕事をし始めてからですね。


釈迦三尊さんより

初めまして! 私は光田さんの曲が大好きでよく聞いています。クロノクロスのアレンジヴァージョンを今度出すそうなのでとても楽しみなのですが、どの曲をアレンジするのかもう決まっているのですか?

(光田本人より)

だいたい方向性は決ってきました。クロノ・クロスのサントラ自体がかなり世界観が固まってしまっているので、正直どうやってアレンジバージョンを構築していくか悩むところではあります。とにかく期待に応えられるように頑張りたいと思います。


竜さんより

初めまして光田さん。僕は22歳のサラリーマンです。光田さんの曲はいつ聴いても素晴らしいです。いつも聴かせて頂いてます。僕は高校時代にもともとバンド(メタル系)やっていましたが、ゲーム音楽も好きでよくテープレコーダに無理やり録音して持ち歩いたりしてました(笑)クロノトリガーの曲もそうでした。さて、僕は最近やっと曲作りのできる環境(といってもシーケンサーと某音源だけですが)をこしらえて、とにかく色々な曲を作ったりしています。民族音楽っぽいものからニューエイジっぽいのまでチャレンジしています。でも作曲・編曲の知識が全くないのでダメダメです(笑)非常に厚かましいのですが光田さんに是非聴いて頂きたいのです。お時間が許すなら、ちょろっと聴いて頂いてちょろっと意見を頂くだけで結構です。ご多忙なのは存じてますのでいっくらでも待ちます! 過去の投稿にデモが送られてきたことが2~3回あったとありましたので、思い切って今回投稿させて頂きました。よろしければCDでもなんでもこしらえて送らせていただきます!! だらだらと書きましたが最後まで読んで頂いてありがとうございました。これからも頑張って下さい!!!!

(光田本人より)

是非是非、お送りください。人の曲に意見をするなんてそんな厚かましいこと出来ませんが、違う人の曲を聴くのは楽しいので出来たら送ってくださいね。


富良野さんより

私は今まで民族音楽を避けて音楽を聴いていたんですが、ある事がきっかけでもっといろんな事が知りたくなり音楽に貪欲になれました。そのある事というのは一つに単にその国それぞれへの憧れがあってのことと、そしてもう一つはクロノ・クロスの音楽だったんです。そのことについては光田さんにありがとうございます!! そこでなんですが、光田さんは民族音楽のどんなものをお聴きになるのですか? できればよく聴くアーティストなどをおしえてもらえれば幸いです。

(光田本人より)

そうですね。まんべんなく色々な国の音楽を聴きますね。また季節によって聴きたい音楽もかわってきます。たとえば春は東欧の音楽、夏はラテンやレゲエ、秋ならフレンチやスペイン、冬なら北欧の音楽などなど・・・。最近良く聴く音楽は北欧系とバルカン半島の音楽を聴くことが多いですね。


はやしさんより

はじめまして。いつも拝見させていただいております。突然なのですが、光田さんに曲を作っていただく場合、御いくら位になるのでしょうか? 只今サウンドノベルを作成しているのですが、テーマソングだけはオリジナルにしたいので……大変不躾な質問で申し訳御座いません。

(光田本人より)

企画や、内容によって値段は当然ながら変ってきます。オーケストラでやるのか、4リズム系でやるのか、はたまは、ピアノのみなのか、また、曲数は何曲あり、打ち込みだけでいいのか、生録音はしたいのか、などさまざまな条件によって変ってきますので一概にいくらっていうことはありません。


音楽スキーさんより

光田さん初めまして! いつも光田さんの音楽から感動を貰っています!! 私も光田さんにお聞きしたいことがあって、勇気を出してこちらの掲示板に書かせていただきました。それで質問なのですが「Partitura Originale Di XENOSAGA」っていうゼノサーガの楽譜がありますよね? その楽譜を購入したのですが、その楽譜を使って実際にオーケストラで演奏したいと考えているのです。(公開することも含めて)光田さんに単刀直入に聞きます。このように演奏してもよろしいのでしょうか? イエスもしくはノーで答えていただければ幸いです。もし、イエスだとしたら、演奏するに当たってのお願い事などを具体的に教えて下さい。(演奏料なども)お返事、気長に待っています。これからもお仕事無理せず頑張って下さいね!!応援しています!!

(光田本人より)

素晴らしいですね。是非是非コンサートを実現してください。演奏することにつきましては問題ありません。ただ、JASRACの規定がございますので、詳しくはJASRACに連絡していただき、「こうこうこういう楽曲を演奏したいんだけど」と言っていただければ親切に教えてくれると思います。また演奏料と言ってもそれほど高くないと思います。(実際JASRACに聴いたわけではないのでわかりませんが)


2005年前半の質問

カブ夫さんより

光田さん初めまして。中学3年生の受験生です。クロノクロスを発売直後からプレイしていましたが、その全編を彩る音楽の素晴らしさに強烈なインパクトを受けてから光田さんの大ファンになりました。ところで、光田さんの音楽を聴かせて頂いてから(特にクロノクロスの影響が強いですが)僕も民族音楽にとても興味を持ち始めました。そこで質問させて頂きたいのですが、光田さんは具体的にどのような方法で民族音楽を学ばれたのですか? また、民族音楽を作曲するときは、どのようにメロディーを作っていらっしゃるのでしょうか。僕も是非、民族音楽を作ってみたいのですが、なかなか勉強しずらいようで、今はとにかく様々な国の伝統音楽を聴く事から試みていますが、作るとなるとまだあまり上手くできない状況です。…長々とすみません。これからも頑張って下さい!

(光田本人より)

やはりその民族の音楽を聴くことから始まり、楽器の由来や歴史なども勉強します。今となってはインターネットでいくらでも調べられますし、本だって沢山出てますから勉強しやすいと思いますよ。後はひたすら曲を書いてみることですね。大事なのはなりきりることです(笑)。


ちょうろぎさんより

以前ファンクラブの会報でブズーキのお話が少し出てきましたが、光田さんはブズーキは独学で勉強されたんですか? それともどこかに通われたのですか?

(光田本人より)

日本で習えるところはあるんでしょうか? 僕は全て独学です。といっても、ろくに弾けませんが(お恥ずかしい・・・笑)


KJさんより

光田さんのお気に入りのコーヒーはなんですか? 日記を拝見しますと、コーヒーにこだわってそうなので質問してみました。つまらない質問ですみません・・・

(光田本人より)

やはりコーヒーの王様「ブルーマウンテン」が好きです。後はエスプレッソですね。炭っぽいのと、酸味が強いのは苦手です。


匿名希望さんより

はじめまして。無礼ではありますが、質問をばさせていただきます。僕は今18歳(学生)なんですが、将来ウェブデザインというかウェブを作りたいと思っています。もしチャンスがあるなるのならば、光田さんやプロキオン・スタジオのスタッフのみなさんと一緒に、将来働いてみたいんですが、どうすれば可能ですか?

(光田本人より)

もちろん可能だと思います。優秀な人材はどこの企業も欲しいと思っていますからね。ただ、僕が想像するに、後数年経てばウェブ(タグ打ち、レイアウト、デザイン)だけではなく映像系(フラッシュやアニメ、その他簡単なムービー+CGIなどのプログラム)が作れたりすることが必要条件となってくるでしょうね。


もももももんがーさんより

はじめまして。私は自分の進路に悩むうら若き乙女・・・じゃなくて悩める子羊な者です。プロフィールを見て前向きに楽しく、力強く生きている光田さんに妙な感動を覚え、思い切って投稿してみました。光田さんは音楽家を志そうと様々な下積みや苦労と言ったことを経験されたそうですが、その当時でやはり不安等もあったのでしょうか? 広くも入り口の狭い、音楽の世界で生き残るには~・・・など等。それとも全くそういうのを感じられないほどまでに無我夢中で音楽を勉強されてハマっていたのでしょうか? あまり音楽に関係ない話で恐縮ですが、お答え頂けたら幸いです。

(光田本人より)

プロフィールなんかはかっこよく書かれていますが、実際はそんなに楽しく、力強くなんて生きてはいません。人並みに悩んだり辛い思いをしてきました。数年先に無理のない目標を掲げ、よそ見をしないように唯々走ってきただけです。そういった意味では無我夢中でした。だからといって不安が無くなるわけではありません。不安を見ないようにしていただけです。


飯田さんより

はじめまして。光田さんの曲が大好きでいつも聞いています。「情景が見える音楽」という作曲の信念がすごく参考になりました。質問なんですが、現在使っているシーケンサー「Digital Performer」を使うことになったきっかけはなんですか? また、光田さんから見て「Digital Performer」の良いところや改善して欲しいところ等があったら教えてください。

(光田本人より)

今まで使ってきたシーケンサーですが、NEC PC8801~9801のコンピュータを使っていた時代では「カモン・ミュージック」(まだ8トラックの時代)その次に神谷スタジオ発売の「レクリエ」というソフト、同じく神谷スタジオの「myu」というの使っていました。この「myu」と言うソフトは発売されたかどうか実は定かではないのですが、そのプログラムをしていた方と一緒に仕事をした時にもらったものです。光田バージョンというのも存在したりしました(笑)。その後は当分「myu」というソフトを使っていたのですが、流石に不自由に思えるようになってきて(スクウェアのエンジニアをやっていた時代)しかたなくマックのソフト「ノーテータ・ロジック」を使ってみたのですが、今まで使ってきたソフトとあまりにも違うため断念。で、友達に相談したところ「Digital Performer」を奨められそれ以来使っているという感じです。とりあえず「ヴィジョン」や「キューベース」など、ありとあらゆるシーケンサーを使ってみましたが僕の体には合いませんでした。「Digital Performer」の良いところは、打ち込みの手間がどのソフトより「ワンクリック」、「ワンアクション」少ないので作業効率がとても良いということです。でも最近色々な機能を付け過ぎて複雑になってきたのでバージョンアップもためらってしまいます。ツールはとにかく簡単で、必要なコマンドしか見えないほうがいいのです。


クッダペルカさんより

光田さんって、写真うつりで顔がかなり変わると思うのですが。クロスのサントラでの写真、ここのトップ、インフォメーションのムーンリットシャドウのところの写真、一見みんな違う人にみえるのですがどうしてなんでしょう? 誰かによくに言われませんか。

(光田本人より)

やばい・・・鋭いところをつかれてしまいました。実は影武者が四人いるのです。と言うのは冗談で、健康状態や精神状態が顔に出るみたいですね。なので毎回顔が変るのだと思います。よくないですね・・・


みつほいさんより

光田さんはじめまして、みつほいと申します。僕はちょっとしたトランス通なのですが、光田さんはこれまでにトランスなどのダンスミュージックを(ゲームの音楽などで)制作したことはありますか?

(光田本人より)

ゲームの音楽ではないですが、個人的に作っていた時期はあります。デジタル系音楽もつくって発表してみたい欲望もありますよ。


ラッキー・ルーさんより

光田さんこんにちは。光田さんは一日で仕事をする時間と寝る時間ってどのくらいですか? 私は物語を作る仕事を目指しているんですが、作っている時間以外の時無駄にだらけてしまうんです。自制心が無いというか、趣味の事ばかりに走ってしまって。いざ作りはじめると楽しいし集中するんですが詰まるとすぐ他の事に逃げてしまう。創作している時以外の時間がもったいない…焦りすぎでしょうか。結局の所自制心の無い自分自身が悪いのですが自分に凹みます。光田さんは曲作りがうまく行かない時何をしますか?

(光田本人より)

仕事する時間と寝る時間は決ってませんね。仕事を抱えている時は一時も休まりませんからね。それと、「無駄にだらけてしまう」「時間がもったいない」と感じることは多々あります。でもこの気持ちはクリエーターじゃないと絶対に理解してくれないし、また、それもほんの一握りの人にしか理解できないと思うのです。常に頭の中は作品のことばかり考えているんだけど、手も動かなければ、結果も出ていない。無駄な時間ばかり過ぎてしまう・・・じゃ~遊んで気持ちがすっきりしたところで仕事すればいいじゃん!って思われるのかもしれないけど、そんな勇気もないし、遊ばなかったら出来ていたかもしれない、と頭の片隅で考えてしまいます。もうそりゃ凹みます・・・凹みまくります・・・時間を有効に使えない情けないヤツって思います。だけどここ十年間色々と試みてきましたが改善はされませんでした。だから、そんなものだともう僕は諦めています。それがクリエーターだと思うしかありません。でも、頑張って出来た作品は何にも変えられない愛着があります。それでいいんです。


syuさんより

はじめまして。いきなりではありますが、クロノ・クロスのバンドスコアっていうのは出してませんか?出す予定はございませんか!? とてもやりたいのです。友人を無理にでも引き連れて演奏したいと考えております(笑)光田さん、これからも良い曲、良い音楽を作っていってください! 楽しみにしております!

(光田本人より)

そうですね、今のところは考えてないですね。そもそも原曲がバンド・サウンドではないので、なかなか難しいと思うんですよね。


カゼモトさんより

初めまして!! 光田さん大ファンの、カゼモトという者です。光田さんへの愛の大きさや憧れが強すぎて、将来はゲーム音楽を作曲していきたいなぁと思っています。独学でMIDIを続けてきた私ですが、やっぱりプロの素晴らしい音楽を聴いてると、『自分は本当にイイ作曲家になれるだろうか』と、不安がいっぱいになって自信も失われてしまうんです・・・光田さんは、このような経験はおありでしょうか? もしよろしければ、この不安を打ち消すためのアドバイスがあれば教えて下さい。お願いしますッ!!

(光田本人より)

僕もしょっちゅう他のアーティストのCDなどを聞いてショックを受けてます。あ~やんなっちゃうなぁ~~なんて思うことは多々ありますよ。だけど、真似するわけではないわけですしね。自分は自分の音楽の完成度を上げる努力をするしかないので不安は特にありません。不安を取り除くには早く自分のスタイルを確立するのが良いのではないでしょうか!それには何度も言うようですが数をこなすしかありません。


Elfleadさんより

質問の過去ログでデモテープや光田さんの曲をアレンジしたものを送りたいとありましたが、実際送られてきたことはあるのでしょうか?

(光田本人より)

デモテープが送られてくることはめったにありません。今まで2~3通ぐらいしか来てないですね。


Åsさんより

箱の庭のピアノ譜は発売されないのでしょうか。

(光田本人より)

もちろん要望が多ければ考えますよ!!

From: Interviews